13:00お腹がこなれたところで、次は山頂の下の金峰山小屋へ向かいます。
目視できるし「すぐ着くか~」なんて思っていたら、ズルズル滑る残雪の下りに予想外の悪戦苦闘。フローズン状で滑り止めはきかないし、へっぴり腰でノロノロ移動。途中、ステーン!と滑って意図しないシリセード状態に。すると後ろから来た子供に真似されるという情けなさ。・・・いいかい?坊や、おばさんはね、遊びでシリセードしたんじゃないのよ(泣)
13:30コースタイムの倍かかって、やっと金峰山小屋に到着しました。ふ~っっ。
小屋では泊まりのお客さんがチラホラ到着する時間帯だったようで「ご案内は2時からでーす」なんて声が聞こえてきます。外のベンチではチェックイン時間を待つお客さんが、ビールを飲んだり談笑したりして過ごしていました。
その横にはシンボル的な巨岩がそそりたっています。
更に、その岩の上には積み上げられた灯篭のような謎の石組みが・・・。あれは、どうやって積み上げたんだろう?そして崩れてこないんだろーか?
軽食も充実。
14:00富士見平へ戻りましょう。ここから先もしっかり残雪が残っています。所々に相当深い踏み抜きがあり「こんなのにハマったら嫌だなぁー」なんて思ったら、その目の前で・・
おじさんが、もがいておりました。
再び稜線に合流します。ここからは来た道を辿って帰ります。
この辺りから、アルコールを摂取したオジサンではなく・・・何故かアルコールを一滴も摂取していない私の方の体調に異変が!なんだか妙に頭がズキズキ痛むんです。(なんでだぁ!?お酒飲んでないのに!)
最初は大したことないかぁ・・と思っていたら、痛みはジワジワ強くなる一方。歩くたびにズキズキ痛むし、下を向くとズキーーンと痛むし。うーーん、困ったなぁ。
そして再び樹林帯へ。
朝は凍結していた雪が溶け出して、ちょっとした川のように流れています。
15:12大日岩の分岐まで戻って来ました。ここで、しばし休憩(ぬおおっっ頭痛いっっ)。
その後も泥道はつづくよ、どこまでも。
このドロドロは、ちと酷いレベルだ。もぅ登山道全体がヌタ場状態。油断すると足をとられて尻餅つきそうですが、替えのズボンが無いテント泊の身としては絶対に転ぶわけにはいかない。頭痛もいよいよ痛くなるばかりで、吐き気と寒気もするし、足元はヌルヌルだしで、足が全然前に進まなくなりました。
16:06鷹見岩の分岐まで戻って来ました。後ろにある木が鳥山明の描くドラゴンに見えてしまうのは、頭痛のせいでしょうか・・・。
この頃には吐き気もいよいよ強まり、歩く振動で頭が割れるんじゃないの?ってほどのキツイ頭痛で我慢の一歩一歩です。
16:30やーーーっと、富士見平小屋まで戻って来ました。
小屋前ではミニコンサートの真っ最中。
私はというと・・ふらふらとテントに戻って倒れこみ、寝袋にくるまり震えておりました。
ところが30分ほど横になっていたらアラ不思議、急速に回復し何事もなかったかのようにピンピンに復活!あの何かに取り憑かれたような急激な体調不良は一体何だったんでしょーか?これが世に言う高山病ですか!?
さて私が倒れている間、三昧は何をしていたかというと・・酒を飲みつつ富士見平小屋の敷地内をウロウロ偵察していた模様です。
いや~~、それにしても金峰山はキツかったなぁ。体調不良抜きにしても、なかなかのボリュームでキツかった。整備された登山道でファミリー向けの山だとナメてました。ごめんなさい。
さぁー次はテント場の様子です。
謎の体調不良がすっかり良くなったので、富士見平小屋とテント場を徘徊してみましょ~。
富士見平小屋は素朴なログ造りで、山小屋らしい山小屋です。名前の通り富士山が見えます。三昧が夕方ビールを買おうと小屋内に入ると、ちょうど宿泊客の食事中で、ギュウギュウの中、大勢の人のしゃべり声と熱気がすさまじく、何も買わずに逃げるように飛び出して来ました。
食事メニューです。
テント場は小屋前の広ーーーく明るい林の中で、平らな場所が多くペグも刺さりやすいです。山と高原地図には10張と記されていましたが、軽く100張以上ははいけるでしょう。色々なメーカーのテントが立ち並び、まるでテントの見本市みたい?流行りなのかツエルトも数張りありました。
富士見平小屋は駐車場から1時間もしないで到着できるので、テントデビューや試し張りなどにも適地じゃないでしょうか。訪問日はGWの中日で、おそらく一年でもトップ3くらいに入りそうな混雑日だったと思われますが、それでも難なく良い場所を確保できました。小屋の方に伺うと、この日のテントの数は50張り以上100張り未満だそうですが、奥にはまだまだ広いスペースが空いていました。
小屋近くの一画にはファミリー優先スペースもあります。トイレやベンチに近く、同じファミリーハイカー同士でも集えるので、いい配慮だなぁと思いました。(画像は朝撮影)
テント代はひとりトイレ代込みで1000円です。画像の緑色のビニール紐は、料金を支払った証のタグのようなものです。テントの目につく場所に括りつけておきます。別の色のビニールテープも見かけたので、おそらくは到着した日によって色を変えているのかもしれません。
水場は小屋から3分ほど下った場所にあります。瑞牆山荘から上ってくると、先に水場がある位置関係です。この水が美味しく綺麗な湧水で、量もじゃんじゃん流れ、とても良いです。テント場で水が存分に使えるって嬉しいし、快適度が格段に上がります。この水がとても冷たくて、顔や手を洗うと痛いほど。
↓水場上部の小屋の横には、こんなたて看板が。
むむむむっ、絶対にイカンよ。
そうこうしているうちに日暮れです。
この日も例によってフリーズドライのご飯をチャッチャと済ませ、おやすみなさい。
空には月と、プラネタリウムのような星が一面に輝いていました。
→続く