庭園木としておなじみのクロマツに発生する重要病害としては、皆さんよくご存じの、マツ材線虫病(いわゆる松くい虫)がありますが、このほか、県内で問題となっているのは、「マツ褐斑葉枯病」、「マツ赤斑葉枯病」、「マツ葉ふるい病」の3つの病害です。
先日、川本町因原地区の事業所および民家でも、写真のとおり褐斑葉枯病と赤斑葉枯病に罹病した庭木がありました。
県内では近年、マツ褐斑葉枯病がしばしば発生していて、拡大する傾向にあります。
マツ褐斑葉枯病の被害(H18.11.7 川本町因原)




マツ赤斑葉枯病の被害(H18.11.7 川本町因原)



◎病症
【マツ褐斑葉枯病】
□8月下旬頃から当年葉に褐色斑ができる。
□徐々に褐色斑から針葉先端に向かって褐色~灰褐色に枯死する。
□被害が激しいと木全体が枯れたように見え、発病が毎年続くと枝枯れしたり、木全体が枯れたりする。
【マツ赤斑葉枯病】
□11月頃、当年葉に褐色斑ができる。
□翌年2~3月頃になると病斑は鮮やかな赤褐色になり、病斑から先端全体が赤褐色に枯死する。
□被害が激しいと木全体が枯れたように見え、発病が毎年続くと枝枯れしたり、木全体が枯れたりする。
【マツ葉ふるい病】
□8月頃から当年葉の上半に黄褐色、かすり状の病斑ができる。
□翌年2~3月頃になると葉全体が褐色に変化して、以後激しく「ふるい」落ちる。
□発病が毎年続くと枝枯れしたりする。
褐斑葉枯病と赤斑葉枯病はよく似ていますが、発病時期(褐斑は8月下旬~、赤斑は11月~)から区別できます。
いずれの病気も、糸状菌による感染病ですので薬剤で防除する場合は殺菌剤を使いますが、樹勢が衰退している場合に罹病しやすいので、施肥等により樹勢を回復してやることも大切です。
◎防除方法
【樹勢回復】
秋~冬にかけて、有機質の肥料をやり、強度の剪定や芽摘みを控える。
【伝染源の除去】
病気の葉を摘み取ったり、病気で落葉した葉を集めて焼却処分する。
【薬剤による防除】
銅水和剤(500~1000倍)を2週間間隔で適期(感染する時期)に散布する。
治療薬ではなく、予防薬としての予防散布となります。
〈散布時期〉
・褐斑葉枯病 → 6~9月
・赤斑葉枯病 → 5・6月
・葉ふるい病 → 6~9月
※薬剤散布は農薬取締法に基づき適正に行う必要があります。
現在、登録のある薬剤は、マツ葉ふるい病に対しての銅水和剤で、商品名ドウグリン水和剤(1000倍)とキノンドー水和剤(500倍)です。
いずれにしても、予防が基本です。
まずは、病気にかかりにくい樹勢を保ってやることが大切です。これから冬場にかけて、施肥などで養分補給を十分に行ってください。
また、排水不良や通気不良など土壌条件のストレスを取り除き、剪定や芽摘みは様子を見ながら行いましょう。
私たちも、病気に罹らないためには予防が大切です。
十分に栄養を摂って、早寝早起き、ストレス発散、規則正しい生活を送り、予防接種をして、インフルエンザシーズンを万全の体調で乗り切りましょう。
先日、川本町因原地区の事業所および民家でも、写真のとおり褐斑葉枯病と赤斑葉枯病に罹病した庭木がありました。
県内では近年、マツ褐斑葉枯病がしばしば発生していて、拡大する傾向にあります。
マツ褐斑葉枯病の被害(H18.11.7 川本町因原)




マツ赤斑葉枯病の被害(H18.11.7 川本町因原)




◎病症
【マツ褐斑葉枯病】
□8月下旬頃から当年葉に褐色斑ができる。
□徐々に褐色斑から針葉先端に向かって褐色~灰褐色に枯死する。
□被害が激しいと木全体が枯れたように見え、発病が毎年続くと枝枯れしたり、木全体が枯れたりする。
【マツ赤斑葉枯病】
□11月頃、当年葉に褐色斑ができる。
□翌年2~3月頃になると病斑は鮮やかな赤褐色になり、病斑から先端全体が赤褐色に枯死する。
□被害が激しいと木全体が枯れたように見え、発病が毎年続くと枝枯れしたり、木全体が枯れたりする。
【マツ葉ふるい病】
□8月頃から当年葉の上半に黄褐色、かすり状の病斑ができる。
□翌年2~3月頃になると葉全体が褐色に変化して、以後激しく「ふるい」落ちる。
□発病が毎年続くと枝枯れしたりする。
褐斑葉枯病と赤斑葉枯病はよく似ていますが、発病時期(褐斑は8月下旬~、赤斑は11月~)から区別できます。
いずれの病気も、糸状菌による感染病ですので薬剤で防除する場合は殺菌剤を使いますが、樹勢が衰退している場合に罹病しやすいので、施肥等により樹勢を回復してやることも大切です。
◎防除方法
【樹勢回復】
秋~冬にかけて、有機質の肥料をやり、強度の剪定や芽摘みを控える。
【伝染源の除去】
病気の葉を摘み取ったり、病気で落葉した葉を集めて焼却処分する。
【薬剤による防除】
銅水和剤(500~1000倍)を2週間間隔で適期(感染する時期)に散布する。
治療薬ではなく、予防薬としての予防散布となります。
〈散布時期〉
・褐斑葉枯病 → 6~9月
・赤斑葉枯病 → 5・6月
・葉ふるい病 → 6~9月
※薬剤散布は農薬取締法に基づき適正に行う必要があります。
現在、登録のある薬剤は、マツ葉ふるい病に対しての銅水和剤で、商品名ドウグリン水和剤(1000倍)とキノンドー水和剤(500倍)です。
いずれにしても、予防が基本です。
まずは、病気にかかりにくい樹勢を保ってやることが大切です。これから冬場にかけて、施肥などで養分補給を十分に行ってください。
また、排水不良や通気不良など土壌条件のストレスを取り除き、剪定や芽摘みは様子を見ながら行いましょう。
私たちも、病気に罹らないためには予防が大切です。
十分に栄養を摂って、早寝早起き、ストレス発散、規則正しい生活を送り、予防接種をして、インフルエンザシーズンを万全の体調で乗り切りましょう。
褐斑葉枯病は8月頃から当年葉に褐色班が生じるのに対して、赤斑葉枯病は11月頃から褐色班が生じます。赤斑葉枯病の菌は、高温に弱いため、11月頃から病状が進行します。
このほか、針葉の病斑上には、隆起した黒色の分生子(胞子)ができますが、褐斑葉枯病の場合は、表皮の下(葉のツルツルした面の下側)にできるので、病斑の隆起を触ったときの感触が微妙に異なるようです。
たとえば希釈方法はキノンドー水和剤を5gに水を2.5リットル入れれば500倍に希釈したことになるのでしょうか?