はしご湯別館

はしご湯のすすめは引っ越しました

八ヶ岳・地蔵の頭→横岳→硫黄岳周回とツクモグサ(行者小屋テント泊)・その2

2016年05月27日 | 【山】八ヶ岳とその周辺



10:10赤岳天望荘見学の後は、ツクモグサを見に横岳へ向かいます。


ツクモグサ・・なにしろ初めて見る花なので、どれくらいの大きさで
どこにどれだけ咲いているか、さっぱりわかりません。

(気が付かずに通り過ぎたら残念だなぁー)などと思いながら歩いていると、
擦違った男性から「あっちにツクモグサいっぱいあったよ」の嬉しい情報。
なんでも今年は咲揃うのが例年に比べ早いそうです。これも暖冬の影響かな。



振り向けば、ヤッホーと叫びたくなるこの景色。
風も無く天気がよくてよかったナァー。



あそこに見えるのは、行者小屋と赤岳鉱泉でしょーか?



先行の皆さんを激写。
この時期ココを歩いているのは、おそらくツクモグサ目当ての人がほとんど?
皆さん高そうなカメラをお持ちでした。



登山道をキョロキョロ進むと・・




おぉ!いました、いました!



小さな黄色いツクモグサです。



産毛に包まれ、ヒヨコのような花です。



紫が鮮やかなオヤマノエンドウも綺麗です。



以後花達の魅惑にはまり、カメラの後にチョット歩いて、またカメラ、
そして、またチョット歩いて・・・


これじゃあ、
今日中にテント場に戻れないよ~~!

(赤岳を外して正解)



その後も岩々とした景色が続き・・



10:52ようやく三叉峰に到着。
ハイマツの緑がなだらかに広がる、ここからの眺めもなかなか。



11:13横岳の主峰、奥ノ院。
そういえば、いつの間にかツクモグサが見当たらなくなりました。


更に足を進め、梯子やら鎖が親切に付けられた登山道を過ぎると・・



景色はガラリと変わり、緩やかな広くザレた場所に出ました。
「コマクサが咲きそうな場所だな~」などと思っていたら、
実際に夏になると群生地になるようです。(訪問時は時期外れで単なる茶色の砂場でした)
空にはたくさんのツバメがビュンビュン高速で飛び回っています。


お、硫黄岳山荘が見えるじゃありませんか。当然寄ります。



11:50小屋に入ると「こんにちわー」とお兄さんが爽やかな笑顔で迎え入れてくれました。
ここで山バッチを購入し、外のベンチでオニギリ休憩。



12:17目の前のなだらかな丘のように広がる硫黄岳へ向かいましょう。
さぁ~ここからが「ツライポイント」二箇所目!

シャリシャリとした石の積み重なりがダラダラ続くなだらかな丘の斜面が、
ジワジワと足腰に来て、ひじょーに疲れるんです。

すぐ目の前に山頂らしき場所は見えるんですが、ぜんぜん到着しません。
道標となる大きなケルンに着く度に立ち止まってグッタリ。ここは地味に疲れたなぁー。



12:33硫黄岳山頂部到着!



あまりに広すぎて、どこが山頂かわからず、不審者のようにウロウロしてしまった。
この広ーーーいスペース「全部山頂」って事でOKですか?
ほとんど風も無く、ポカポカと穏やかな陽気で、
たくさんの人が、お弁当を広げたり昼寝したりノンビリ寛いでいました。



目の前には赤岳~横岳の連なりが一望です。



去年歩いた天狗岳も、ここからだとすぐ近くに見えます。



迫力ある爆裂火口壁。
この規模!爆裂時のエネルギーたるや相当なものだったと思います。


12:40赤岳鉱泉へ向かって下りましょう。
ここからすぐ目の前に見える「赤岩の頭」まではザレザレとした下り坂で、
どんなに気をつけてもズルッと足元は滑るし、苦手な道だったなぁー。



12:53赤岩の頭です。
荒涼とした景色に噴気が立ちのぼる、いわゆる「地獄」や「賽の河原」的な所ですね。



我が故郷の東北人はこういう景色が大好物で、
卒塔婆やお地蔵さん、風車、供物などを置くのが定番ですが、
ここではそういう土俗臭プンプンの世界は見られません。
あくまでも高原の風香る爽やかでオシャレな八ヶ岳なのです。



ここから先イッキに下ります。アッという間に樹林帯に突入し、


13:47赤岳鉱泉に到着しました。ここも洒落ていました。雰囲気のいいログハウス風で、
宿泊客が到着すると「お部屋へご案内します」と。更には「お風呂は2時から6時までです」と。
更に更に掲示された夕食のメニューはステーキとボルシチですと!
ここ、本当に山小屋ですか!?
フリースペースではお客さんがゆったりと読書を楽しみ、売店では冷えたビールを販売
外のベンチでは、おいしそうなカレーを食べている人もいます。

赤岳鉱泉で優雅に寛ぐお客さんを見ているうちに、こちらまで気分はすっかり電源オフ。
持ち金にモノを言わせ「もう、今日はココで泊まってしまおうか」と一瞬思いましたが
設営したテントが待っているので、行者小屋まで帰らなきゃイケマセン。


ふぅ・・・。


ちなみに行者小屋のテント場に戻っても、ビールやカレーは買えません。
なぜなら6月まで休業中だからです!


14:10行者小屋へ帰ります。さぁ~、ここからが「ツライポイント」三部作最終章。
優雅に赤岳鉱泉ライフを愉しむお客さんを見た後では、
なんてことない樹林帯が辛いのなんのって。なんかもぅ精神的に足が前に進みません。
「ステーキ食べたい」「お風呂いいなぁー」「冷たいビール欲しい・・」
そんな事をぶつぶつ言いながら、ビックリする位の超低速で進みます。


八ヶ岳名物、高級ハイソブランドの階段一歩一歩がキツイ・・。なんてことない平坦道もツライ。



14:42やーーっと行者小屋まで戻って来ました。どの山頂到着より喜びをあらわすオジサン。


マイホームに戻ると、テントの外にビッシリと小さな羽虫がたかっていました。
「虫は黄色が好き説」は、どうやら本当だったようです。
※羽虫くんたちは夕方になると全員どこかに飛んでゆきました。


さぁー、この後は、まったりタイムに突入ですよ。
冷たいビールはないけれど、コーヒー飲んだり、お酒飲んだり、オヤツ食べたり、
テント場ウオッチングしたり、昼寝したり。



昼下がりのテント場。最終的には2~30張りくらいだったでしょーか?



夕方になると赤岳鉱泉のお兄さんが「こんばんはー」と各テントを回って料金徴収。
その際に行者小屋のシャッターがガラガラと開いたので
「おっ!?売店オープンか!?ビールが買える!?」と一瞬テント場がザワついたものの
特に何事もなく、すぐにシャッターは閉められてしまいました。
このタイミングでアルコールやジュースを売れば、ちょっとした儲けになるのになぁー。



薄っすらと夕焼けに染まる山々。



夕食時はベンチで賑やかに宴会するグループや、



テントの前でしみじみと紅く染まる山を見ながら晩酌する単独ハイカーさんも。



やがて夜になり、8時9時には皆さん就寝。



テント場は一気に静まり返ります。



森の中からはトラ鶫の細く寂しげな鳴き声が、明け方まで響いていました。



2016年5月22日(日)



夜明けと共に起き出したこの日は、赤岳の稜線を越えて吹き降ろす風が強めで、
登山道沿いのテントはバタバタと風に煽られていました。

山頂近くの山小屋では激しい強風が吹きつけ、気温も0℃と寒かったようです。
行者小屋テント場は4℃。ダウンを着て丁度いい位ですかね。
水場で顔を洗ったら、あまりの冷たさに顔と手が凍えました。


空を見上げると天気は晴天、日中は暑くなりそうです。


6:50帰ります。朝食をチャッチャと済ませた後は中央道の渋滞を避けるために、下山するのみです。
一晩お世話になりました。



帰りはたくさんのハイカーさんと擦違いました。
実はこの下山時、山行の最大の強敵「急な便意」とオジサンとの
壮絶な一戦が繰り広げられたのですが、爽やかな朝に免じて詳細は割愛させていただきます。



8:38登山口まで帰ってきました。
天気に恵まれ、花も楽しめて、思ったほど混んではなく、かなり楽しめました。


下山後のお楽しみ温泉は、「もみの湯」で汗と汚れを洗い流しサッパリ爽快。
テント泊後の洗髪は、なかなか泡がたたなくて大変。食器用洗剤でも使いたいくらいです。


やー、それにしても今回何が一番印象に残ったかって、
やっぱり八ヶ岳は都会に近いからか、高級ハイソ系山ブランドでキメキメの人が多かったな~。
「まさか入山するのにドレスコードでもあるんじゃないか!?」とキョロキョロしてしまった。
登山道はガッチリ整備されているし、山小屋はサービス満点でオシャレだし。
いなかっぺの我家は、かな~り浮いていた気もしましたが、またお邪魔させていただきまっす!