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北川純のアートなお仕事

現在進行形作品の紹介から旧作品の制作裏話まで小出しにお話します。

「回天ガール」 その20

2015年05月10日 | 空気アート
世間では割と‘回天’が認知されていることは前述した。
しかし、意外なところに落とし穴があった。

オープン前日、設置作業か終了した直後に実行委員からタイトルネームカードが配布された。
準備バッチリ!と思ったが良く見るとタイトルが・・・
『回転ガール』・・・となっている。

う~ん、身内に認知されていない。
まあ、パソコンの変換ミスであろうが。

早速取り替えてもらったが、その画像も面白いから撮っておけばよかった。

クルクル回転するのも魚雷っぽい?

「国展」
2015年4月29日(水)~5月11日(火)
http://www.kokuten.com/

「回天ガール」 その19

2015年05月09日 | 空気アート
展示会場にいるとよく人から質問される。
答えていて思ったことだが意外と人は「回天」の存在を認知しているということだ。
「あ~あれね」という感じだ。

しかし、この家紋のことはほとんどの人が知らない。まあ当然であるが。
と思っていた矢先、ちょっとびっくりしたことがあった。

昭和ヒトケタ生まれぐらいのおばあちゃんが熱心に見ていた。
ぶつぶつ独り言をいいながら興味深そうだった。

作者が私だと分かると即「あの棒はなんじゃ?」と質問してきた。
「あれは潜望鏡です。」と答えると「フン!つまらん!オチンチンだと思っとったが・・」

「この印は?」「楠正成の家紋です」「そんなことはわかっとる、なぜついとる?」「当時~らしいです」「フーン、子供のころはよく歌ったもんじゃ。」と楠正成の歌をその場で歌い始めた。「そういう歌があるんですか?」とめんくらった私。「おまえそんなことも知らんのか!」「はあ~」

と圧倒されっぱなしであった。

「もうちょっとエロいといいがの」という捨て台詞をのこし老婆は去っていった。・・圧巻!!

「国展」
2015年4月29日(水)~5月11日(火)
http://www.kokuten.com/


『回天ガール」 その18

2015年05月06日 | 空気アート
展示作品を神妙に見ている私。
私の作品には良くあることなのだが設置後の不具合調整やメンテナンスに忙しい。

今回もいいところに設置できたと思っていたのだがオープンしてみたら作品が床空調吹き出しの真上にありそれが影響して最後のぺチャンという感じにならない。
(設置作業のときは空調が止まっていたのでわからなかった)

なんとか駆使して本来の状態に近い形にもっていった。

現場は生き物。建物も呼吸している・・?

「国展」
2015年4月29日(水)~5月11日(火)
http://www.kokuten.com/

「回天ガール」 その17

2015年05月05日 | 空気アート
本当なら自作の展示を紹介するべきなのだが、他の展示会場を見学していてあまりにすごい絵を発見したのでそれについて語りたい。

この絵である。作者は稲垣考二氏。
高さが5メートルは超えるであろう超大作である。

だたひたすら暑苦しい。・・・・失礼、熱い!

語るつもりでいたのだがもはや語るべき言葉が見つからない。

つっこみどころはたくさんあるがあえて一つと言うと、巨大な顔の鼻が中央立像の女性の胸になっているところか・・・無茶である。

「国展」
2015年4月29日(水)~5月11日(火)
http://www.kokuten.com/

「回天ガール」 その16

2015年04月29日 | 空気アート
今日から「回天ガール」がデビューする。

ちょうど昭和天皇の誕生日というのも何かのめぐり合わせだろうか。

「国展」という公募展で展場所は六本木の新国立美術館である。

作品の寸法が規定外で本来ならアウトなのだが作品の風貌が本展覧会にしてはめずらしいためなのか無理やり入れてもらえた。

であるため従来の展示場所から外れて休憩室に追いやられた。
というと良くない場所かと思われるかもしれないがその逆で空間には私の作品一点のみ。
まるで個展会場のようなたたずまいとなった。

今日から展示レポートをしていきたい。

「国展」
2015年4月29日(水)~5月11日(火)
http://www.kokuten.com/

「回天ガール」 その15

2015年04月22日 | 空気アート
これは女体の空気も抜けて全てがゼロになった様子。
厳密に言うとここも完全に空気はぬけきれていない。

『真空』を作り出す事は困難である。

ところで昨日のハートは?

これは胸の空気を抜くための重りなのである。
これが無いといつまでも胸だけが膨らんだままなのである。

やっぱ好みでおっぱいを大きくしてしまったのが後まで祟った。

というわけでこれで全工程終了!
長々とお付き合いいただき誠にありがとう。

次は展示会で会おう。

「回天ガール」 その14

2015年04月22日 | 空気アート
魚雷外形の空気が抜けて念願の真空パック状態に・・。
完全の真空パックとはいかないまでもまず近い感じにはなったのではないか。

この画像を見て読者の方は「あの2箇所の物体はなんだ?」と思われるかもしれない。

まず、股の部分。
これは潜望鏡を模したものである。(回天では特眼鏡といった)
回天の中央天井に取り付けてあるのだが、この状態になったときそのままここに落ちてきた。 あらあら・・・・。

もう一つは胸の小さなハート。
これは飾りではない。
さて何でしょう?

答えは明日のお楽しみ!

「回天ガール」 その13

2015年04月21日 | 空気アート
当時、同様に「脚が人魚みたい」とも言われた。
確かに一本であった。
私としては「真空パックされた女」というタイトルでやっていたので、ビニールが脚に張り付いているということで明確な切れ目は表現しなくていいと考えていた。

しかし甘かった。人はそう思わなかった。

と言うかそもそもその作品を真空パックと見てくれなかったのだ。 そりゃ無理だ・・・・。

で、日本にした、いや二本にした。

こちらも綺麗な美脚に決まった!

「回天ガール」 その12

2015年04月20日 | 空気アート
女体が膨らんだ。

念願のおっぱいが膨らんだ。

前から書いているのだが昨年静岡でやはり大きな空気女を制作した際‘おっぱいの形が悪い’と散々言われた。

もうこれでショボイとは言わせない。

本当にこれは苦労した。
展開図のイメージと膨らみ後の形はかなり違ったものになる。
何度も何度も微調整を繰り返した。

ひとまず満足。次は脚。