>育成だけでは勝てないことは今年はっきりした
球界の盟主とやらを自称し、常勝が義務付けられてると勘違いしてる球団らしいが、そもそも育成だけで耐えに耐えた末に3年連続でリーグ優勝
した球団が地方にあるんだけどね…しかも日本シリーズからは遠ざかっているが、リーグ優勝回数9回はGに次いでリーグ2位。そういうチームが
ある以上、「育成だけでは勝てない」というのは通じないと猫は思う。たかが2年や3年くらいで結果が出るモンじゃ無いんだよ、育成ってのは。
もっと我慢して育てる気構えが必要なのにそれをせず、ほいほいとFA補強に精出そうとするから駄目なんだと気付いてないところが原らしいが…。
尤も、GのFA補強は自軍の強化というより、相手球団の戦力ダウンが真の狙いだから方針として間違っちゃいないとも言えるのがなぁ…(^^;)
V逸の巨人〝Jターン補強〟画策か 西武・森友哉のみならず 筒香嘉智と有原航平…すでに〝密使〟派遣で感触を探っている模様
2年連続でリーグ優勝を逃した巨人。3年契約で続投した原辰徳監督(64)は今季、「育成と発掘」を掲げて臨んだものの、主力が高齢化して過渡期を迎えたチームの世代交代は思うように進まなかった。これまで常勝軍団を率いて通算16年の名将に3年連続のV逸はなく、覇権奪回が至上命題となる来季に向け、投打の大物獲得へ着々と手を打っている。本紙既報通り、国内FA市場をにらんで西武・森友哉捕手(27)の調査を本格化させる一方、米球界で苦闘を続ける筒香嘉智外野手(30)、有原航平投手(30)の〝Jターン補強〟を画策中だ。
「毎回毎回ね、どういう結果であってもファイティングポーズをとって集中して戦いたい」 2年連続のV逸決定から一夜明けた19日、DeNA戦(東京ドーム)に快勝した原監督はそう話した。クライマックスシリーズ(CS)への自力進出、その先にある2012年以来の日本一への扉はまだ閉じていない。 一方で、原監督にとっては第2次政権初年度の06年以来、16年ぶり2度目のBクラスを回避するための戦いに忸怩たる思いもあり、「ふがいない戦い方があったから、こういうふうな状況になっている」と嘆く。やはりリーグ優勝から日本一に輝いて初めて、覇権を奪回したと宣言できるのが巨人という球団なのだ。 球団幹部は「いまウチは過渡期。育成だけでは勝てないことは今年はっきりした。選手が育ってくるまでの時間を補強でつなぐということ」と語り、今オフの戦力拡充へ備えを進める。阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチ(43)以来の打てる捕手を補強ポイントに挙げ、FA権行使が有力な19年パ・リーグ首位打者の森に5年20億円超の大型契約を用意。対抗馬のオリックスの提示は4年契約とされ、条件面では優位に立っている。 さらに、FA市場よりも大物が狙えるメジャー経由の〝Jターン〟組もロックオン。前出幹部は「海外の日本人も見ないといけない。筒香とか有原とか」と具体名を挙げて意欲を示す。 渡米3年目の筒香は、8月に米大リーグ・パイレーツを自由契約となった後、ブルージェイズとマイナー契約を結び傘下3Aで奮闘中だが、今季打率・171、0本塁打の30歳にメジャー契約の提示は望み薄だ。昨季もレイズでメジャー40人枠を外れる事実上の戦力外となると、日本復帰が取りざたされたが、国内球団は強いメジャー志向を察知して動かなかった。 巨人の動きは、3度の戦力外を経て筒香の心境に変化の兆しアリとの判断か。古巣DeNAはポスティング移籍で送り出した際、三原GMが「もしも日本に戻ることがあれば一番に話をする」と明言していたが、筒香が守る一、三塁と左翼は人材豊富で、積極的に再獲得へ動く理由は弱い。対して巨人は強打の外野手も補強ポイント。左打ちで一塁も守れるため、右打ちの中田とツープラトン起用も可能だ。 そして、リーグワーストの防御率3・74と566失点に沈む投手陣の再建へ、触手を伸ばすのが有原だ。日本ハムから20年オフにポスティングでレンジャーズに移籍を果たしたが、2年契約最終年の今季はマイナーで開幕。8月にメジャー昇格も1勝3敗、防御率9・45と打ち込まれると、今月11日にはメジャー40人枠を外れ、14日から傘下3Aに降格となった。 それでも、元メジャーの助っ投が不発続きの巨人からしてみれば、19年のパ・リーグ最多勝右腕ははるかに計算が立つ。故障が増えてきた32歳のエース菅野、22歳で今季初の2ケタ勝利の戸郷のほかは、実績が少ない若手ばかりの先発ローテの強化に、無尽蔵のスタミナを誇る有原はうってつけ。古巣日本ハムとの争奪戦を想定して、圧倒できる条件を用意する。 米国でプレーを続ける両選手のもとには、すでに〝密使〟が派遣されて感触を探っている。追い詰められた球界の盟主が今オフ、〝らしさ〟を発揮しそうだ。