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金峰山と瑞牆山(富士見平テント泊)・その1

2017年05月08日 | 【山】奥多摩・奥秩父


天気の良かったゴールデンウィーク後半は、5月4・5日で奥秩父の金峰山と瑞牆山に登ってきました。

富士見平にテントを張ってノンビリ山行です。


・・・と言いたいとこですが、今回の山行は、どーもハプニングの連発。


出発早々の瑞牆荘~富士見平間で見事にすっころぷし、金峰山の復路では謎の急な体調不良。ま、こういう日もあるさ。


5月4日(木)


この日の出発時間は悩みましたよー。

なにしろ連休の中日なので、あまり早く行ってもテント場は撤収前でまだ空いていない。かといって遅く行くと駐車場が空いていない。ちょっとだけ悩んだ後「早めに行って駐車場で待機しよう」という事に。


4:20瑞牆山荘近くの無料駐車場到着。おそらく前日から入山している人も多数と思われ、広めの駐車場はあと3~4台ほどの空きスペースでした。ところがこの駐車場、一台一台のスペースが狭い上に、右寄り左寄りに停める車もあって、隣にぶつけないよう扉の開閉すら気を遣うほど。実は以前も似たような環境で下山してみると、隣の車に扉を思いっきりぶつけられて傷がついていた事があるんですね~。勿論ぶつけた車は逃げた後。そんなワケで今回はあえて路駐しました。(駐車場周辺の画像は後程)


瑞牆山荘横のトイレへ行ったり、周辺を偵察したりしつつ時間を潰した後、



6:15準備を整え出発。しばらくはカサカサに乾いて土埃舞う登山道を進みます。整備され歩きやすいんですが、乾いた砂で滑りやすい印象です。


少し進んだ先で三昧の「あっ、南アルプスがよく見える」の声に反応、思いっきり振り向くと・・


ドシャーーンッッッ!!

出発早々転んでしもた・・・。


振り向いた勢いでテント装備の重いザックに振られ、グルグルとコマのように回転しながら登山道の下へ顔面から真っ逆さま。顔は擦りむくし口の中は切れるし、手足には巨大な青タンができるし・・・痛かった・・。歯も強打したんで折れるかと思ったけど大丈夫でした。


まだ歩き始めたばかりなのに・・ショック。


6:55富士見平の水場に着きました。小屋はすぐ目の前ですが、先に水を少し補給してゆきます。水場からは冷たく美味しい湧水がじゃんじゃん出ていました。そして富士見平小屋に到着です。


小屋の目の前が広々としたテント場です。まだ朝なので前日から張られたテントがたっぷり残っています。それに加えて、これからテントを張るハイカーさんも続々到着して、テント場はちょっとしたラッシュ状態になっていました。とはいえテント場自体が広々しているので、どこかしらに張れる場所はあり、我が家も難なく場所を確保。ちなみに翌日、実際に我が家もテントを張りっぱなしにして山行をしてみて、二日目組が下山しテントを撤収する時間帯は11時~12時頃が多いような気がしました。


8:30一息ついた後に金峰山へ出発!金峰山への登山口は富士見平小屋とトイレの間から伸びています。テントを張ったほとんどの人は、サブザックなるアイテムで荷物少なく山行へ挑みますが、我が家はそんな洒落たモノは持っていないので、荷物を降ろしてペチャンコの残念な形になった大型ザックで進みます。このテント場は若いカップルさんも多く、男性が荷物を背負い女性は空荷という人もチラホラと。みんな優しいね~。

きょうは夕方までにテントへ戻ればいいので、の~んびり写真を撮りながら歩きます。もうテントも設営しちゃったし、日帰りじゃないし、焦る必要一切なし。いいなぁ~こういうの。



しばらくは苔生す原生林の森を進みます。



東京から近いのに、奥秩父って深い。



とろろ昆布のようなサルオガセが揺れています。



9:00鷹見岩の分岐です。


そしてさらに足を進めると、パッと目の前が開け・・・


9:26大日小屋です。


少しばかり大日小屋を偵察。どうやら無人の小屋のようで、かなり年季が入っていました。小屋の左は普通に使えそうですが、右は雨漏りかなにかで痛んでいるのかな。夜に独りで泊まるのはチト怖そう。


トイレは「妖怪・加牟波理入道」がたぶん出る、かなり原始的なものが四っつ。うち二つは扉無し。でも扉がない方が怖くない気も。今では滅多に見かけなくなった貴重な造りの便所です。水場は普通に沢でした。



小屋の反対側の斜面上にはテント場もありました。はこぢんまりしてますが、そもそも張る人は少ないようでノンビリしています。夜は間違いなく静かでしょう。



ここから先は地形の関係か凍結が出てきます。氷をカモフラージュするように土が乗り、一見すると普通の登山道にも見えるので、どちら様も擬態氷にご用心。



大日岩の手前で一瞬だけバーンと視界が開けます。束の間のサービスポイントですね。



背後には大日岩が迫ります。



10:10大日岩の分岐です。一帯は樹林帯の広場になっていて、ここは座れる倒木もあり休憩に丁度いい感じです。



この先を見ると、もぅずーーっと雪道で、ここからチェーンスパイクを着けました。



ここからが地味にキツかったなぁー。激しく疲弊する感じではないものの、じわじわと続く登りに、じわじわと体力が奪われます。登山道自体は木漏れ日の原生林が続き、雰囲気はとても良いです。


11:09砂払ノ頭です。



ここから一気に視界が開け、山頂まで清々しい稜線歩きです。



青空が広がり、とても気分いいです。



でも、ここからが何気にキツイんですよね~。



ゴールの山頂部らしき場所は見えるものの、アップダウンのある岩々道が続き、近くて遠い。



あー・・しんど。



ホシガラスくんが「おじさん、がんばって」と言っています。



12:00よーやく、山頂部に到着しました!広い山頂部はハイカーさん達で賑わっていました。



このシンボル的存在の大きな岩組は「五丈石」という名前らしいです。



山頂で記念の一枚。



見える山々は八ヶ岳、そして右手前に明日歩く瑞牆山。



南アルプスの山々、



まだ残雪残る富士山。



清々しい青空の下、雄大な眺めを見ながらお昼休憩です。



目の前の五丈石に登っている人がいました。


続く