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仙台城下町”辻標”八十八か所巡り㉙ 仙台城下の西端「大崎八幡宮」周辺を街探

2024年10月01日 | 仙台城下辻標八十八か所巡り

今年の夏は暑かったですね・・・6月以来控えていた街探”辻標”八十八か所巡り、再開です。

大崎八幡宮の大鳥居の左隅に、目立ちませんが、60番辻標「八幡町(はちまんまち)/作並街道(さくなみかいどう)」が設置されています。

「八幡町(はちまんまち)」は、桃山時代の様式の国宝大崎八幡宮(慶長12年落成)の門前町、伊達政宗の仙台城下の町割りの西端に位置し、歴史ある町並みです、かつては市電が八幡宮前までのびていました

しばらくぶりに社殿に向かいます、手前の橋は、四谷用水の上にかけられています 

よく整備された参道で、外国人観光客もちらほら

七五三のお参りですね

数年前から舞台ができて、タイミングが合えば、神楽が奉納される場面に遭遇できるかも。

鶏が5羽放し飼いされていますが、実は、神社と鶏は深い関係にあり、神社の入り口に建つ門を”鳥居”というように、神様からのお使いでもあったということです

「作並街道(さくなみかいどう)」は、仙台城下の北目町から愛子、熊ヶ根、作並を通り、関山峠を越えて山形に至る道でした、峠は急峻で馬も通れず「嶺渡り」という難所でもありました

以前作並街道(関山街道)の歴史散策したときのブログは こちらです

大鳥居の前から牛越橋方面に下り降りる途中の来迎寺入口に、21番辻標「北五十人町(きたごじゅうにんまち)/滝前丁(たきまえちょう)」が設置されています

「北五十人町(きたごじゅうにんまち)」は、来迎寺前から東の角五郎表町につながる町で、古くは旗本足軽五十人衆が住んでいました、今は閑静は住宅街ですね

「滝前丁(たきまえちょう)」 かつて、八幡宮の西北にあった観音堂の大きなため池から、流れ落ちる滝のような川の流れが広瀬川にそそいでいました、滝のほとりにある町で、滝前丁(たきまえちょう)と称されました

作並街道を少し進むと、鶏橋が架けられています、ここが鶏沢の滝です。川のようですが、よく見ると、急峻な崖で広瀬川にそそぐあたりは、落差のあるちいさな滝のようです、機会があれば、広瀬川への注ぎ口を確認してみようかと思います

作並街道を進むとお馴染みの40番辻標「唸坂(うなりざか)/山上清水(さんじょうしみず)」が設置されています

「唸坂(うなりざか)」

仙台城二の丸造営のとき、国見峠付近から石材を牛にひかせてこの坂を下り川内まで運びました。この山上清水付近におりる急峻な坂を牛は唸りながら下り下りたという話。

「山上清水(さんじょうしみず)」

この辺は、崖からしみ出る清水がいたるところから湧き出て、名水”山上清水”が地名にもなりました。八幡宮門前の茶屋町でもあった理由がわかります。また山際には、四ツ谷堰の源となる水路があります。弘法大師がこの地を訪れ、錫杖を尽きたてたところ清水が湧き出たとする伝説も残っており、近くに弘法山、そして弘法大師堂が建てられています

弘法山、弘法大師堂など、以前周辺を歴史散策したブログは こちらです

参考資料・引用

「辻標」 仙台市文化財パンフレット第三十五集 編集発行 仙台市教育委員会文化財課

「仙台城下の町名由来と町割」定価1,500円(税別) 著者 古田義弘 発行所 本の森

 

 


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