ファミリー メンタル クリニック

児童精神医学,サッカー,時にテレビや映画、Macのネタ。
要するにひとりごと・・・

Spectrum

2008年03月02日 | 児童精神医学
3月5日水曜日の講義に向け準備中。
ボクは超スペシャリストではないので4歳の子がAsperger Syndrome なのかADHDなのかLDなのかと聞かれてもうまく答えることが出来ないだろう。(診断のニュアンスを伝えることが精神科全般のネックだけど)
また、一般の人の正常発達と発達の障害はどこが異なるのか?と聞かれてもみのもんたのようにずばっと答えることも出来ない。

また あそこのクリニックではアスペルガー症候群と診断されたが、違うという診断をして欲しいと頼まれても・・・
ADHDの診断基準では著しい見られるときとなっているけど、家では問題ないんですよ・・・・とか色々言われるのだけど、
実は本筋のところで何かずれが生じているように思われる。
アインシュタインがLDとかアスペルガー症候群だと言われたりする、診断基準の著しい障害はあるのだろうか?

ましてや幼稚園の先生方が何を心配されているのか分からないが、発達障害の園児をそのまま小学校に上げて良いのかと不安に思っているのだろうか?
わがままな子に見えるが発達障害の子はのしつけの問題だろうか?
わがままな子の親へ、ADHDだから病院に行くようにと勧めるための布石のためだろうか・・・・
色々考えると夜も眠れない。

広汎性発達障害と自閉症はどう違うのですか?と聞かれても上手に答えられないかもしれない。
診断基準の作成委員会の話だろうし。
高機能自閉症とアスペルガー症候群とは?本当に言語発達の差で説明してよいのだろうか?
ADHDの症状とアスペルガー症候群の症状が合併することは?
など自分が疑問に思っていることを鋭く(笑)ついてくる勘の良い人たちが世の中には必ずいる。

これまで幼稚園で発達障害について講話を依頼されたことはなかった。

まず 発達について
障害という言葉の使用について(恐らく、この場合はDisorder という英単語を障害と訳してしまった 偉い方々の問題を 現場のボクらが解説しないといけないことになる)
質の問題なのか、量的な問題なのか・・・・

白黒つけることの難しい問題なので、
スペクトラム概念の説明に時間をかけるつもりだ。

・・・でKey noteでこんなスライドを作っている。
これで30分も無駄に使うなよ・・・・とつっこみが入りそう(笑)
赤橙黄緑青藍紫とか唱えながら実際作ると何か気に入らない。端っこの赤と紫だけ帯が短い・・・きっと誰もそんなこと気にしないだろうけど。
黒と白グラデーションも2個の長方形を3個の長方形に変更したり・・・・
妙なところに時間がかかっている。


スペクトラム  連続体・・・で虹の例え
グレーゾーンと言う言葉のため 下の図がある。ただ 黒い部分が自閉症で黒に近い部分がアスペルガー症候群で白が定型発達とすると何か自閉症が悪い(白黒の固定観念)みたいなので、白が自閉症・・・・何かpureな感じ で説明しようかな。
・・・で定型発達は腹黒くなるので「黒」ってことにしようかな・・・・

1時間の講話で話をしてくれと頼まれているけど、今回は哲学的な大切な部分だけを話そうかと思っている。
このスライドだけで20分くらい話せそうだけど・・・・それじゃ 場面変換のMacの良さを存分に示すことが出来ないね。

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