演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

08/10/16 講談夜席

2008-10-16 | 講談協会
一龍斎貞鏡…『山崎の合戦 抜き読み』
※釈台に本を置いての抜き読みですが、今日は声が良く出ていました。
まだちょっとぎこちなさは残っているものの、近いうちにキッチリとした読み口を聴かせてくれると確信しています!

神田すず…『孝行娘おてい 般若の面』
昨年7月の「講談武者修行」で聴いて以来2回目。
たどたどしさはあるものの、物語としては面白い内容なので読み進んでいけば“おいしい”ネタになると思いますよ!

神田山緑…『寛政力士伝 谷風情相撲』
※北の湖前理事長が証人に出た日に、何というタイムリーなネタ選択!

祝 二ッ目昇進
一龍斎貞寿…『大久保彦左衛門 天狗退治』
※二ツ目になって初の定席出演。綺麗な着物で嬉しそうです
前座さんからお茶を出される喜びをかみしめながら、大久保彦左衛門初期の楽しい読み物でした!

竹林舎青玉…『呂昇物語』
昨年の真打披露(日本橋亭)以来の青玉先生。
その時にも読んだ『呂昇物語』ですが、一度聴いているだけにスムーズに聴くことができました!

宝井琴調…『杉山和一 苦心の管針』
※今日は国立演芸場で『日中友好講談大会』があり、その受付を手伝ってきたという琴調先生。
「ちょっこっとリハーサルを見たら、中国の講釈師は女性は歌を歌っているようで、男性はオーバーアクション」だったそうです。
なんでも中国では会場が広いため、オーバーアクションでないと伝わりにくいそうで、
「言ってみれば、みんな一鶴先生みたいなもん」
実にわかりやすい説明に会場は大ウケでした
今日の読み物は今年3月の「花競べ一龍斎勢揃い」で一龍斎春水先生が読んだ『杉山和一』の物語。
こちらも一度聴いて粗筋がわかっているだけに、スンナリと理解することができました
今年7月、江ノ島に行った時に写した杉山和一の墓

《お仲入り》

神田翠月…『報恩出世俥』
※初見の翠月先生は大ベテランながら、モソモソ動く虫(毛虫・芋虫)が大嫌いだというマクラで親近感を持ちました。(足のあるゴキブリや蜘蛛は大丈夫だそうです
この読み物は『正直車夫』として有名ですが、
「山と山とは出会わぬものだが人と人とは出会うもの」
という有名なフレーズが出てきて、思わず私も誰かに出会って人生を救ってもらいたい!と思う一席でした・・・そんなこと思ってるからダメな人生送ってんだよ!

一龍斎貞山…『赤穂義士銘々伝 倉橋伝助』
※前半は「世話物」で後半は「金ぶすま物」という、演る方も聴く方も疲れる一席(40分の長講)
こちらも「人生なんてどこでどう転がり、どこで救われるかわからない」という読み物。
最近は時節的に「義士伝」を聴く機会が多いのですが、やはり貞山先輩のような大御所が読む「義士伝」は心にグッと来るものがありますね!
コメント
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