小説『彩雲国物語』８巻～１１巻まで読みました～♪

小説の８巻から１１巻まで読みました。
【心は藍よりも深く】
【光降る碧の大地】
【外伝：藍より出でて青】
【紅梅は夜に香る】
の４冊です。
あ、ちなみに外伝も数字に入れてしまっているので、
ご了承ください。本編としては７弾８弾９弾ですね。

★物語について（アニメとの比較含む）
邪仙教の話はねー、ちょっと嫌なのよね。
華眞の死体を使って、千夜の名を使って、
病の原因は女州牧のせいなんて噂まで流して
影月と秀麗が来るように仕向けるなんてさ。
むかつきまする。
噂を信じて秀麗を非難する民たちにもげっそりで。
まぁそういう部分があるからこそ、
結果も引き立つのかもしれませんが、
あまりにこれでもかという邪魔立てに苛々ムカムカしまして。
アニメ見てた時はとくにね。
先を知りませんでしたからなおさら。

んで邪仙教の黒幕って縹璃桜かと思ってたんだよな。
秀麗の接触して薔薇姫見つけた～って感じでしたしね。
リオウも入り込んでいたからてっきり。
でも秀麗助けちゃったから、情が移ったのかしら…なんて
思ったりして。
アニメは追いつくために超特急で１期～２期中盤まで
見たから（veohとか韓国系のそういうトコとかで)
細かいところ見落としたり勘違いしてたりしましたね。
漣のいう「お母様」ってのがアニメではよくわかんなかったんですよ。
リオウに対しても漣が「お前は璃桜様の血を継いでいるからぼくと同じ
能無しでもお母様に生かされているだけだ」と言ってたから、混乱してて。
小説読んでやっとすっきりした感じです。
その「お母様」とやら、璃桜の姉ってまだ顔は出てきてませんよね。
ＯＰに出て来てるあの人かしら。

そーいえばちょっと話は戻りますが、
工部を口説くために酒勝負したシーンってアニメにありましたっけ?
wikiに声優の名がないところを見ると、やはり飛ばしたんだよね。
ちょっと見たかったですね。
このシーンを飛ばしてるってことは、贋作ニセ金事件で秀麗が欧陽玉を
頼って休日自宅訪問もない…よね？
あれ…ここらへんどーだったかしら。
もう一度アニメを見直したいところです。

９巻では例の燕青と秀麗の再会シーン。
「こりゃまた熱烈歓迎だなー姫さん」のとこね。
ここはアニメの方がインパクトありましたね。
やはり動きや声があると、こういうシーンはより良いですな。
『無謀にも城壁から身一つで飛び降りた人影は、
長い棒のようなもので激突する前に城壁を打ち…』
といわれても今ひとつその凄さが見えてこない。
先にアニメでその動きを見てるから、わかりますけどね。
ここはスピードも魅力の一つなので、「文章」より「見せた」方が
感動しますね。
加えて声優お２人の声がね。
アニメでは「燕青!燕青!燕青!!」って三回くらい叫んで
彼に飛びついたと思うの。
秀麗の気持ちが物凄い出ていたし、視聴者も秀麗に凄い感情移入出来て、
秀麗と一緒になって燕青に飛びついていたはず。
文章には文章の利点、アニメにはアニメの利点がありますからね。
あぁそれにしても燕青、良い男だ。好きだなぁ。

アニメではここでとりあげられなかったそばかすの武官、
皐韓升が、原作の方ではけっこう重要な台詞吐いたりしているのですね。
アニメでは、登場がずっと後で、若い武官という扱いだったよなぁ。
声が立花慎之介さんだったので、個人的にわーい♪と喜び、
またこの後も出てくるかなぁと期待していたのですが、
原作ではもっと前に出ていた、と
まぁね、アニメじゃある程度切り捨てないと収まらないから、
脇キャラなどがカットされるのは仕方ないが…
この台詞って、けっこう意味あると思うんだけどねぇ。

朔洵ですが、アニメでは影月の前に現れて解き放って
やったくらいで、台詞もなかったですよね。
原作じゃ影月を気に入ってこっそりお茶の約束もつぶやくんですね
へぇ～秀麗のところにも現れたんだ。
円陣に足踏み入れて捕まりかけた秀麗を、
アニメじゃリオウが助けてましたよね。
円陣を沓で踏みにじって効力消して、漣が仕掛けた
秀麗のための円陣でね。
原作では影月が捕まっていた場所に描かれていた方の
円陣に引っ掛かっちゃったのね。陽月を探してきて。
それの円陣を踏みにじって助けたのは朔洵。
ここを飛ばしたってことは、アニメで朔洵復活はないってことかい？
いや２期はもうすぐ終わりですけどね。
３期とか………無理かしら？

葉医師と幽霊華眞とのやりとりって、アニメでは
カットされてましたよね？
ここのみならず華眞の先祖の華娜の話は、出て来た記憶がないのだけど…。
彩雲国に出てくる女性って面白くて男前な人が多いから、
とても私好みです。華娜も男前だわー。
そんな彼女の言い残した言葉が「貴方の子供を産みたかったわ」
なのがまた良いじゃないですか。
そして子孫たちが国々を放浪したのも、道端に落ちているものを
拾うクセも、華娜からの教訓ってのが笑えます。

陽月は白夜という彩八仙だったわけですが、
あの円陣に捕まったということは、秀麗も仙ってこと？
薔薇姫は仙だったと思うけど、仙の血が流れちゃってるから
やはり普通の人間とは違うってことかな。
原作では自分の身体について疑問を持ち、葉医師に相談
してますが…どーなんでしょ。身体の秘密を知って、
一生結婚しないって父に泣きながら告げてましたね。
かつて薔薇姫が結婚を拒否しつつげた理由と同じということは、
子供の出来ない体ということかな。
それがわかるってことは、年頃になっても月のものがない、とか？

外伝で出て来た真っ黒くろすけ～！！
文中では黒い鞠とか書かれてましたが、可愛いじゃないすか。
今後も出てくるのかな。
泉に魔物はいたんですよね、多分。
真っ黒くろすけたちが、秀麗を守ったんだよね、多分。
こういう存在って大好きなので、また出てきてくれると
いいんだけどな。絵も見たい（おい）

龍蓮が秀麗と影月にべたべたするのが可愛い。
それだけ彼に心配かけたのだとわかってるから、
甘えさせてやってる２人もつくづく暖かいやつら、微笑ましいわぁ。
香鈴がヤキモチ焼いて龍蓮にビシバシ説教し、髪引っ張ったりするのが
またおかしくって。
でもそれが龍蓮には凄く嬉しいことだというのが、泣けちゃうんですよね。
天才ゆえの孤独。
変人とされ、理解され難い存在といえば黎深と似ているけど、
黎深には邵可がいて、彼にまったく容赦ない悠舜も黄奇人もいる。
でも龍蓮にはいなかったんだよね。
ようやく得た心の友其の一、其のニ。
「藍龍蓮」を利用できるたった２人だけど、
決して利用したりしない２人。
龍蓮って普段は♪ぴろパリら～ですけど、こういう内面見えてくると
すごーい切ないんですよね。
それがわかっちゃったから、秀麗たち同様、普段の変人ぶりも、
はいはいって付き合ってあげれちゃうというかね。
深いよ、龍蓮。
とてもお気に入りキャラです。

贋作ニセ金事件はね～茶州話ほどは乗れなかったかなぁ。
キャラとしてタンタンは面白いし、三太もけっこうイイ男になったし
劉輝、楸瑛、絳攸大好きなので、貴陽に戻ってきて嬉しいのは
嬉しいのだけど…ちょっと役者が足りないというか…
燕青が居ないのが堪えるなぁ私としては。
まぁ次の巻ぐらいでまた会えるのは先にアニメ見てるので知ってますけどね。
これだけ魅力的なキャラ盛りだくさんなんだから、
一人ぐらい欠けてたっていいじゃないか。
おまけにまたぞくぞくと新キャラ出てきてるんだし、とは思うのよ。
でも燕青はね…秀麗の傍にいないと嫌なんだよ。ぐすん。
なんか落ち着かない。
前に秀麗も自覚してたよね。いるだけで安心する存在だって。
まぁそれと話的に最初の頃ほどパワーがないような気がするんだな。
長く続けていると、やはりそうなるのかなぁ。

★挿絵
８巻の縹璃桜は美しいぃ～。
劉輝の先王を彷彿させるりりしい顔～も素敵でした。
影月と香鈴のギュッなシーンもええですね～。
１４歳でもしっかり男なんだよねー影月がさー。
あと前回も申しましたがやっぱりカイリさんって
年寄り描くの上手いですねぇ。
丙太守もええ感じだぁ。彼はじーさんじゃありませんが。
いくつだっけ？あ、でも燕青がおじじとか言ってるしな。
ここの挿絵も素敵だ。燕青の顔の表情がまたイイ。
おっとこ前ですー。らぶー。
おおっと思ったのは千夜(華眞の身体使ってる縹漣)が、
影月の前髪を掴んで顔を覗き込んでる絵ね。
千夜の顔が凄い不気味なんだけど、上手いなぁ、と。
中身が縹漣な感じがとても出ています。

外伝の短編はそれぞれ表紙絵があって嬉しいですねー。
『王都上陸！龍蓮台風』の表紙は凄いお気に入りです。
奇怪な音を立てているのでしょうが龍蓮の姿は美麗だし、
頭痛に苦い顔してる楸瑛がまた良いし、文句言ってる秀麗が
メッチャ秀麗らしくて可愛くて。
挿絵の楸瑛、龍蓮ツ－ショットにはクラクラきましたぁ～、
２人とも髪降ろしてるし表情がまた良くて。

あぁAmazonでごっそり購入した分、全部読んじゃったよ。
あと残り4冊ですか…。
早く読みたいような、ちょっとゆっくりしようかって
気分にもなってきた。
だってアニメの方は終わっちゃうしね。
楽しみが減っちゃう～。

ぼちぼち行きますわ。