JUON NETWORK イベント報告

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【関西中国】「第11回町並みと民家を訪ねる会」

2010-12-02 | 関西中国地域ブロック
10月23日(土)に行われた
「第11回町並みと民家を訪ねる会」(大阪府富田林市)の報告です。

今回の町並みと民家を訪ねる会の舞台は、
大阪府富田林市の「寺内町(じないまち)」です。


17名の参加者で、伝統的建物保存地区探訪を行いました。



参加者の声

町並み民家の探訪は11回目を迎え、
今回は大阪府で唯一の伝建地区の南河内にある富田林です。

駅前の昭和のにおいの残る商店街を抜けると
すぐに「じないまち」にでます。

古い家並みにきれいに掃除された路をしばらく南へ下ると
左手の筋が西林町で、ここに寺内町センターと
その前に国の重要文化財である「旧杉山家」があります。

ここで富田林の全体の様子を学習し、杉山邸に移りました。
この屋敷は四層の大屋根が特徴で、このまちの創成期からの旧家です。

中世からの古い家格と造り酒屋として長年培ってきた権勢を誇る、
豪勢な家屋を時間をかけて堪能しました。

ここの当主で明治の女流歌人石上露子の話や
江戸から明治大正にいたる地方の郷士の生き様など
貴重な資料の豊富なところでもあります。

昼時、八町茶屋というお店で蕎麦をいただき、
展望の利く「じないまち展望広場」に移りました。

このじないまちは二上山・葛城山・金剛山と
連なる山麓の麓を流れる石川の台地の上にあり
これらの展望が見事です。

ここで地元のボランティアの方のお話を聞きました。
このまちの歴史を慈愛をこめて語られ、
また実際に路地路地を丁寧に案内していただきました。

真宗の興正寺を中心に台地の上に環濠をめぐらせた
いわゆる寺内町として発達し、
江戸期では商業の中心に栄えたまちだそうですが、
あちこちに残る古い町家はそれぞれ特徴ある
河内の家屋をよく残しています。

町並みを歩いてみて、よく清潔に整備されており、
また思った以上に古い旧家が多いのに驚きました。

ボランティアの方々を始め「町を守る会」の並々ならぬ努力がありますが、
ここでも老齢化や過疎化の影響による
家屋の維持継続が課題になっているそうです。

それにつけても、この町にいると、“ほっこり”とした気分で
秋の一日を過ごすことができました。

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