ペンのライン

~大津の町並みを中心とした水彩スケッチ~

京都の町並み33(衣棚通姉小路下る,ちおん舎)

2010-02-13 09:39:21 | 京都/町家

こちらの町家「ちおん舎」は、街中ながらも静かな通りに
面しています。展示会や茶事などの文化活動の発信が
行われる、パブリックスペースとして活用されているそうです。

道路沿いは高塀が続いていて、主屋は塀の奥側に隔て
られています。このような町家の形式を大塀造りといい、
料亭や老舗旅館なども同様の形式になっていることが
多いです。

[画像をクリックすると大きくなります]


2010.01.26



【大塀造の一例:上京区】
仕舞屋[しもたや]の一種で、住宅専用であったり、
商売形態上、オモテにミセを出す必要がない場合、
このように大塀で仕切られた形をとります。


【大塀造の建物側から道路を眺める】
「ちおん舎」の近所にある川家住宅です。
(新町六角,京都市指定有形文化財)
大塀造りで、建物の規模は大きいですがレイアウトは
「ちおん舎」にかなり近いです。
写真は主屋2階から通り側を眺めたもので、
正面には中庭が広がります。正面左手の建物は茶室です。




【表屋造の一例:丁字屋,二条麩屋町】
大塀造りと対をなす、大店舗によく見られる町家の形式です。
表通りに面して店舗棟を構えており、中庭を挟んでその奥に
住居棟や蔵が建っています。建物間は玄関棟で接合します。
残念ながらこの町家は、2年前に解体されました。
しかしリーマンショックの影響で現在も更地のままです。



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