25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

アベノミクス

2019年12月22日 | 社会・経済・政治
 消費者は名目賃金が上がっていることも、実質賃金が下がっていることも知っているのに、名目賃金があがっているからアベノミクスはいいんだ、と主張してやまない安部首相は奇妙である。
 株価が20000円を越えているからアベノミクスは間違っていない、という安倍首相。なぜ株価があがっているかと言えば33兆円を日銀が投資しているからだ。
 雇用が増えているからアベノミクスはいいんだ、と言っても非正規社員が多くなっているからである。
 橋下徹や三浦瑠璃が安倍政権を支持するのがわからない。普通だったら、誤魔化しの政権を批判してもいいははずなのに、野党はよいことばかり言っているのが気に入らないように見える。自称「腹黒派」(自分で自分のことをそう呼んでいる)の橋下はいずれ、安倍政権も終わり、いつの日か、自民党と組む方が政権に入りやすく、野党でいるよりもできることが多いと腹では思っているのかもしれない。
 安倍や麻生、その他自民党議員には賃金が200万円以下で暮らす人たちにとっての消費税や物価のアップからくる心情はわからないだろう。

 土建業をやっていて、経理をある女性にまかせていた。その女性はこっそりと会社のお金を着服し始めた。その金額が億を越えてもわからなかった。社長は経理の結果でさえ見ないのである。その女性社員の羽振りがすこぶるよいことからようやく発覚した。発覚しても悠然として鯉の品評会にだす社長は、使い込みの金額などはした金だという風である。要するに自民党はこういう人たちに支えられている。
 どうやら層が明確になってきたのがこの30年のような気もする。共産党員が大金もちとは言わないが、公務員が多いため、それなりの安定性と収入を得ているように見える。労働組合の連合も、非正規社員や年収200万円以下、四人に一人が貧しいといわれるこの人たちの実際はわからないことだろう。
 忖たくと斟酌、公私混同の安倍昭恵。こんな政権や官僚に現在および未来をまかせることなど、ぼくには理解できない。代わる政権が出てきて切磋琢磨しないと、まさに日本は先進国から脱落する。すでにそうなっていると思うが。