25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

夕方の楽しみ

2015年09月16日 | 日記

  白鵬が勝ちつづけると、観客は倒そうとする相手に大声援を送り、まさか白鵬に勝ったりすると割れんばかりの拍手に、座布団が飛ぶ。

 奇妙な観客の心理である。その白鵬が2日続けて負け、3日めから休場した。横綱になって初めてのことである。白鵬がいなくなると、いっぺんに大相撲に面白味が薄くなってしまう感じがする。昨日のNHKでは、入り口の観客にインタビューしていた。すると、場内での心理とは違って、白鵬に心温かいエールを誰もが送っていた。白鵬がこれをみていたら、涙を流すのではないかと思えるものだった。

 絆創膏やサポーターなどしない横綱である。その横綱が左膝炎症だという。あのくらい柔らかく 、力の伝え方もわかり、機敏な反射神経を持つ白鵬でも、関節の炎症というものがあるのか、その原因は何だろうと知りたくなる。

 大相撲が始まると、夕方は楽しい。相撲をとっていたことがあるので、なんとなく感触がわかる。いつも注目してみるのは足底筋で体を支える力である。白鵬は蹲踞するとき、親指から小指だけでほぼ垂直で蹲踞する。それだけ強くしなやかな筋肉をもっているのだと思うし、そこからダッシュする時間も速く、力も強いだろうと想像する。それに相手側を睨まないのがよい。睨むと自分の筋肉は緊張する。

  相撲を見ながら、あれこれ思う。稀勢の里も今場所はチャンスである。遠藤も調子がよさそうだ。