特徴豊かだった新京成電鉄の車両たち………

私自身も新京成電鉄が京成電鉄に吸収合併されるなんて、まさしく寝耳に水のような気持ちですね。

新京成電鉄は京成電鉄と同じく現在は標準軌で直流1500ボルトの電化路線。仮にも東武鉄道並みの20メートル車両で片側4扉だったならば本当に理想的な規格だと思いますよ。

さて、新京成電鉄は京成電鉄以上に特徴豊かな車両が多くて、車体側面の左右互い違いの位置に設けられた片開き式扉とか、電動車ながらも菱形パンタグラフを一部で折り畳んだままで走る車両など、名鉄や近鉄などでは考えられない場面も目の当たりにしました。

標準軌ながらも結構遅くまで吊り掛け駆動車両も残り、パンタグラフの形状は当時の名鉄5500系とか東武鉄道1720系とほぼ同じ。まさしく名鉄電車の標準軌版そのものでした。

さらにかつての北総開発鉄道との相互乗り入れのことも忘れられませんね。まだ京成本線に接続してないため、北総側はあのΣ形電車の7000系を京成津田沼駅まで直通させ、さらに新京成側は吊り掛け駆動の旧性能電車を小室ニュータウン駅まで乗り入れ。中には名古屋の地下鉄鶴舞線での名鉄100系みたいに、線内折り返しの列車まで新京成側の車両を借り入れていたケースもありました。既に北総開発鉄道は駅集中管理システムを導入。後の名鉄やJR東海にも大きな影響を与えていますね。

しかしながら、もはやΣ形電車も新京成〜北総の渡り線も姿を消しています。

新京成所有の電車は今の京成線内での走行に非対応な編成も多いそうで、もしかしたら廃車が多数出るのかな？

また新京成バスも京成バスに吸収合併されるのか？

謎は深まるばつかりだな。