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暑いぞ!常念岳・常念小屋テント泊その2

2016年07月20日 | 【山】北アルプス
前回からのつづき



10:50さぁー、テント設営&オニギリ休憩の後は、常念岳山頂へ向かいます。乗越(常念小屋)から山頂までは約1時間のコースタイムです。すっかりガスも抜け、青空が広がり、気持ちよい散策日和になりました。

いでたちはご覧の通り、ほぼ空荷。多くの人が使っていたアタックザックなる洒落たものは持っていないのでスーパーの袋に入れたオヤツ&ふたり合わせて水700mlのボトル1本だけ持っていきました。(あまりの暑さに、水が少なすぎた事を後に後悔・・・)ちなみに、このスタイル非常に歩きにくいです。やっぱり短距離でも山ではザックの方が断然歩きやすい。



北アルプス=涼しいと思っていたら大間違いで、陽射しは強くアッチッチですが、常に槍ヶ岳を見ながら歩けるので気分いいです。



乗越方面を見ると・・安曇野側がガスに覆われています。一見するとガスの中なら涼しそうですが~・・朝、あの中を歩いて来たワケですが、相当蒸し暑かった。



テント場ズームアップ!ポツンと黄色い我家が見えます。



やー、それにしても本当に暑い!日陰が一切無い上に、標高の高いぶんパワーアップした陽射しがガンガン攻めてきます。一ノ沢の蒸し風呂地獄の次は灼熱地獄かぁ・・。夏山とは暑さとの戦いなのか・・ツライ。


などとブツブツ言いながらノロノロ足を進めます。



さぁて乗越方面は・・おー、小屋があんなに小さくなっていました。小屋が小さくなるにつれ、標高があがっている事がわかるので、チョット嬉しい。相変わらず安曇野方面はガスに包まれています。不思議と稜線は越えないんですね。



11:43ようやく三股との分岐まで来ました。この時点で持ってきた水の三分の一くらいを消費。うーん、コレはヤバイ。足取りは重く、空荷にもかかわらずザックを背負った人にスタスタと追い越されてしまう。



「暑ぅぅぅぅーーーーっっ」←もはや、この言葉しか出ない。※本当の灼熱地獄が、この後のテント場で待ちうけていた事を、この時はまだ知らない。



11:55やーーーーっと、常念岳山頂到着!暑さに耐えてよく頑張った!



では、山座同定なぞ。



テント場では見えなかった、穂高連峰の連なりが一望です。



ご存知、槍ヶ岳。



蝶ヶ岳方面でしょーか。



ハイカーさんが山々を眺めながらノンビリ寛いでいます。我家もここでオヤツ休憩。ただし水の残りが少ないので、侘しくチビチビと。(喉渇いたなー)暑いのを除けば、天気良く風も無く、誰もが笑顔になってしまう登山日和です。



12:33雄大な眺めを満喫できて大満足!帰ります。



途中、調子よく登山道を歩いていると、ハイマツの茂みから足元に向かって、なにやらハイスピードで向かって来ます。



・・・?



・・・!?ライチョウくんですよ!


実はライチョウくんが飛び出してくる直前に、高所の所為か強烈にお腹が張り、うっかり(ビックリするような)放屁!その音が雄ライチョウの鳴き声にそっくりだったので、
「ライチョウだよー」などと笑っていたのですが・・。そのタイミングで、まさか本物が飛び出してくるとは。もしや「敵(別のライチョウ)が来た!」と勘違いして飛び出して来たのかなー??

ライチョウくんは、ハイスピードで周囲を歩き回った後、我家の前に回りこんで砂浴び開始、そしてそのまま登山道を塞ぐように、ドッカリと座り込んでしまいました。



↑細い登山道をライチョウに塞がれるの図。

一向に動く気配は無く、仕方ないので・・・



刺激しないように横をゆっくり通過。



ライチョウ「俺を怒らせると、この鋭いクチバシが黙っちゃいないぜ!」



13:30常念小屋まで帰って来ました。暑さで喉がカラカラ。ペプシ(400円)とビールロング缶(700円)購入。生ビールも売っていましたが、テント場で飲みたいって事で缶を購入。



・・・ですが・・



我慢しきれず小屋の外で空けてしまった~。空き缶、空きボトルの回収は不明ですが、私達はザックに詰めて家に持ち帰りました。ちなみに水は1リットル200円です。沢から引いた水だそーですよ。



この後は、テント場でお楽しみのまったりタイムです。14:00でこの状態。いやーー、連休とは思えぬ空きっぷりで良かったなぁー。(と、この時は思っていました)


さて、テントで優雅にお昼寝とまいりましょうか・・と中に潜り込み



1分



・・・2分



・・・・3分




ぶぁーーーーーーっっっ!!


無理無理無理!
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイッッ!!
下手なサウナよりキツイ灼熱地獄ですよッッ!!



テントの中は生肉入れたら秒殺されそうな程の高温となっていました。


どちら様も同じ状態で、あちこちから「あっぢぃぃー」と飛び出す人々。


土が熱せられたテント場そのものが暑いので、風通しのいい場所と日陰を求めてあちこちでハイカーさん達が苦悶の表情でゾンビのようにさ迷っています。数少ない木陰は早いもの勝ちで、ハイマツのわずかな日陰にしゃがみこむ人も。加えてハエ・アブの類と思われる羽虫がめちゃくちゃ多い!



安住の地を求めてさ迷った後、風通しの良い場所を見つけたので、そのまま転がって昼寝。体中にたくさんのハエが集って落ち着かなかったなぁーー。


15:30も過ぎる頃、夕暮れに向かうヒンヤリとした空気が時折流れ込みようやく少しだけ暑さが和らいで来ました。


少し涼しくなったのでテント場周辺を散策。


黄色のスミレが鮮やかでした。コマクサは、枯れしぼんで、もう終盤の様子。このキキョウは毛が生えているからチシマギキョウですね。



さて、この日は、このまま穏やかに夕暮れを迎えるのかと思いきや・・


16:00も過ぎる頃、テント場に一人の男性が汗だくになりながら登場。テント場の様子を見るなり「おっ!」と、目が明らかに輝いた。

(おやぁ?もしかしたら今からテントを張るのかナァ?)

などと思っていたら・・男性の後を追うように次から次へと来るわ来るわ、男子高校生が続々と。ザッと数えただけで20数人!どうやら先ほどの男性は引率の先生で、例によって、どこかの山岳部がご到着ですよ。



一気に賑わうテント場。
加えて我家の後ろには大学生の山岳部らしいグループもテントを設営。
我家の行く山に男子学生の団体あり。


今宵、我家の夕食は手っ取り早くアルファ米+レトルトカレー&春雨スープでした。準備中に200円で購入した水をぶちまけて、一瞬にして大地に吸い込まれてしまったのが残念だったなぁー。(あぁ200円が吸い込まれてゆく~っっ)その頃、隣の高校生テントからは強烈な焦げ臭が・・。「芯があるのにべちゃべちゃしてる・・」という悲しげな声が聞こえてきます。どうやら、かなりパンチの効いたゴハンが炊き上がった様子。山小屋は大人気で、お客さんが「夕食は6時40分の三回戦目でお願いします」とスタッフから説明を受けていました。・・・山の食事はいつだって波乱万丈。



夕暮れがやってきました。



多くの人が言葉無く山や空を見つめています。



儚げな幻のような夕暮れでした。



この日は疲れていたので日没とほぼ同時頃に爆睡、夫婦揃って、おそらく大イビキをかいていたものと思われます。日付がかわる頃、かすかな雨だれで薄っすらと目を覚ましました。どうやら夜中の数時間、雨が降ったようです。

そして2時、隣の高校生達が起き出し、バタバタと準備を整え嵐のように出発して行きました。続いて後ろの大学生も目覚ましをポンポコ鳴らしながら3時には起床。うーーん、皆、早いよぉー。



夜明けです。



雲の合い間からお日様が出て来ました。



山が朝陽に照らされています。



テント場では早々に撤収が進み、皆、それぞれの目的地に出発です。我家も朝食を済ませ、遅ればせながら・・



6:54出発します。一晩お世話になりました。



帰りは生憎の天気で、終始霧雨状態。終盤には普通に雨が降り出す始末。こんな天気だからか、思ったほど擦違いには苦労しませんでした。そして、やっぱり帰りも樹林帯は蒸し暑かった。



9:49登山口到着。この後、雨にぬれながら駐車場まで歩いて行きました。



最後の最後に雨に降られてしまったけれど、全体的には天気良く大満足でした。


やーそれにしても・・今回の山行を一言でまとめるならば、


常念岳はビックリするほど暑かった!


〆の一句
「アルプスは 寒いくらいが 丁度いい」