ファミリー メンタル クリニック

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沖縄県教育委員会殿 全国学力テストの最下位脱出を図るには

2008年10月08日 | 児童精神医学
特別支援教育について一つの意見です。例によって異見かもしれないけど。

日教組の組織率が高いことと学力の相関を見るために全国学力テストを行っているのかもしれないけど、とりあえず沖縄県は連続で最下位だ。
沖縄県教育委員会は「学力」をあげるために一生懸命のようだ。
平均点を上げることは簡単。
平均以下の子を選んでどういう訳か、テストの日に風邪を引くとかお腹が痛くなるとか偶然欠席を増やす作戦もある。
平均点は上がるけど、そんな話ではない。(これは社会保険庁がよくやる分母を減らす作戦)


さて、学力テストの平均を上げる方法の一つを真面目に検討する。

現在、沖縄県の学力テストの低い学校では一律に腕力で勉強をさせているようだ。
教科書で習う漢字を1日に100回書くようなお勉強だ。

青空 青空 青空 青空 青空 青空 青空 青空 青空 青空 青空 青空 青空・・・・と同じ字を何度も書かせる。
これが国語の勉強になっているウチはいいが、どうもこれは漢字の学習というより忍耐力を育てているだけのことがある。
場合によっては授業中真面目でなかったり宿題を出さない罰則で100回書かせるようなことさえする。
勉強が罰になると余計勉強嫌いが増えるだけだろうに。
教師は学習理論や心理学を専門的に勉強している職業の筈なのだが・・・

特にクリニックで見ているADHD系LD系の子にはこの単調で腕がだるくなるだけの勉強法は逆効果だったりする。
握力をつけることにも役立ってない。字もぐじゅぐじゅで筆圧も弱い。
悪いことにテキトーに間違った覚え方を腕→目→脳にインプットさせる危険性もある。
ましてやLD系で漢字が異なるように視覚的にインプットされている場合は上のようなやり方ではまず無理だろう。

・・・とすると、文部科学省の調査では特別支援教育が必要な子が6.3%いるのだ。加えて普通学級にもIQが60-70程度の子が必ずいる。
詳細は分からないが8%と見積もることにする。
この8%児童が学力テストの平均を引き下げていないだろうか?
だとすると 今流行のK・・式のようなやり方ではダメかもしれない。

確かに特別支援教育対象でなく勉強不足だけの子は腕力の勉強も必要だろう。(でも実際は家庭学習が出来ない状況の児童もいるので話は単純じゃない)

さて8%の特別支援教育対象児童が読み書きそろばんが出来るようになると、少なくても小学生の平均は全国最下位は脱出できるだろう。
最下位脱出を至上命題としている沖縄県教育委員会殿、ここは平均点を上げるために 特別支援教育対象児童の読み書きそろばんを真剣に考えるべきではないだろうか。

現在沖縄県では特別支援教育は厳しく注意しない・・・ほったらかし・・・となるパターンが多い。
この子達の学力を上げることは考えていないようだ。
難しいことは言わない学校で子どもが勉強し学習内容を十分理解するように教師は努力して欲しいと言うことで、全く教育の本質から外れた主張ではない。

逆に特別支援教育対象児童を上手に教え学力が上がるような授業や指導が出来た場合は、「普通」の子の成績も結果的には伸びていることはまず間違いない。

どうですか、沖縄県教育委員会殿・・・・


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2 Comments

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外見 (Nakamata)
2008-10-08 16:34:18
blogのレイアウトやblogパーツを加えたりで 見た目を変えたりしています。
レイアウトが割と自由度が高いのが初めて分かりました。

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外見(^^;) (kaetzchen)
2008-10-08 20:09:11
私は自分が視覚障害者なので,どこが何ポイントというふうに決めたテンプレートをテキストファイルで保存していて,ワンパターンながらも,それを使いつづけています.ただ,この法式の欠点はコメント欄やトラックバック欄が使いにくくなることですねぇ…….

ブログ本文についてですけど,沖縄県は養護教員の採用数が少ないということもあるのでは,と思ったりします.大分県の事件でびっくりしたのは,大分県がわずか一人しか養護教員を採用していなかったことです.団塊の世代がどっと退職する時期なのに,これはおかしい! 教員自身が精神疾患に罹る時代ですから,少々多めに採用して特別支援教育を中高教員にも義務づけるべきではないかと思うのですが…….
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