社会感情と弁護士の主張

福岡の３児死亡　危険運転罪で起訴　 (産経新聞) - goo ニュース
犯罪（飲酒運転は「無差別殺人」の犯罪だと思います）を起こした人間を弁護するのが弁護士の仕事でしょう。また被害者感情とか社会的な感情で、法律の適用が変わるのは困ります。
それを承知でも、今回の「無差別殺人」事件の被告となる今林容疑者に対し、万一でも危険運転致死罪が適用できなかったら、何の為の立法だったか？道路交通法改正だったのか？理解に苦しみます。

今林容疑者は飲酒運転の常習者で、いつも酒を飲んでは運転していたようです。「事件」（事故とは言わせない）当日も泥酔してハンドルを握っていました。飲み屋のホステスの服に誤って酒をこぼしてしまった、という証言もあります。

事件を起こした後、被害者の救済どころか彼は３００ｍ「逃走」し、車が動かなくなって徒歩で逃げようとして、知人に携帯電話をかけ「身代わり」を依頼するも断られ、最後に大量の水を持ってきてもらうよう依頼し「証拠隠滅」を図りました。

結果的にアルコール濃度は０．２５に下がっていましたが「事件当時」は危険運転致死罪の適用される０．５と「推定」され、業務上過失致死ではなく危険運転致死罪で告訴されるようです。
法律の専門家は、推定でなく事実の結果により適用を避けるべきだと言う人もいますし、弁護人も０．２５と時速８５キロという「無謀運転」の数値では、危険運転致死罪に該当しないとして、裁判で争うようです。
そりゃ、弁護士の仕事は、被告の弁護と無罪もしくは刑の「相当」に減刑するのが仕事でしょうから。

でも、かわいい子ども３人を「殺された」遺族や社会に与えた影響の大きさ、「事件」の隠蔽を図った悪質さ、飲酒運転の常習者だったことを考えると、危険運転致死罪を適用するのが「法」だと私は思います。

逆の考えをすれば、現行法律では「逃げ得」「隠蔽得（水を飲むなど）」すれば、警察が来る前に「隠蔽」をした犯罪者の刑が軽くなり、事故により警察への通報や救急車を呼ぶなど「被害者保護を優先した」ドライバーの刑が重くなるという、とんでも無い事になります。

私は今月、車を買い換えました。ハンドルを握るものとして「決して飲酒運転はしない」と誓っています。当たり前のことですが、もし酒を飲んで運転したら、自分でも言っているように「無差別殺人」の犯罪者になってしまうから。
そんな事のために愛車を使いたくないです。車は楽しく、そして環境になるべく優しく運転し、カーライフを送りたいです。