ルナッティクドーン開かれた前途(Win95初版)で生涯に100人の美処女を妻にする妄執に囚われた男の話。。。なのです。
このゲームの弩外道は、父の妾である母が早逝したために、父の家に僅か2歳で引きとたれた経緯があります。
引き取られた先の継母は嫉妬深く、亡くなった美しく彼女の夫を寝取った母に強い嫉妬と妬みの心を持っていました。
こんな経緯で父元に引き取られた幼い弩外道は、継母から心無い迫害と酷い虐待を物心つくかつかないうちから毎日甘受しなければなりませんでした。
冒険者として一人立ちするまで悪夢のような16年間を過ごした為に弩外道は女性を真の意味で愛する事ができない歪んだ心の持ち主になってしまったのでした。
彼に取って女性は性欲の捌け口でしかなく、結婚しても数ケ月から1年くらいで取っ替え引っ変えしていました。
彼のPTは、英雄のパーティであり、悪魔を数度に渡って退け、国軍でさえ惨敗を喫した最強にして災厄クラスモンスターが、各国に現れたと伝え聞けば、颯爽とその地に赴き、立ち所にこの世の災厄たる地方最強モンスター達を数種類を屠った英雄として世界中から敬意を持って受け入れられていました。
一方で、継母に復讐できなかった彼の病んだ心は、裏では誰にも知られる事無く、別人に変装して偽名を使い悪事の限りを尽くして巨万の富をえていましたが、当然4大国の主要な街では、ファントムは指名手配されていました。
しかし、彼の裏の顔ファントムと英雄である弩外道を結びつけるものは、この世界には一人も現れませんでした。
まさしく、彼が二重人格的な行動規範を得て父から学んだ帝王学とノブレスオブリッジの精神は確かに彼の心に自己犠牲の英雄として善の魂は根付いていました。
しかし、彼を死ぬほど苦しめた継母への復讐の機会が永遠に無くなったために行所を無くした復讐心と暴力衝動もまた彼の中に確個のものとして存在して、その2つの魂は決して相容れないものですから、自分の心が壊れないように、変装をしてファントムの偽名を使う悪事を重ねて、金の為、あるいは暗い愉悦のために鍛えられた剣と魔法を無差別に振るって彼にかせられた理不尽で決定的な悪意に対する投影として、自らの暴力衝動を満たし心を守る悪の魂ファントムも彼の心にしっかり根付いて、2つに分裂した魂はお互いに干渉せず、葛藤を生み出して彼の心を今度こそ破壊してしまうのをさけるため識閾下の知性が2つの異なる魂が併存して、且つお互いを侵害しないように細工したのかもしれません。
それまで目の前の妻の事を性的な意味で気に入っているうちは、裏の仕事は妻にも秘密で、表向きは人当たりの良い亭主を演じていました。
そして、今の妻が彼に語って聞かせる愛の囁きが虚構だと確信した時、妻に何故変な変装して連れ立って歩くのを適当にごまかしてファントムの共犯者に妻を仕立て上げて警備兵に囲まれている彼女の逃亡を支援することなく、今までの全ての妻41人を自ら手を汚す事こそ無いですが、警備兵に代わりに殺させていました。
彼に未必の故意があったのは確実ですが、彼には特殊な変装スキルがあり、強盗や盗みのような闇の仕事をこなす時には百の顔を持つ男とのみ知られていて、まさかその人物が悪魔達を退け、地域最強モンスターを次々退けた彼の事を人々を救う為に神の遣わされた勇者と巷間噂されている弩外道と同一人物なのは全く知られておらず、PTメンバーさえ彼が裏では悪行の限りを尽くしているとは露知らず、その結果として異性のPTメンバー達は人々の為に己の危険を顧みず人類の脅威を屠ってゆく勇者である彼を愛し、結婚を望むようになるのでした。
しかし、弩外道は幼児期から継母に受けた迫害と虐待の為に人格が半ば分裂しており、勇者と讃えられる反面、裏では悪事の限りを尽くしてきた自分を本当に愛してくれる女性など一人もいないと確信しており、確かに今まで彼の妻になった女性達は彼を彼女達なりに愛していたのですが、あまりにも彼の心の闇とトラウマが、彼女らの示す愛情を単に英雄に対する打算的な媚を売る行為としてしか捉える事ができず、中には子まで成した妻でさえも、みすみす見殺しにして、また新たな美少女を次のPTメンバーに加え最後には見捨てて殺してしまうという悪逆非道を繰り返してきたのです。
彼は、明らかに心を病んでおり、英雄として人々の称賛を生きる糧にしながら、その名声と巨大な資産に吸い寄せられて来る娘達が本当に彼を愛している事などには思い至らず、彼の女性不信とトラウマを刻み込んだ継母への復讐として、妻たちの心と体と命を弄ぶ事で壊れそうな自身の二面性のありように大きく負荷を掛けないための心を守る防衛衝動であることに思い至る事ができませんでした。
なぜ、いずれ殺してしまう女性を次々と妻に迎えるのか、それは彼が裏の悪事で貯めた巨万の資産によって飲むと1歳若返るという老若丸をいくらでも入手できるために、擬似的に手に入れた不老不死性と無縁ではありえず、彼は実年齢が壮年を超えて誰しも分別が付く期間を生きても、若返りの薬を巨万の富の一部として必要なだけ入手できた為に肉体年齢は18歳から23歳くらいまでの自分を常に維持して来ていました。
表の顔である英雄弩外道は、自己犠牲の精神で無償で人々の脅威を屠って周り、裏の顔である暴虐のファントムは誰にも知られずに、何の罪も無いどころから今日のパレードで声を枯らして彼に感謝と称賛を与えた人物からも全てを奪い、絶望を与えた上に無慈悲な死をもって報いるのが既に習慣化していたのでした。
彼のもう一つのアイデンティティである、叶わざる復讐の代償行為として決して癒える事のない修復不能なほどの心の傷から受ける激烈な痛みを何のゆかりも罪もない他者に牙を向き暴力衝動を発散する時だけその痛みを僅かな時間だけ忘れる事が可能で、その苦しみから逃れるためだけに、彼は多くの罪を重ねてきたのでした。
結局、彼は肉体だけでなく精神も闇落ちした青少年のまま心も成長することができず自分以外の誰にも心を開かずにただ親しい仲間を利用することだけの不毛な人生を送って来たのでした。
ちなみにこのバイラーダスの土地では、魔法技術と剣やその他の武器が支配したために文明は地球に比して大きく遅れており中世の専制君主国家が剣と魔法の力を得てそれぞれ異なる神を信奉する4つの大国が鎬を削るという特殊な国家形態が数百年の長きに渡り続いてきたのでした。
ただ地球におけるかっての専制君主性では、あり得なかった美徳もあって、国王は次期国王を指名する際、自らの神にもっとも魂の近いもの達の中から最も強くかつ民に貢献した者が血筋に関わらず選ばれるという地球の専制国家が権威と世襲によって保たれていたのに対して、完全な能力主義で国王が受け継がれ運営されるため、暗愚な王が民を苦しめ国を傾けた末に民が蜂起して王政が倒れ民主主義社会の雛形ができるという地球の歴史の定番といえる、イベントは起こりませんでした。
何しろ王たるものは、まず民の為に施策を施さねばその地位を追われてしまうので代々4大国では善政が行使され、また民達も信奉する神の恩寵である魔法の恩恵と良心的な国家運営で豊かで平和な暮らしが得られる為に、民の信心深さと国家への信奉は揺るがないほど強固で、悪人はいても少数派で王都や貴族の街でも治安維持には力を入れているため、市民の蜂起が起こるはずもなくすでに数百年に渡り、安寧な時が専制政治の元で営まれていたのです。
しかし、この世界が良いことだけとは、限らないのはこの地も同じで、モンスターは民人を苦しめるので冒険者達を資金的に王家が援助してモンスター狩りや極悪犯罪者に高額な賞金を掛けることで王家と冒険者達の間にも共存共栄が成り立っているのです。
ちなみに、弩外道は闇の仕事をするときの変装した顔は広く知れ渡っていて、実際巨額な賞金を掛けられている立派な賞金首ですが、彼の素の顔はこの世界の危機、数回に及ぶ悪魔の襲来をことごとく退け、国家が全兵力を出しても勝ち目のない地域最強モンスターと呼ばれる災厄クラスの超強力モンスターを各種数匹屠っており、民達に英雄と讃えられ、また4大国の国王も彼の活躍を見るたびに敬意とありったけの善意を持って、ある国で悪魔を退けた時、巨額の報奨金と領地こそ無いものの非常に高い爵位を(まあ、名誉伯爵って所ですか)下賜して弩外道に可能な限り最大の好意を示し、彼らPTの国内での最大の便宜を約束したのをきっかけに、他の3国もその国家に傚い同等の好意を示し便宜をはかってくれたために、彼はこの世界の4大国の全ての国で高位貴族となり民人だけでなく各国の国王を含めた上層部からも敬われ一目置かれる存在となったのでした。
それを、表情には出さないものの、勇者としての人格ともう一つの罪と悪の人格を持つ彼は、自分を敬い讃える各国の偉い人達の心からの称賛と喝采にも特に心を揺さぶられる事も無く、また深い愛情注いでくれる異性で年頃のPTメンバーに次々求婚するものの、彼女達の愛を全く実感できない彼は妻達は打算の結果、自分と同じように妻達も自分を利用しているだけだと思い込み、それが彼の歪な主観が妻の語る彼への愛が偽りの愛だと間違った確信を抱くに至って彼女を警備兵が殺すのを傍観して、即その次の妻候補をPTに誘うといった陰惨で不毛な辛い人生をずっと送って来たのでした。
それが、彼の心を壊した継母への報復の代償行為だとすら気付きもしないで。。。。
彼は、幼児期から成人するまで彼の心を壊し続けた継母本人に直接復讐をする事で立ち直るきっかけにできたかも知れないけれども、彼に取って不運だったのは、彼が冒険者となって研鑽を積みいよいよ継母暗殺の具体的なプランを立て始めた頃と時を同じくして、彼女はあっけなく病死してしまい、弩外道は永遠に復讐する機会を失ってしまったのでした。
そして、彼の中で何かが壊れる音がしたような気がした、魂がまるで2つに分かれたような、一つの魂は幼い頃から父から教わってきた帝王学と慈愛と自己犠牲の精神に根ざした英雄としての彼の行動原理である善の知性。
もうひとつは、継母によって与えられた虐待と苦痛の記憶に耐えきれず、他人を信じられず、ただ行所を失った怒りの発散のために誰にも知られず暴虐の限りを尽くして悪事を重ね、全くの別人に変装して破壊衝動を満たす事でなんとか心の均衡を保ってきた悪の知性。
そういった自分を実感を伴って感じる事ができず、何か有名な劇場で役者が演じるお芝居のようにまるで自分自身を己の傍観者のように捉えていました。
それでは、本ブログで2回に渡り連載してきた彼の栄光と心の闇が刻み込まれた年表とPDを一部公開致しますね。
まずは、結婚にまつわるPDです。
そして彼の栄光の歴史と心の闇を刻み込んだ年表です。
年表の最後に結婚した由美は、弩外道に取って特別な女性になりました。
そして、今までのような効率一辺倒な結婚への性急な方法を取らず、二人が共に長く冒険することにより、距離を詰めていったのでした。
ゲス屋弩外道に取っては、初めての恋愛的アプローチで、一切自身に打算の無い自然な愛に自ら魅了され、そして今までの行いを由美に懺悔したのでした。
由美は、かなりとまどいましたが最後には彼への思いが勝ち、彼を優しく抱きしめてそれまでの行いを許してくれたのでした。
其の事でゲス屋弩外道は自らのこれまでの行いを二度と繰り返さない事を誓って、由美にプロポーズしたのでした。
そして、自宅で1年間結婚した二人はゆっくり休養する事にしたところ待望の長女が生まれ、ゲス屋弩外道は父親となったのでした。
今日は攻略日記というより、売れない小説家の短編みたいになってしまいましたが、Win10の最近のアプデにて本作に致命バグがでて戦闘が始まるとアプリ丸ごと落ちてしまうという最悪のパターンですが、なんとかコンパチ取るか、それが無理なら開かれた前途にセーブデータコンバートしてなんとか連載に決着を付けようと思っています。
次回も見てくださいね~♪
『あなたの休日が安らぎに包まれますように~♪』
このゲームの弩外道は、父の妾である母が早逝したために、父の家に僅か2歳で引きとたれた経緯があります。
引き取られた先の継母は嫉妬深く、亡くなった美しく彼女の夫を寝取った母に強い嫉妬と妬みの心を持っていました。
こんな経緯で父元に引き取られた幼い弩外道は、継母から心無い迫害と酷い虐待を物心つくかつかないうちから毎日甘受しなければなりませんでした。
冒険者として一人立ちするまで悪夢のような16年間を過ごした為に弩外道は女性を真の意味で愛する事ができない歪んだ心の持ち主になってしまったのでした。
彼に取って女性は性欲の捌け口でしかなく、結婚しても数ケ月から1年くらいで取っ替え引っ変えしていました。
彼のPTは、英雄のパーティであり、悪魔を数度に渡って退け、国軍でさえ惨敗を喫した最強にして災厄クラスモンスターが、各国に現れたと伝え聞けば、颯爽とその地に赴き、立ち所にこの世の災厄たる地方最強モンスター達を数種類を屠った英雄として世界中から敬意を持って受け入れられていました。
一方で、継母に復讐できなかった彼の病んだ心は、裏では誰にも知られる事無く、別人に変装して偽名を使い悪事の限りを尽くして巨万の富をえていましたが、当然4大国の主要な街では、ファントムは指名手配されていました。
しかし、彼の裏の顔ファントムと英雄である弩外道を結びつけるものは、この世界には一人も現れませんでした。
まさしく、彼が二重人格的な行動規範を得て父から学んだ帝王学とノブレスオブリッジの精神は確かに彼の心に自己犠牲の英雄として善の魂は根付いていました。
しかし、彼を死ぬほど苦しめた継母への復讐の機会が永遠に無くなったために行所を無くした復讐心と暴力衝動もまた彼の中に確個のものとして存在して、その2つの魂は決して相容れないものですから、自分の心が壊れないように、変装をしてファントムの偽名を使う悪事を重ねて、金の為、あるいは暗い愉悦のために鍛えられた剣と魔法を無差別に振るって彼にかせられた理不尽で決定的な悪意に対する投影として、自らの暴力衝動を満たし心を守る悪の魂ファントムも彼の心にしっかり根付いて、2つに分裂した魂はお互いに干渉せず、葛藤を生み出して彼の心を今度こそ破壊してしまうのをさけるため識閾下の知性が2つの異なる魂が併存して、且つお互いを侵害しないように細工したのかもしれません。
それまで目の前の妻の事を性的な意味で気に入っているうちは、裏の仕事は妻にも秘密で、表向きは人当たりの良い亭主を演じていました。
そして、今の妻が彼に語って聞かせる愛の囁きが虚構だと確信した時、妻に何故変な変装して連れ立って歩くのを適当にごまかしてファントムの共犯者に妻を仕立て上げて警備兵に囲まれている彼女の逃亡を支援することなく、今までの全ての妻41人を自ら手を汚す事こそ無いですが、警備兵に代わりに殺させていました。
彼に未必の故意があったのは確実ですが、彼には特殊な変装スキルがあり、強盗や盗みのような闇の仕事をこなす時には百の顔を持つ男とのみ知られていて、まさかその人物が悪魔達を退け、地域最強モンスターを次々退けた彼の事を人々を救う為に神の遣わされた勇者と巷間噂されている弩外道と同一人物なのは全く知られておらず、PTメンバーさえ彼が裏では悪行の限りを尽くしているとは露知らず、その結果として異性のPTメンバー達は人々の為に己の危険を顧みず人類の脅威を屠ってゆく勇者である彼を愛し、結婚を望むようになるのでした。
しかし、弩外道は幼児期から継母に受けた迫害と虐待の為に人格が半ば分裂しており、勇者と讃えられる反面、裏では悪事の限りを尽くしてきた自分を本当に愛してくれる女性など一人もいないと確信しており、確かに今まで彼の妻になった女性達は彼を彼女達なりに愛していたのですが、あまりにも彼の心の闇とトラウマが、彼女らの示す愛情を単に英雄に対する打算的な媚を売る行為としてしか捉える事ができず、中には子まで成した妻でさえも、みすみす見殺しにして、また新たな美少女を次のPTメンバーに加え最後には見捨てて殺してしまうという悪逆非道を繰り返してきたのです。
彼は、明らかに心を病んでおり、英雄として人々の称賛を生きる糧にしながら、その名声と巨大な資産に吸い寄せられて来る娘達が本当に彼を愛している事などには思い至らず、彼の女性不信とトラウマを刻み込んだ継母への復讐として、妻たちの心と体と命を弄ぶ事で壊れそうな自身の二面性のありように大きく負荷を掛けないための心を守る防衛衝動であることに思い至る事ができませんでした。
なぜ、いずれ殺してしまう女性を次々と妻に迎えるのか、それは彼が裏の悪事で貯めた巨万の資産によって飲むと1歳若返るという老若丸をいくらでも入手できるために、擬似的に手に入れた不老不死性と無縁ではありえず、彼は実年齢が壮年を超えて誰しも分別が付く期間を生きても、若返りの薬を巨万の富の一部として必要なだけ入手できた為に肉体年齢は18歳から23歳くらいまでの自分を常に維持して来ていました。
表の顔である英雄弩外道は、自己犠牲の精神で無償で人々の脅威を屠って周り、裏の顔である暴虐のファントムは誰にも知られずに、何の罪も無いどころから今日のパレードで声を枯らして彼に感謝と称賛を与えた人物からも全てを奪い、絶望を与えた上に無慈悲な死をもって報いるのが既に習慣化していたのでした。
彼のもう一つのアイデンティティである、叶わざる復讐の代償行為として決して癒える事のない修復不能なほどの心の傷から受ける激烈な痛みを何のゆかりも罪もない他者に牙を向き暴力衝動を発散する時だけその痛みを僅かな時間だけ忘れる事が可能で、その苦しみから逃れるためだけに、彼は多くの罪を重ねてきたのでした。
結局、彼は肉体だけでなく精神も闇落ちした青少年のまま心も成長することができず自分以外の誰にも心を開かずにただ親しい仲間を利用することだけの不毛な人生を送って来たのでした。
ちなみにこのバイラーダスの土地では、魔法技術と剣やその他の武器が支配したために文明は地球に比して大きく遅れており中世の専制君主国家が剣と魔法の力を得てそれぞれ異なる神を信奉する4つの大国が鎬を削るという特殊な国家形態が数百年の長きに渡り続いてきたのでした。
ただ地球におけるかっての専制君主性では、あり得なかった美徳もあって、国王は次期国王を指名する際、自らの神にもっとも魂の近いもの達の中から最も強くかつ民に貢献した者が血筋に関わらず選ばれるという地球の専制国家が権威と世襲によって保たれていたのに対して、完全な能力主義で国王が受け継がれ運営されるため、暗愚な王が民を苦しめ国を傾けた末に民が蜂起して王政が倒れ民主主義社会の雛形ができるという地球の歴史の定番といえる、イベントは起こりませんでした。
何しろ王たるものは、まず民の為に施策を施さねばその地位を追われてしまうので代々4大国では善政が行使され、また民達も信奉する神の恩寵である魔法の恩恵と良心的な国家運営で豊かで平和な暮らしが得られる為に、民の信心深さと国家への信奉は揺るがないほど強固で、悪人はいても少数派で王都や貴族の街でも治安維持には力を入れているため、市民の蜂起が起こるはずもなくすでに数百年に渡り、安寧な時が専制政治の元で営まれていたのです。
しかし、この世界が良いことだけとは、限らないのはこの地も同じで、モンスターは民人を苦しめるので冒険者達を資金的に王家が援助してモンスター狩りや極悪犯罪者に高額な賞金を掛けることで王家と冒険者達の間にも共存共栄が成り立っているのです。
ちなみに、弩外道は闇の仕事をするときの変装した顔は広く知れ渡っていて、実際巨額な賞金を掛けられている立派な賞金首ですが、彼の素の顔はこの世界の危機、数回に及ぶ悪魔の襲来をことごとく退け、国家が全兵力を出しても勝ち目のない地域最強モンスターと呼ばれる災厄クラスの超強力モンスターを各種数匹屠っており、民達に英雄と讃えられ、また4大国の国王も彼の活躍を見るたびに敬意とありったけの善意を持って、ある国で悪魔を退けた時、巨額の報奨金と領地こそ無いものの非常に高い爵位を(まあ、名誉伯爵って所ですか)下賜して弩外道に可能な限り最大の好意を示し、彼らPTの国内での最大の便宜を約束したのをきっかけに、他の3国もその国家に傚い同等の好意を示し便宜をはかってくれたために、彼はこの世界の4大国の全ての国で高位貴族となり民人だけでなく各国の国王を含めた上層部からも敬われ一目置かれる存在となったのでした。
それを、表情には出さないものの、勇者としての人格ともう一つの罪と悪の人格を持つ彼は、自分を敬い讃える各国の偉い人達の心からの称賛と喝采にも特に心を揺さぶられる事も無く、また深い愛情注いでくれる異性で年頃のPTメンバーに次々求婚するものの、彼女達の愛を全く実感できない彼は妻達は打算の結果、自分と同じように妻達も自分を利用しているだけだと思い込み、それが彼の歪な主観が妻の語る彼への愛が偽りの愛だと間違った確信を抱くに至って彼女を警備兵が殺すのを傍観して、即その次の妻候補をPTに誘うといった陰惨で不毛な辛い人生をずっと送って来たのでした。
それが、彼の心を壊した継母への報復の代償行為だとすら気付きもしないで。。。。
彼は、幼児期から成人するまで彼の心を壊し続けた継母本人に直接復讐をする事で立ち直るきっかけにできたかも知れないけれども、彼に取って不運だったのは、彼が冒険者となって研鑽を積みいよいよ継母暗殺の具体的なプランを立て始めた頃と時を同じくして、彼女はあっけなく病死してしまい、弩外道は永遠に復讐する機会を失ってしまったのでした。
そして、彼の中で何かが壊れる音がしたような気がした、魂がまるで2つに分かれたような、一つの魂は幼い頃から父から教わってきた帝王学と慈愛と自己犠牲の精神に根ざした英雄としての彼の行動原理である善の知性。
もうひとつは、継母によって与えられた虐待と苦痛の記憶に耐えきれず、他人を信じられず、ただ行所を失った怒りの発散のために誰にも知られず暴虐の限りを尽くして悪事を重ね、全くの別人に変装して破壊衝動を満たす事でなんとか心の均衡を保ってきた悪の知性。
そういった自分を実感を伴って感じる事ができず、何か有名な劇場で役者が演じるお芝居のようにまるで自分自身を己の傍観者のように捉えていました。
それでは、本ブログで2回に渡り連載してきた彼の栄光と心の闇が刻み込まれた年表とPDを一部公開致しますね。
まずは、結婚にまつわるPDです。
そして彼の栄光の歴史と心の闇を刻み込んだ年表です。
年表の最後に結婚した由美は、弩外道に取って特別な女性になりました。
そして、今までのような効率一辺倒な結婚への性急な方法を取らず、二人が共に長く冒険することにより、距離を詰めていったのでした。
ゲス屋弩外道に取っては、初めての恋愛的アプローチで、一切自身に打算の無い自然な愛に自ら魅了され、そして今までの行いを由美に懺悔したのでした。
由美は、かなりとまどいましたが最後には彼への思いが勝ち、彼を優しく抱きしめてそれまでの行いを許してくれたのでした。
其の事でゲス屋弩外道は自らのこれまでの行いを二度と繰り返さない事を誓って、由美にプロポーズしたのでした。
そして、自宅で1年間結婚した二人はゆっくり休養する事にしたところ待望の長女が生まれ、ゲス屋弩外道は父親となったのでした。
今日は攻略日記というより、売れない小説家の短編みたいになってしまいましたが、Win10の最近のアプデにて本作に致命バグがでて戦闘が始まるとアプリ丸ごと落ちてしまうという最悪のパターンですが、なんとかコンパチ取るか、それが無理なら開かれた前途にセーブデータコンバートしてなんとか連載に決着を付けようと思っています。
次回も見てくださいね~♪
『あなたの休日が安らぎに包まれますように~♪』