小室みえこです。
「公共交通空白地における交通手段確保とタクシー・バス事業が果たす役割」 講師は名古屋大学 加藤 博和さん
公共交通空白地優勝運送(旧疎開地優勝運送)
このシンポジウムの参加者=タクシー事業者、バス事業者、その組合関連の方、地域で交通空白地の移動事業を展開するNPOの方々等々、それに国会議員、地方議員など。
全国の現場をよく知り、またその地域とのつながりから様々な提案を行っているので、とにかく事例が出てくるわ、出てくるわ。
例えば)
飛騨市河合・宮川地区「ポニーカー」 2003年11月に開始 1日10人弱の利用・2015年10月以降は乗合タクシーと併用。(この時すでに運転者が不足) 2018年3月で廃止に(廃止の理由は運転者不足、商工会が運営不可能に)
京丹後市 世界的にメジャーな「Uber」 スマ穂で予約・クレジットのみであったが、現在は電話予約・現金払いも可能に⇒何故?だって、対象が高齢者。だから、スマホもクレカも使った方が少なくないし、持っていない。←つまり、対象者を理解していない???
なぜ?「大したことない」ものばかりが話題になるのか!!←私が言ったわけではありません、仰ったのは講師です。
理由は
・地域がそれぞれの「尊い」取組をしていない・・・新しいではない
・マスコミや識者のアンテナが低い
・公共交通を全然わかっていない。まともに勉強していない
・既得権を守ることに終始していないか
長野県中川村
生活交通確保事業 (村直営+NPO過疎地・福祉郵送))鉄道+民営バス+タクシー+自治体バス+社協等の福祉輸送+ボランティア輸送)を適材適所に組み合わせて
地域がやむにやまれずの移動の活動に対して公共交通たるタクシー・バス事業者が相手にしなかったり、時には妨害するというのはどうか?
だから→ライドシェアが出てくるのではないか?
ライドシェアって?!・・・・欧米を中心に注目されている。いまでは日本独自のサービスとして増加の傾向にある。個人の自家用車をを利用して乗客運送業務を行うこと。
しかし、これは違法性が高い。働き方としても問題が・・・。問題点①IT予約配車・相乗りマッチング」運行効率の向上・運行管理」②自家用車・非2種免許:安心・安全な運行への懸念。スキルがあるか、労働契約があるか③変動運賃:公共性から考えたときにどうか車両だけでなく、「人を酷使」する
交通手段として、安心安全は当たり前。だが、それだけでは戦えない。公共交通としての役割が求められているから。
←地域公共交通会議やタクシー協議会はそのために何ができるのか?その活用がとても大事ななるという。「タクシー=地域交通」という認識はいまだ薄い。そうですか?タクシーが公共交通だと云う事を知っていますか?(タクシー特措法第五条:タクシー事業者・団体の業務として「地域交通として重要な役割を担っていることを自覚し・・・」とあるが・・)事業者はその自覚があるのか?
←自治体もタクシーを地域交通ととらえ、その確保やサービスの在り方を検討する必要性を感じているのか
←「タクシーがそのような移動を保障すべきか」「どのような付加価値を創出するのか」の検討が必要
高齢者が「出かけられること」の大切さ・・・・→車があるから公共交通は要らないのか。運転できなくても誰かに乗せてもらうからいいのか?通販や移動販売で用は足りるのか、ITを使えるから家から出なくてもいいのか?・・・・「乗って楽しい」「降りても楽しい」交通手段に魅力がある、必要なところに行きたいところに行きたい。
移動できないことは、人が動かないこと。それでは街には人は寄ってこない。衰退してしまう?⇔鳥取県:日野街はタクシー存続の危機。タクシー営業所3台を維持することとし、高齢者の」運賃を半額補助。◆早めの病気の発見、治療。外出することで元気になる(引きこもりを防ぐ)など。
住民の想い:必要なお出かけが確保された生活環境
自治体の想い:豊かで魅力的な地域
事業者の想い:存在意義があり、収益も出る事業運営
運転者の想い:やりがいがあり苦しくない仕事場
みんなが安心して、住み続けられる持続可能な地域を支え得る持続可能な公共交通をみんなで守り育てていける体制
バス事業者・タクシー事業者へのエール?自治体も本気で考えなければ・・・・・