この世界で生きてゆくために

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美しい日本

2006年09月26日 22時01分47秒 | 社会、政治、経済
戦争を知らない、昔のフォークソングのサビを連想させる総理大臣の誕生です。
安倍氏は、さかんに「美しい国」という言葉を使いたがります。

さて美しい日本とは、どんな国、日本なのでしょう。
私の捻くれた目から見れば・・・
ほんの一部の裕福層が低い税率で生活を楽しみ、またその子どもにも高い学費を惜しむことなく費やし、上流の固定化を図る。
格差社会を容認し、豊かになれない人たちを踏みにじるような高い税率と間接税を課し、治安の悪化を力で封じ込める。不平不満を言う人たちを「アカ」と罵り、自らの安全と安心の為に、負け組みを悪法などで縛る。
勝ち組から見れば、これほど理想で「美しい国」は無いでしょう。

本来、日本の美しさとは、農耕民族による助け合い。情や優しさを持つ村社会の共同体が温厚な民族を保ち続けたのだと思います。
それを勝ち負けに持ち込めば、当然情や優しさなんかは否定され、勝ち組は負け組みの民衆が犯罪を犯すのを恐れ、負け組みは国家自治体による法と税金に苦しめられる。

何処が美しいのか?疑問です。

公平な社会で「誰もが」安心して暮らせた日本は、悪平等という嫌な言葉で、裕福な人たちだけが潤う社会を生み出し、その一方不公平感が一般大衆を犯罪に巻き込むというケースもあるでしょう。

正直者がバカを見る。
そんな国にだけはなって欲しくないです。