学校から診断書をもらってくるように保護者へ連絡があって受診のパターンが多いのは先日もBlogに書いた。 今講義の準備をしていて,英語の教科書にADHDの鑑別診断のリストが手元にある。 医学的な正確な診断と言うことを本気で望んでいるのだとしたら,次の様な除外していく必要が出る。 診断までに費用を3万円以上もかけることになる。 学校はそのような医学的なこと コストのことなど考えているのだろうか?(ちょっと大げさに表現してますが。(-_-;))
先日の Philly さんのコメント受けて ちょっと 意見を続けます。
下の表を見てください。
表1. 注意欠陥/多動性障害の鑑別診断
器質性障害
鉛中毒
感覚障害、特に難聴
前頭葉膿瘍、腫瘍
薬物誘発性(例えば抗ヒスタミン薬)
薬物濫用
知的障害(精神遅滞)
てんかん
学習障害
広汎性発達障害
機能障害
行為障害
反抗・挑戦性障害
躁病的な特質を伴う感情障害
トゥレット障害/複合型チック障害
行為の障害を伴う適応障害
人格障害
不安障害
強迫性障害
発達障害
年齢相応の過活動
場面(状況)環境 家族の問題
不適切な学校配置:
普通クラスの中での天才児
普通クラスの中での学習障害のある児童あるいは発達面で遅れのある児童
混沌とした家庭環境
虐待あるいはネグレクトもしくはその両方
日本語に訳したので多少表記のズレはあるかもしれません。
これを全部鑑別し診断をしろと医師に依頼しているつもりなど毛頭ないだろう。
実際は合併することもあるので,LDを除いて支援を考えるというのもおかしいが。
要するに事務的にADHDと診断書を作成し,教育委員会に送付する 紙切れ一枚がほしいだけなのだろうか?
それなら,文科省がきちんとチェックリストを作り,担任と保護者と本人で面談し 担任がサマリーを作り 校長が評価し 教育委員会にレポートを出せばすむハナシだ。
そして 教育の現場はADHDと診断書を作成する医師が周囲に少ないことや,医療機関によっては新患が数週間待ちであることなど全く考慮せずに,診療所のリストを保護者に渡して 病院はここに書いてあります。自分たちで勝手に行ってください。そんなニュアンスを受ける。
その医療機関リストに ふぁみめ も載っている。勝手に。確かに児童の診察はします。でもU市が勝手にリストを作り,親が来院し リストにあったから仕事を休んで来たのに診察してくれないのか?! と攻撃の矛先がクリニックに向けられるのは正直面白いものではない。
通常は電話で連絡してもらい,診察までかかる2週間を,チェックリストを親と教師に記入してもらい,認知検査から始めて,それから診察という手順で出来るだけ待ち時間でさえ有効に使うようにしているのに・・・
来週の講義で少し 知名先生にもスクールケースワークについて話をしてもらうつもりです。
講義まだ間に合います。
申し込みはお知らせのBlogにあります。
先日の Philly さんのコメント受けて ちょっと 意見を続けます。
下の表を見てください。
表1. 注意欠陥/多動性障害の鑑別診断
器質性障害
鉛中毒
感覚障害、特に難聴
前頭葉膿瘍、腫瘍
薬物誘発性(例えば抗ヒスタミン薬)
薬物濫用
知的障害(精神遅滞)
てんかん
学習障害
広汎性発達障害
機能障害
行為障害
反抗・挑戦性障害
躁病的な特質を伴う感情障害
トゥレット障害/複合型チック障害
行為の障害を伴う適応障害
人格障害
不安障害
強迫性障害
発達障害
年齢相応の過活動
場面(状況)環境 家族の問題
不適切な学校配置:
普通クラスの中での天才児
普通クラスの中での学習障害のある児童あるいは発達面で遅れのある児童
混沌とした家庭環境
虐待あるいはネグレクトもしくはその両方
日本語に訳したので多少表記のズレはあるかもしれません。
これを全部鑑別し診断をしろと医師に依頼しているつもりなど毛頭ないだろう。
実際は合併することもあるので,LDを除いて支援を考えるというのもおかしいが。
要するに事務的にADHDと診断書を作成し,教育委員会に送付する 紙切れ一枚がほしいだけなのだろうか?
それなら,文科省がきちんとチェックリストを作り,担任と保護者と本人で面談し 担任がサマリーを作り 校長が評価し 教育委員会にレポートを出せばすむハナシだ。
そして 教育の現場はADHDと診断書を作成する医師が周囲に少ないことや,医療機関によっては新患が数週間待ちであることなど全く考慮せずに,診療所のリストを保護者に渡して 病院はここに書いてあります。自分たちで勝手に行ってください。そんなニュアンスを受ける。
その医療機関リストに ふぁみめ も載っている。勝手に。確かに児童の診察はします。でもU市が勝手にリストを作り,親が来院し リストにあったから仕事を休んで来たのに診察してくれないのか?! と攻撃の矛先がクリニックに向けられるのは正直面白いものではない。
通常は電話で連絡してもらい,診察までかかる2週間を,チェックリストを親と教師に記入してもらい,認知検査から始めて,それから診察という手順で出来るだけ待ち時間でさえ有効に使うようにしているのに・・・
来週の講義で少し 知名先生にもスクールケースワークについて話をしてもらうつもりです。
講義まだ間に合います。
申し込みはお知らせのBlogにあります。
それにしても、非常に難しいですね。この問題の原因について、暫く考えました。すると、最終的には、厚生労働省と文部科学省との間の大きな壁があるのではないか、という結論に達しました。・・・、やっぱりこの結論は、少し的外れですね。
児童生徒に職場体験をするまえに 教師が夏休みに職場体験をして、医療機関がいかに悲惨な状況で大変な職場か見て欲しいです(笑)
そうすれば成績優秀だけでなく体育会系ののりが医師には必要だからと受験指導も変わってくるのでは・・・
今は東大よりも手に職をつけて医師に そんな受験指導が流行っているようです。何だかね。
# ただ,高校で物理を選択せずに,生物・化学で受験する学生があまりに多いので,医進課程では高校物理の補習をしてる所がかなりあるようです。
予備校教員の経験から言うと,基本的に東大京大と国立医学部の難易度は変わりません。今はたまたま医歯薬系が受けてるだけで,それじゃどうして農・工・理の人気が落ちてしまったのか,という説明がつきません。要するに,エンジニアとして腕に職をつけるてな部分は同じでも,「給料がよい」というモーソーを保護者が持つ限りは医歯薬系への受験競争は続くと思います。
……でも,体育会系のノリが必要だったら,私は絶対に医学部落ちてたな(笑)