柴田豆腐店は約100年前から続いている店です。
町家の格子は、その店の商売を表現していると言われます。
この店の格子は”麩屋格子”と呼ばれ、麩や湯葉、豆腐などの水物
を扱う店構えによく見られる、幅5センチくらいの太い角材を用いており、
格子の内側も水に濡れても大丈夫なように工夫されています。
他の昔風情の豆腐さんも、この形式の格子がはまっていました。
店の中は昔のままで、土間には石畳が敷かれており、
柱も天井も黒くて、ずっしりした重みをたたえています。
一箇所だけ変わったものを挙げるとすれば、昔は竈だったものが
ガスコンロになったことでしょうか。
町家の格子は、その店の商売を表現していると言われます。
この店の格子は”麩屋格子”と呼ばれ、麩や湯葉、豆腐などの水物
を扱う店構えによく見られる、幅5センチくらいの太い角材を用いており、
格子の内側も水に濡れても大丈夫なように工夫されています。
他の昔風情の豆腐さんも、この形式の格子がはまっていました。
店の中は昔のままで、土間には石畳が敷かれており、
柱も天井も黒くて、ずっしりした重みをたたえています。
一箇所だけ変わったものを挙げるとすれば、昔は竈だったものが
ガスコンロになったことでしょうか。
[クリックすると大きくなります]
2009.03.19
町家の色々な格子
【糸屋格子】
採光に適しており、色物を扱う糸屋、呉服屋などの
繊維業界で用いられます。
【炭屋格子】
炭が外に舞うのを抑えるため、開放部が
狭くなっています。
【酒屋格子】
酒樽が当たっても大丈夫なように、頑丈な角材が
用いられた構造になっています。
米屋格子、麩屋格子も似た形状です。
京都市下京区に位置する島原は、日本最初の花街で、
急な移転騒動が当時島原の乱に例えられたことから
呼ばれるようになりました。
島原大門は、数少ない花街の名残の一つです。
この近辺はほぼ住宅街に変貌してますが、
門を越えて西に向かえば、角屋・輪違屋といった、
花街を形成した揚屋、置屋が残っています。
[クリックすると大きくなります]
2007.03.26
【写真:島原角屋】
当時何もない町はずれに急に移転させられた角屋からは、
京都西山が望めたそうです。
今は市街地の真ん中になってしまいましたが
角屋は「揚屋」と呼ばれる、太夫を置かず置屋から呼んで
宴会をする場所でした。(現在では料亭にあたります)
角屋の内部
一般公開されており、当時の文化を体感できます。
2階の特別公開を合わせるとかなりの高額になりますが、
一見の価値ありです。
京都市内有数の大通りである御池通沿いには、オフィスビルや
マンションが建ち並んでいますが、都心の東洞院通角には、
豪商の町家が威風堂々と建っています。
明治16年に建てられたこの建物は、国の登録有形文化財にも
指定されており、横長の虫籠窓や出格子等の伝統的な建築
意匠が良好に保存されています。
戦前、御池通は細い通りのひとつでしたが、戦時中に空襲の
類焼防止のため強制疎開が行われ、幅50mの大通りに変わり
ました。この建物は疎開の行われなかった北側に面し、
壊されずに残っています。
現在は、時々呉服の展示場や和装小物の販売所として
開放されているのを見かけることができます。
[クリックすると大きくなります]
2009.04.11