山-木-人@育てる.川本/

西部農林振興センター 県央事務所 林業普及第一課・第二課 からの情報提供

vol.7 県内初めて「人工林整理伐」の実施!

2008年07月03日 | 間伐
 県央地域では、木材生産団地化推進PJ(地域PJ)における取り組みの一つとして、「団地に適した多様な施業の導入」を推進項目に掲げ、効率的な非皆伐施業や複層林化に取り組むこととしております。
  ※PJの詳細等は、新たな農林水産業・農山漁村活性化計画を参照下さい
 昨年度、県外で実施されている人工林整理伐事業地をPJメンバーで視察し、当地域での適否等の検討を行い、今年度から当地域でも取り組むこととなりました。



 人工林整理伐とは、10~12齢級(46年生~60年生)の人工林において、帯状または群状に抜き伐りし、林内に広葉樹を育成し、針葉樹人工林と広葉樹が混交する「針広混交林」や広葉樹林に誘導しようとするものです。皆伐されることにより、一時的な裸地化による土砂流出等の生活環境への影響や、再造林に係る負担軽減を図るため実施されている非皆伐施業の一つです。
 ※伐採率はおおむね50%以下とされています。
 ※整理伐実施後10年間は皆伐を行わないこととされています。



 現場は昭和35年、36年に植栽された邑南町有林(旧瑞穂町)3haです。
 樹種内訳はヒノキ0.85ha、スギ2.15ha。



 伐採方法は列状伐採で3残2伐の40%の伐採率で実施されています。
 作業はチェンソーで伐採、プロセッサーで造材し、フォワーダで土場まで搬出し、トラック輸送という流れです。

 

 今回の現場では、造林補助事業に加えて、集材路の開設と土場までの搬出費を県単独補助事業(農林水産振興がんばる地域応援総合事業)も利用し、経費削減に努めています。



 今後さらなる経費削減には、路網密度を高めてプロセッサーをはじめとした高性能林業機械をより効率的に稼働させて、それぞれの事業体にあった作業システムの構築が重要ではないでしょうか。


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