ファミリー メンタル クリニック

児童精神医学,サッカー,時にテレビや映画、Macのネタ。
要するにひとりごと・・・

お役所仕事について続きますが

2010年04月20日 | 児童精神医学
blog 児童精神科医NINAの休憩室 の記事ですが、某URUMA市でも同様なことを経験しました。

診断書に IQ 20以下と記載した時点で、児童手当ては1級相当。
医者なら誰でも分かることです。福祉を知っている人でも常識でしょう。
しかしU市式のポイントがあるのか分からないし、blogを読むと行政指導で他の地区でも同様なことがあるのかもしれません。
U市からポイントが1点足りませんと言われたと、保護者から連絡がありました。

ここは手当と直結する部分です。

臨床的にIQ20以下の状態、ふつうに考えるとそれだけで他の項目をみないでも1級。
それなのに診断書でポイントが合わないので・・・・と指摘するギャップ。
本当に医学的なことは知らずに、マニュアル行政だと痛感した。
マニュアルありきの姿に激怒!

もちろん、電話でいろいろやり合ったのは言うまでもないのですが。

話はかなり昔の話になります。
これは某U市が某G市だった頃。

介護保険の認定審査会の委員に選ばれました。(結果的には懐妊でなく解任されましたが)
ボクら精神科医なら誰でも指摘する、要介護度の高い痴呆の老人が、厚生省の作成したプログラムで処理していくと、
介護度が低くなる矛盾がありました。

しかし、行政はそれは仕方がないの一点張り。
今更プログラムを変更することはできない。それを審査するのが委員会だと言うことでした。
ならば、そんなプログラム最初から利用するな! と言いたかったけど。
他のことを指摘して解任でした。(笑)

ここで何が言いたいかというと、お役所仕事で「いや~現場のことは先生方のように詳しくないものですから・・・」と電話口でにやにやして言うのなら、本当に現場で対応している者の意見を優先して検討してほしい。
マニュアルにあうように現場の意見を変に修正されては困る。
本末転倒な議論が役所とは続くのでイヤになる。


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