演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

08/10/22 芸協若手特選会 毎月文月・日本橋亭の巻

2008-10-22 | 芸協定席見ブんログ
桂宮治…『初天神』

春風亭昇々…『垂乳根』

柳家小蝠…『片棒』

桂文月…『天災』

古今亭寿輔…『代書屋』

《お仲入り》

三遊亭遊雀…『四段目』

檜山うめ吉…「佐渡おけさ~品川甚句~裏の背戸屋~粋なカラス~字余り都々逸/京の四季(秋・冬)」

桂文月…『浜野矩随』


この「芸協若手特選会」に文月師匠が出演されるのはおそらく初めて。
今日最大の目当ては、文月師匠が“桂快治”として最後の出演となった「深夜寄席」で聴いた『浜野矩随』がネタ出し!
あの感動をもう一度味わいたいと思い、揚々と日本橋亭に向かいました。

宮治さん
“兄弟子”文月師匠の会とあって大張り切り!
飴屋と団子屋まででしたが、楽しい一席でした。

続いて昇々さん
こちらは最近良く聴く『垂乳根』
ニコニコと明るい高座で盛り上げました。

小蝠さんは『片棒』
大きな体からは想像もしなかった、一門の伸治師匠のような軽やかな『片棒』でした。

文月師匠の一席目は『天災』
紅羅坊名丸先生と八五郎のやり取りが絶妙でした。

寿輔師匠が最前列に陣取る年配の女性客3人に、
「文月さんの後援会の方ですか?」
「寿輔さんのファン」という言葉に思わずのけぞり、狼狽する師匠。
「以前の日本橋亭は最前列に近所の会社のOLさんが多く、最初はキチンとしていた膝がだんだん崩れて来て・・・アタシは46分やったことがある」
「文治師匠に『長すぎる』と怒られてね。でもその文治師匠も40分やっていた」
『代書屋』は久しぶりだったのか、途中ちょっとアヤシイ場面がありました…。

お仲入りの後は遊雀師匠。
「楽屋で文月師匠が『浜野矩随』の13ページ目を練習しています。あと1時間くらいはかかるでしょう」
すでに「天災」が出ているので『堪忍袋』はないと思い、期待して待っていると芝居の話題から。
遊雀師匠では『七段目』『四段目』も聴いていますが、今日は『四』の方。
女中のおきよに無視された定吉。ご飯を懇願する姿から一転、『なんだ、クソババァ~~~!』
とにかく尋常ではない“狂気”ぶりに会場は大爆笑でした。

うめ吉さんは寄席でおなじみの唄から、珍しい「字余り都々逸」まで15分。
濃い顔ぶれの番組に一服の清涼剤ですね!

会場後方の照明が落とされ、文月師匠の2席目。
「なんとか15ページまで読んできました」
浜野矩随と母親、何かと面倒を見てくれる若狭屋。
この3人の人物模様を文月師匠が見事に演じていました。
7時42分に上がって、ハネたのが8時28分。
最前列にOLの姿はありませんでしたが、たっぷり『46分』堪能させていただきました!
コメント
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