家庭医療学について

家庭医療学周辺,教育の話題とWONCA(世界家庭医療学会)やSTFMなどの学会の参加記を少し。

”「良質な開業医」育てよう 家庭医療学会が認定制度”顛末

2005-03-09 20:56:28 | 家庭医療 かかりつけ医
学会として公式の発表あり。朝日新聞報道について(緊急のお知らせ)。詳細は記せないが、一応、情報源となる人は「あくまで個人の意見として」述べたようであるが、報道の時点で、ああいう表現になったようである。
最終的には、
2.報道は事実無根だった
 2-b. 情報源となった人が言ったことを、記者が間違って解釈した。:

であったようだ。でもメディアの人って、本当にそんなに事実を曲げて書くのだろうか。
後は学会の公式見解として、認定医試験の否認はあったが、
>同学会は家庭医の先進国・英国の学会と連携し(中略)考えだ。
>認定は、(中略)H家庭医療学センターを手本にする予定だ。
についてはコメントがなかったのが気になる。


個人的に何かにこだわっているのかな
ともあれ、しばらく現在の仕事は続けられそうである。



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5 コメント

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顛末…でしょうか (後期研修医もどき)
2005-03-10 01:59:18
ひとまず、(学会の公式発表によれば)学会が勇み足をしたのではないこと、マス・メディアを故意に利用したのではないことにほっとしています

この問題は家庭医療学会にとってのアキレス腱であり続けている、というのが私の抱いている印象ですが、その弱さが露呈した、とも言えるのではないでしょうか

伝え聞くところの80年代の悪夢から既に20年が経過しているはずですが、その間、日本の家庭医療学は本当に正しく進むべき道を進んできたと言えるのかどうか、今回の件で本当に考えさせられました

これでちゃんちゃんとなるのかどうか、それとも大きな余震が襲って来るのか、まだまだ予断を許さないのではないか、とも考えています

杞憂に終われば良いのですが…

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実は私も    (BLOGMASTER)
2005-03-10 07:39:57
後期研修医もどきさま、コメントありがとうございます。実は私も全く同じ懸念を抱いております。「余震」という言葉、非常に言い得て妙ですね。私も怖いです。

情報源となった人と朝日新聞の記者との間で本当に起こった会話はその当事者たちのみぞ知る、ですので、メディアの報道が事実を曲げて解釈するように、当事者の公式発表も、真実とどのぐらい一致しているかはわかりません。疑い始めるときりがないので、性善説に基づいて、信じるしかありません。。。。。
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実はその裏に? (Tiger)
2005-03-10 12:33:22
会長の発言があるまであえて黙っておりましたが、胸のつかえがどうもすっきりいたしません。

発信者あるいは発言者が、あえてマスコミを利用し、対学会員、対市民に向けて、布石を投じたように感じています。徹底討論会も、手順として既にシナリオが出来ていたように感じます。

恐らく、今後も手を変え品を変え、知らぬ間に状況が作られるといった状況が起こり得る気がしてなりません。



しかしながら、どういった経緯があるにせよ、「家庭医」という言葉が、全国紙の一面を飾る事となったことはプラスのことかと思います。



怒り、学会から手を引くことは、かえって思う壺のような気もします。あえてとどまり、状況の流れを追いつづけ、必要があれば進言する気風が必要のような気がいたします。



学会員の全員からこの件に関しての意見聴取をすべきだとも思います。
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stakeholderの意見を! (BLOGMASTER)
2005-03-10 12:54:56
Tigerさん

コメント有り難うございます.

また私の心情を代弁して頂いたようで.

私も徹底討論会は仕組まれていたと思います.

そう,怒ってしまうのが一番いけないと思いながら,まだ若いんですね.きっと.

現在ライブドアのホリエモンのやっていることが証券のテロリズムなどといわれておりますが,類似点などあるのかもしれません.いくら正論であってもやった者勝ちというのはどうなのか.実は人間は理論ではなく感情で動く人間なので,彼は周りから反発を買っているのでしょう.

正直者が馬鹿を見る世の中だけにはなって欲しくありません.



とにかく,学会員の意見もさることながら,本当に一般の人や,専門医などからの意見も聞いていくという作業が必要な時期に来ているのだと思います.

米国のFFM(future of family medicine)projectのように.

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日本流? (Haj)
2005-03-11 13:14:17
昨年のFLでの出来事(懇親会)を思い出しました。組織は少しでも大きなものになると必ず派閥ができ、意見を調整するのも大変なら、こうやってマスコミを通じて個人的な意見を通すことも起こるのですね。あたりまえのことですが、組織の中で働く、新しい枠組みを作ることの大変さを思い知りました。



またあるプログラムをモデルにすることは結構だと思いますし、どこかの国をモデルにするのも良いこととは思いますが、プログラムが完全に一人のディレクターによって運営されているのは適切ではないと思います。学会でそのプログラムの問題点を話し合い、その改善案をそのまま還元できるようなプログラムが存在すれば本当に「学会公認モデルプログラム」として公表してよいのだろうと思います。



それにしても英国のプログラムが米国よりも日本には合っているのでしょうか?自分にはわかりません。本当のところ英国のプログラムのことは詳しくはわかりません。英国はGPは外来のみで入院は一切診ないと聞きますが・・・。この辺の議論はどうなんでしょうか?米国で研修している自分のヒガミかな?
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