5月22日~23日は、栄村名物・絵手紙列車の運行日でした。
今年は芽吹きが早かったせいか、すでに「深緑」に変わりつつあった北信州の景色。
この時季いつもJR飯山線沿いを彩っている薄紫色の「桐の花」も終わりに近づいており、あまり目立たなかったように思います。
今回、絵手紙スケッチの講師をつとめて下さったのは埼玉県の柿沼佑子さん。
ざっくばらんで、とても自由な発想をお持ちの先生です。
柿沼講師を中心に、一行は千曲川沿いを眺めながら楽しくスケッチを進めていきます。
この絵手紙列車にはなぜか毎回、NBS(長野放送)が取材に来てくれます。
その日の夕方、長野県全域にニュースの一部として絵手紙列車のもようが流れるのです。
それを知らずに参加した皆さん、「え!テレビの取材?」「ちょっと~緊張するじゃないの」と言いつつもまんざらでもない様子。
でも、テレビカメラが入ったことで列車内にはほどよいドキドキ感が生まれたようですね。
↑インタビューを受ける、東京の内田さん。栄村でのイベントには毎回
参加して下さる内田さんは、インタビューでも「栄村が大好き」とお話を
して下さいました。同日のスーパーニュースでもバッチリ放送されましたヨ。
12:52、列車は森宮野原駅(栄村)に到着。着いたらすぐにお弁当が配られます。お弁当は栄村でとれた食材を使った季節膳。とても好評でした。
続いて向かったのはこの季節にしか採ることのできない「ネマガリタケ」「ワラビ」が群生する山菜農園。山菜採りは今回の目玉イベント。くもり空で暑くも寒くもないちょうど良いお天気に恵まれたこともあってか、みなさん張り切って山菜を収穫。
ネマガリタケはちょっとした竹藪の中に入っていかなくては採れない代物です。地元の人でもあまり積極的には入りたくない藪の中に、みなさんどんどん分け入っていくのでスタッフもびっくり。ネマガリタケはポキっと折るだけで簡単に収穫できますが、バケツ1杯分くらいのタケノコを抱えて出てきた方にはさすがに拍手が送られました(笑)。あれれ?ところでみなさん、スケッチを忘れてませんかー?
↑わらびとり。広大な山菜園だから、採っても採ってもキリがない!
↑この写真、後方に見えているのが竹藪です。ひじょーに迷子になりやすいので注意!
新緑まぶしい山で山菜採りに興じたあとは、みなさんどーっと疲れた様子。
結局スケッチもせず、予定を早め、宿泊先の「トマトの国」へ向かいました。
夕食交流会では参加者29名が楽しく飲んで、食べて・・・
そして、朝取材があったNBSのニュース(録画)を全員で観ることができました。
「やだ、私が映ってる!」「恥ずかしい」み~んなで大盛り上がり!
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さて翌朝、天気予報のうそつき!と言いたくなるような冷たい小雨が・・・
でも今日は室内での講座。柿沼講師から、とても面白いご提案をいただいたのです。
「藤のさやで文字をかく」「周辺に生えている葉っぱの拓本をとって絵手紙にする」
いずれも、筆や顔彩は使わず、自然のものだけを使ってかく絵手紙の講座です。
↑藤のタネは15cmほどのサヤに、豆のようにおさまっています。タネが落ちたあとのサヤは放っておくとらせん状にくるんと丸まって硬くなります。それを拾っておけば、何年でも保存可能だそうです。その「サヤ筆」は、先がペンのように尖っていて、まさに天然の筆記用具。墨をつけてかいてみると、なぜだかとっても味のある字になりますね。
↑こちらは、フキ、ワラビ、笹などの葉っぱを拓に採ったもの。葉っぱの上に薄手の紙を置き、拓本墨や色とりどりのクレヨンを使って紙をなぞっていきます。
「葉脈って、こうなってたのね」「小さく柔らかい葉っぱでも拓本がとれるんですね」など、いろんな発見があったようです。
とっても楽しかった2日間の講座もいよいよ終盤。
雨もあがったところで集合写真を撮りま~す!
うーん、こうして改めて写真を見ると、新緑が美しいですね!
いやいや、みなさんの笑顔も負けてませんよ♪
さて、名残惜しくも13:31に列車は出発。聞くところによると、ほとんどの方が帰りがけに長野駅で善光寺(御開帳)に立ち寄ったとのことです。すごいパワー。。。
またお目にかかれることを楽しみにお待ちしております♪