家庭医療学について

家庭医療学周辺,教育の話題とWONCA(世界家庭医療学会)やSTFMなどの学会の参加記を少し。

10/13(水)山下先生より

2004-10-14 01:29:22 | 学会(WONCA,STFMなど)
山下先生が他のMLに投稿した物を許可を頂き転載しています。
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オーランド発
現地時間午前1時です。

いよいよ、WONCA/AAFPが始まりました。
想像以上に大きく盛大な学会です。
会場のはじからはじまで歩くと10分以上かかるほどのです。

今日は初日ということで開会式が行われました。
WONCA/AAFPの役員の挨拶とともに、ジャズやゴスペルありのエンターテイメントに富
んだ式でした。今年の、基調講演はNIHのヒトゲノムプロジェクトの責任者のコリン
ズ先生の講演でした。今後、ヒトゲノムの解析がどのように臨床に影響を与えるかを
わかりやすく講演されました。FPとゲノムというとちょっと結びつきにくいですが、
癌の病形診断(特に癌DMなど)、治療における薬への反応(小細胞癌のイレッサヘの
反応の有無や降圧薬への反応)、薬剤の開発など今後の医療に大きな影響があること
は間違いなさそうです。しかしこの講演に白眉は、この先生によるビートルズのゲノ
ム替え歌でした。アメリカ人はなんて芸達者なんですね。(添付しました)

レジデントのシンポジウムは、イスラエル、ブラジル、ポルトガル、南アフリカ、ア
メリカなどからそれぞれの国の研修についての発表がありました。それぞれの国によ
り色々なプログラムがあり、研修年数も3年から長いと10年以上と様々です。しかし
家庭医の定義や、研修の際の他科との摩擦、家庭医療のその国の中での認知など多く
ことはどこの国も同じ悩みを持っているようでした。今後は、若手の医師の国を越え
たつながりを強め、お互いの国の状況などを共有してゆこうという声もあり、今回を
きっかけにWONCAないにもレジデント+研修終了後5年以内の若手医師の会を立ち上げ
ることになりそうです。

来年は京都でアジアWONCAもあるので、日本の状況と京都でもレジデントの集まりを
持ちたいことを発表しました。

これ以外にも、喘息、EBM、痴呆、慢性疼痛などのレクチャーに参加者はそれぞれ参
加してきました。

明日もまだまだ続きます。
乞うご期待。

参加者のランダムな感想です。
”でかい(学会も人も)”
”テレビに出てくるような派手なオープニングセレモニーだった”
”ねむい”
”カルチャーショック!”
”意外とどの国のレジデントも同じことで悩むのだなー”
”なんで俺のDNAはあそこがGじゃなくてAなんだ~だから私は骨粗しょう症♪♪→コ
リンズ先生の歌詞”

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