ゆともり倶楽部 暖炉コンサートに出演!
宿泊・日帰りで鑑賞できます。
是非、入らして下さいませ~~http://www.yutomori.com/
出演
渡辺 多真美(フルート)
佐藤 実治(ヴァイオリン)
玉野井 美都子(ピアノ)
副学長 (秋元 康) からのメッセージ
「社会芸術の窓」
私は、芸術家ではありません。
そういう人間が副学長になっていいのか?という迷いがありましたが、
多くのみなさんの後押しによって、お引き受けすることにしました。
最終的な決断の理由は、
”芸術家ではないからわかること”があるような気がしたからです。
では、私が考える”芸術家”と”芸術家ではない人”の違いについてお話ししましょう。
例えば、ある同じ場所に2つのレストランがあるとします。
1つのレストランでは、シェフが”自分が作りたい料理”を作っています。
心の内から湧き起こる創作意欲がメニューを決めています。
そのレストランがどこにあろうが、前をどんな人たちが通り過ぎようが気にしません。
もう1つのレストランでは、シェフが”みんなが食べたい料理”を作っています。
一人でも多くの人たちに食べて欲しいと思っているので、店のロケーションや前を通り過ぎる人たちを観察しながらメニューを決めています。
いささか極端ですが、前者が ”芸術家” であり、後者が ”芸術家ではない人” だと思っているのです。とは言っても、実際は、そう簡単に両者を定義づけることはできないでしょう。
どちらも、料理を作る、つまり、ものを生み出すという点では、”芸術家”なのですから。
あくまで、ひとつのわかりやすい例として挙げさせてください。
私は、後者です。ヒットや流行を作るために、店のロケーションや前を通り過ぎる人たち、
すなわち、時代のニーズを読みながら仕事をして来ました。
今回、副学長をお引き受けするにあたり、
今まで、京都造形芸術大学が頑なに守って来た”芸術の場”の邪魔をすることなく、
どんな新しい試みができるか?ということが使命だと感じました。
そして、私は思ったのです。
レストランの中と外を見渡せる窓になろうと・・・。
誰も何も変わらなくていい。
むしろ、今まで築き上げて来た芸術大学としての信用と誇りは変わらないで欲しい。
私が窓となって、大学と社会を結ぼう。
芸術が社会の中で、どう受け入れられるか?を考えたい。
『社会芸術』というテーマを提案しました。
みなさんには、大学生活だけではなく、生涯、何らかの形で、芸術と関わっていただきたいと思います。
そのために、”日本一、就職率のいい芸術大学”を目指します。
また、そういう言い方をすると芸術大学の意味を履き違えているとお叱りを受けそうですが、”就職率” も目先の目標のひとつであることは間違いありません。
多くの才能を輩出する大学として、独自の道を進みたいと思います。
みなさんのご理解とご協力をいただいた上で、副学長としての重責を全うしたいと思います。
すばらし!
同感!
わかりやすいね。