ファミリー メンタル クリニック

児童精神医学,サッカー,時にテレビや映画、Macのネタ。
要するにひとりごと・・・

中学生のうつ状態

2015年11月19日 | 児童精神医学
学校に行けない中学生.
それだけで新患予約電話があっても、医療(治療)が必要な状況なのか不明だ。
もうちょっと詳しく聞く
倦怠感 睡眠障害 過食など食欲の問題 いらいらしやすい
そんな症状もあるようなら 新患予約を入れる。

「うつ病」の可能性も含めるから.
しかし、児童・思春期のうつ病については認める立場から,適応障害レベルでうつ病と診断すべきではないだろうという医師もいる。

その時の症状は恐らくDSMでみると うつ病の診断基準を満たす。

曖昧と言われそうだが 「うつ状態」とみて 治療を続ける。(繰り返すが DSMでは うつ病 と診断することになるだろう)
で、中学の間を1年程度みて、学年が上がり 環境が変わり改善する子や,
学年が変わっても症状変わらないが,中学を卒業し高校生になると(おそらく改善し)受診しなくなる子が多い。

中学生の頃 うつ状態で診察した子で 高校生以降も診察を続けている場合、
うつ病でなく 双極性障害と診断すべきだという子たちが少なくない。

大半は,中学生年代で症状が改善、消退する。
中学生活、生徒間の人間関係、教師からのストレス、受験などの重圧(本人もあまりストレスと感じてないこともあるが)、
中学年代の親子関係の変化

そんなことが起きている様だ.

この15年程度 なんちゃって児童精神科をしていると 中学生年代で受診する うつ状態 の患者さん達のおおまかな病像が見えてきたかな・・・
(これくらいの症例に教えてもらわないと 俺には 分からない様だ トホホ)

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