10月23日～24日、今年最後の大きなイベント「紅葉の絵手紙列車」を開催いたしました。10月上旬から気温が急に下がったこともあり、北信地方の紅葉はグッドタイミングで見ごろを迎えました！
急に寒さに向かい、私どもも当日の気温が心配でした。参加者からも当日までに何件かのお問い合わせがあり「そちらには何を着ていけばいいのかしら？」「ダウンジャケットが必要ですか？」と心配される方が多く・・・。「そうですね～、昼間はそうでもないんですが朝晩はかなり冷え込みますよー。でもダウンジャケットはまだ早いですかね。」とあいまいにお答えするしかなく・・・。
しかし当日は小春日和。列車内は暖房のせいもあり、汗ばむほどでした。
今回の講師としてご多忙中お出かけいただいたのは
浅倉須眞子先生です。
↑浅倉講師からはじめのごあいさつ
長野駅を出発すると、しばらくは田園風景が続きますが、この季節ならではのリンゴの木が真っ赤に熟した実をつけて歓迎してくれます。
「電車が早すぎて風景がどんどん逃げていってしまう！」と参加者が口を揃えます。
しかし、ここは唯一電車が徐行してくれる貴重なポイント。
向かいに見えるのが木島平の「高社山」です。
※ＪＲ飯山線・飯山駅長のお話より
「列車がところどころで徐行するぶんにはあまり問題ないのですが、線路上で完全に停車してしまうと、それをたまたま見た周辺住民が必ず『列車事故ではないか！？』と騒ぎ始めます。通報などを避けるため、駅以外のところで停車することは極力控えたいのです。」
とのことです。なるほど。
車内には「描くぞー」というヤル気がみなぎっています。みなさんの熱意に浅倉講師も感激されていました。
この日は強気のスケジュールを組んでおり、列車が到着するやいなや即、3台のバスに乗り換えて秘郷・秋山郷へ。最奥・切明温泉まで約１時間半のロングドライブです。
切明温泉までは険しい山道が続きますが、道中の紅葉はみごとでした。
バスからもっと写真を撮っておけばよかった！
ようやく着いた！切明温泉。河原湯になっており、シャベルで好きなように川を掘って「マイ温泉」が楽しめるようになっています。
併設の旅館「雄川閣」にバスを駐車し、歩いて河原湯へ。川へ着くと、なんと男性がひとり入浴中！この先客、秘湯マニアでしょうか。ほぼ独り占め状態で河原湯を楽しんでいたようでしたが、我々は50名もの団体。
しかも、スケッチブックを持った中年～高年女性（失礼）の集団がやってきたのですから、何事かとさぞ驚いたに違いありません。一糸まとわぬ姿の若い青年にはこちらもビックリでしたが、何事もなかったかのように黙々とスケッチを開始するみなさん・・・。
しかし、あとでわかったことですが、多くの方のスケッチブックにはちゃっかりとその青年の姿が刻まれていたのです！！やっぱり絵手紙人は一枚ウワテですね☆
そうこうしていると、今度はクラブツーリズムさんの団体が続々と。
みなさん入浴する気で来ているわけではなく、見学だったり、足だけちょっと浸かりたいという方々のようでした。
そこで、例の青年、ますます賑わう河原湯に、さらに上がるに上がれなくなり・・・お気の毒。私たちは一足お先に退散です。
次に向かったのは「鳥甲牧場」にある大根畑です。牧場に着いたころにはもうあたりが薄暗く・・・。しかも、日が落ちてくるとものすごく寒く、吐く息がまっ白！
ここでは「五宝木大根」というとっても美味しい大根を収穫させていただくことに。この大根、煮えるのが早く味の浸みも良く、非常に風味がいいのです。
しかし、予想以上にこの大根が大きかった・・・。
遠方からの参加者は「とても持って帰れないわね」「私の足より太いわよー」なんて。
大根をバスにのせて、宿泊先の「トマトの国」に到着したのは18時前のことでした。
一息つく間もなかったこの一日を振り返りつつ、楽しい夕食会へ。
お食事のあとはそのまま合評会に。
↑この合評会で提出された絵手紙の３分の１は、なんと例のヌード男性の入浴シーンでした。
「若い男性のヌードを描かせてもらえる機会なんてなかなかないわよ」と浅倉講師。
翌朝・・・
くもり空ながら、澄んだ空気に紅葉が映える朝・・・
浅倉講師は、かつて栄村で見かけたこの「野ぶどう」の実にどうしても再会したかったとのお話です。ブルーベリーの実とよく似た色をしており、なんとも可愛らしいですね。
そして、朝から記念撮影！
↑「トマトの国」の正面で撮影です。
前日のハードさとはうって変わって、のんびりと過ごせた２日目でした。
浅倉先生ありがとうございました！ご遠方からお越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました。
またいつの日か、お会いできることを楽しみにしています！
◆このたびは偶然にも、私の郷里である岡山から８名の方にご参加いただきました。久しぶりに地元の話題に花が咲き、遠く離れているはずの故郷をとても近くに感じた２日間でした。これも絵手紙の力かな？と思っております。
