三岐鉄道(株)と北勢線沿線自治体などでつくる協議会はこのほど、ナローゲージの北勢線(西桑名〜阿下喜)の今後の在り方について、車両更新のほか、軌間を762ミリから1067ミリに変更して本格的な鉄軌道化する案などをまとめました。
今やナローゲージの車両新造を受け付けるメーカーもなかなか見つからず、また今の車両も老朽化。北勢線を恒久存続させるには改軌も必要との見方もとみに高まりつつあるようだ。
案では架線電圧も直流1500ボルト化させて大手私鉄から中古電車を購入する、あるいはDMV化やLRT化つまり近代的路面電車化やBRT化など10ほどは出ているらしい。
近い将来、北勢線に何らかの大きな動きが出てくるのは必至だね。
・追伸………協議会はこれまでに10件の案を提示。ナローゲージのままで純新車導入からバス転換までありますね。
ここから年度内に4案に絞り込み、結論を出す方針です。
私自身はさすがにバス化はまずなかろうと思いますが、1067ミリ軌間に改軌だけは免れまい。最終的には近代的路面電車化か、他鉄道からの中古電車購入に収斂されそうだ。
しかしながら、三岐鉄道の本音は三岐本線との電車共通化が狙いなのかもしれませんね。
1067㎜にして既存の近鉄・JRと同じ規格の車両となると、北勢線の路盤・橋梁などのあらゆる設備の耐荷重が耐えられなくなる。そもそも北勢線は軽便鉄道法によって開業された軽便規格のままですから、設備が1067㎜の大型車両に一切対応していません。これを1067㎜規格にするには、莫大な資金・膨大な時間がかかるため、現実的ではないと思われます。1067㎜ゲージであっても軽便鉄道規格の大井川鐵道井川線のようなものであっても、規格が特殊過ぎるので高コストになるでしょう。大井川鐵道井川線は線路などの設備は中部電力が保有しているからこそ存続していますが。
また、BRT化に関しては、やはり最大2100㎜クラスの車幅の軽便鉄道規格の北勢線に対し、大型バスで車幅2500㎜・中型バスで車幅2300㎜もあるのでは、通行できない可能性も大きいと思われます。
DMVだとマイクロバスサイズなので車幅は2000㎜クラスになりますが、定員が少なすぎて(※20人程度)現実的ではないと思われます。
鉄道存続の為の算定にランニングコスト、つまり保守の費用は入っているのでしょうか。
また、単体の貨物輸送分と、客貨混在を想定した試算が入っているとは思えませんが。
筋違いでしたら、申し訳ございません。