やればできる!・・・はず?

「やればできる」と言われてもう何年経ったのかな?まあ、やればできるからまだやりませんよ。
でも、いざやってみたら・・・

こんな人にはなりたくない!

2005年02月26日 | Weblog
会社の帰りに電車に乗ったら、久しぶりに見てしまった。
たまーにいる変な人を。

それは50歳くらいのオジサンなんだが、なぜかスーパーなどにある
プラスチック製の買い物カゴを持っている。
中には、何か洗濯物?のような衣類が入っているのが分かった。

見てくれだけでもかなり怪しいのに、電車を待っている間にいきなりホームに寝転んだ。
周りにいた人の顔がみんな「うわー!」「あちゃー!」「やっべぇ!」って顔をしている。
もちろんボクも同様だ。
でも、もしかしたら何か病気の発作でも起きたのかなぁ?ってことも考える。
だけど、誰も声をかけようとしない。
だって、関わりたくないし、面倒なことには巻き込まれたくないよね。

電車が来た。
オジサンどうする?乗れるのか?
おっ!立ったぞ。そして乗り込んだ。
なんだよ、別に病気じゃないじゃん。心配して損した。

って思ってたら、またいきなりバターンて倒れるようにして床に寝転がった。
電車内が「ざわざわ」感に包まれる。
だけど、誰も声をかけようとしない。

次の駅は、ターミナル駅で人が乗り降りする。
オジサン大丈夫か?

電車内は乗客で一杯だ。
だけど一箇所だけすいているところがある。
そう、オジサンの周りである。
オジサンはしっかりと頭をガードしつつ、まだ寝転がっていた。

あれ?これはガチでマズイ状況なのか?それともただ単に酔っ払い?変な人?
電車内を不思議な空気が覆う。
だけど、誰も声をかけようとしない。

そんな状況が2駅ほど続くと、オジサンは急に立ち上がった。
そして、何事も無かったように降りていった。
手にはもちろん買い物カゴをぶら下げて。

電車内には安堵の空気が流れる。
どこからか笑い声も聞こえてきた。

でも、待てよ。本当にこれでよかったのか?
今回はオジサン何も無かったけど、本当に病気だったらどうするの?
電車の中で死んじゃったらどうするの?
といった疑問がボクの心の中に生まれてきた。

「困った人を見たら助けてあげなさい。」
ボクは昔、このように教えられた。
でも、実践できてない。
もし、その一歩を踏み出すことができたら何かがあるかもしれない。
例えば、「電車男」のようなロマンスか?
例えば、「西村京太郎」のようなサスペンスか?
例えば、「何も変わらない」日常か?
それは、分からない。
分かるのは、その一足を踏み出すことができた人だけである。

電車の中。
オジサンはもちろんのこと、周りでただ見ているだけの傍観者。
それは、ボクを含めた電車内の大部分の人。
電車の行き先案内には「こんな人にはなりたくない!」と表示されていた。

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