ファミリー メンタル クリニック

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要するにひとりごと・・・

高校でも特別支援学級設置

2009年04月11日 | 児童精神医学
新聞で拾い読みをしている程度だけど 県教育長が変わった。
本日朝刊では高校でも特別支援学級設置と記事があった。
様々なニーズに応えることが必要などと設置理由が述べられ、沖国大知名先生のコメントも載っていた。

県教育長がこのblogを読んでいるわけはないが、高校生になってLDで困る子がいるけど、どう対応するのだろうか・・・・そんなことも書いている。

小学校でIQには問題がないものの学習が困難で漢字が書けない子がいる。
教師は勉強不足だからと考えているのかもしれない。家庭学習が足りないとか本人のやる気の問題と考えているのかもしれない。通知表では「もっと頑張ろう」と評価されている。

キレて同級生とケンカするわけでもないし教師に刃向かうわけでもない。
漢字が書けない子は他にもいる。
別に問題ないですよ、お母さん・・・で済まされていることが多い。

そして迎えた小学校6年生の卒業シーズン。
小学校6年間の教育は不問にし このまま中学校に上がり漢字が書けないと学習に支障が出るので、診断書を提出させたい・・・そんな目玉が飛び出るような依頼が来る。

・・・と思っていたら、その進化形 高校卒業を目前にして自分の氏名住所を書けない子がいる。
就職するにも履歴書が作成できない。
12年間何をしていたのだろうか。
学習障害は生徒でなく教師が学習障害だ! と虚空に叫ぶ。ふ~

とりあえず教育長が変わり 高校でも特別支援学級設置されるまでになった。建前上は。
小学校でもコーディネーターもいるが 実際にどうやって漢字を教えるか算数を教えるか具体的なところで不十分だ。
中学、高校と教師の特別支援教育のノウハウ到達度は下がることが予想される。

おいおい・・・・高校生の診断書を県がふぁみめで書いてもらうようにと指導されると困るなあ・・・

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