カバンが壊れた・・・。

　桜も完全に満開。明日から東京は雨が降るみたいです。これで桜も散ってしまうかなぁ。美しい物ははかないですねぇ。

　金曜日の花見大会の時、いつも使っていた通勤カバンが壊れてしまいました・・・
とても気に入ったカバンだったのでショック！ただ、ショルダーの部分がかなりヤバくなっていたのでだましだまし使っていたんですが、ついに「ブチッ」と切れてしまったわけです。


　「あー！！ついに壊れてしまった・・・」
　「ありゃりゃ・・・。これは修理という次元は越えてますねぇ・・・。何年使ったんですか？」
　「３年。」
　「天命を全うしたって感じですねぇ・・・。」

　「月曜からどうしよう。」
　「紙袋で来たらどうですか？ははは」
　
　「バシッ←後輩をドツいた音」
　「冗談ですよぉ～」

　「はぁ、しょうがない、違うカバン使うか・・・。」

　壊れたカバンを持ち帰り、家でガサガサと古いカバンを引っ張り出しました。

　「・・・・・・・。これはちょっと・・・。時代が・・・。」

　出てきたカバンはかなり時代を感じさせる、今使うのは相当の勇気が必要かと・・・。これを使うくらいなら、紙袋の方がまだマシかも・・・。

　「よし！新しいの買おう！後輩に内緒で！」
　最近、何か物を買うたびに後輩に怒られている自分がイメージされ、物をポイポイ買うことをしなくなった自分。良いのか悪いのか・・・。

　金曜日の夜中、そう決心し、眠りにつきました。

　翌日の土曜日はちょっと用事があって（地元の友達と花見大会ですけど・・・）今日の日曜日に新宿へ出かけました。目指すはケンタロウ御用達の新宿伊勢丹メンズ！

　でもちょとその前に、東口にあるコムサデモードのショップ←ここのスーツ結構好きなんですよ。春物をちょっと冷やかしに行きました。

　う～ん、僕の財布のヒモが緩みそうなスーツやシャツがありました。いいなぁ欲しいなぁと思っているところへ、後輩から

　タイミング良すぎ！！どこかで見張ってるんじゃ・・・

　「もしもし」
　「おはようございます！あれ？今外ですか？」
　「うん、まぁ・・・。」（下手に買い物来てるっていうと、また説教される・・・）←トラウマになってる自分が悲しい。
　「どこいるんですか？」
　「え～っと、新宿・・・」
　「伊勢丹メンズでしょ！！」
　怒ってる！！！　

　「ひーっ！！まだ伊勢丹じゃありません。コムサデモードストアです。」

　何故か敬語な僕・・・。

　「カバン壊れちゃったじゃない？ほら、一応、社会人だし、カバンくらいちゃんとしたいなっておもって・・・。」
　言い訳もしどろもどろな僕・・・。

　「一人ですか？」
　「うん。今来たばっかり。来る？」
　「行きます！待っててください。」
　「そんじゃ駅まで戻るから改札で待ってるよ。」
　「３０分以内に行きます！電車乗ったらメールしますね」
　「ほいほい」

　急遽、買い物から後輩とデート

　ぴったし時間通りに後輩登場スーツ姿の後輩もカワイイけど、私服の後輩も一段とカワイイ。

　「ケンタロウ先輩～！！」
　手を振りながら後輩が駆け寄ってきました。

　「お待たせしました！」
　「んじゃいこうか。」

　伊勢丹メンズへゴー！
　伊勢丹メンズのカバン売り場へ行き、いろいろ物色した結果。　

　「これ、よくない？」
　「いいですね。うん。これはカッコイイ。ケンタロウ先輩に似合ってますね。」

　選んだカバンはポールスミスの黒のカバン。値段は２１，０００円

　「買おうかな。」
　「一応、他のデパートも行ってみましょう。他にもいいのあるかもしれないし。」
　「・・・はい。」

　後輩に引きずられ、今度は京王デパートへ。

　「これもいいねぇ・・・。」
　「でも、さっきのポールスミスのカバンのほうがケンタロウ先輩には似合ってると思うんですけどね。」
　「そっかな。あのポールのカバン、京王にも売ってるかな？」
　「あ、ありますあります。」
　後輩が見つけてきました。

　「う～んやっぱりポールの方がいいねぇ・・・。」
　「うん。ポールの方がいいですよ。」
　「決めた！これにする！」
　「はい、それじゃちょっと出ましょう。」
　「え？なんで？？？買おうよ。ねっ。」
　「いいからいいから。」

　後輩に引っ張られてデパートを後にします。

　「ねぇねぇ。買わないの？」
　「ちょっと金券ショップに寄ってから！」
　「金券ショップ？なんで？」
　「いいからいいから。」

　後輩に引っ張られ、金券ショップへ。
　「ちょっと待っててくださいね。」
　「はい・・・。」

　「あ、あったあった。これ１枚ください。」
　「８０円になります。」
　「はい。」といって後輩は１００円玉を店員に渡しています。

　「さ、ケンタロウ先輩、京王デパートもう一回行きましょう。」
　「ねぇねぇ、何買ったの？」
　「これです。」

　後輩が見せてくれたのは京王デパート株主優待券でした。

　「これ使うと、１０％割引がきくんです。一枚８０円。ポールのカバンが２１０００円だから、２１００円割引で８０円引いて２０２０円安く買えるんです。う～んお買い得。」

　「へぇ～。そんな買い方があるのか・・・。」
　「節約節約。浮いたお金でスタバおごってください」

　京王デパートでポールのカバンゲット！（１０％引き）

　「お前のお陰で賢い買い物法を修得したよ」
　後輩の頭をナデナデしてあげました

　「へへへ。僕、ケンタロウ先輩みたいに給料高くないし、貧乏ですから。１円も安くがモットーです！」
　ニコニコ笑いながらおいしそうにスタバのランバフラペチーノをすする後輩。

　カワイイ周りに人がいなかったら抱きしめてホッペにチューをしてあげたい気分（笑）
　
　「よし、今日は晩御飯食べて帰ろう！どこ行きたい？遠慮するな。ちょっとばかし株でもうけたから大丈夫！」
　「それじゃ・・・前に連れて行ってくれたイタリアンの店に行きたいです」
　「そこでいいのか？」
　「はい！あそこのピザがもう一回食べたいです。」

　と言うわけで、後輩リクエストのイタリアンで食事をしてきました。
　食べたいと言っていた後輩も「うまいうまい」を連発して食べていました。

　カバンも買ったし、安い買い物方法も覚えたし、イタリアンもうまかたったし、何より笑う後輩とデートが出来たいことが一番たのしかったです。←結局最後はノロケ

　春の風にさくらのハラハラと舞う中、後輩の笑顔にあま～い気持ちで一杯な自分です。