小室みえこです。
なんて懐かしい！筆跡が懐かしい！！
この封書、実は先月に、このブログに書きましたが、栃木県のある新聞記者の方が私のブログを読んで問い合わせのメールが来た、、、、という内容のブログです。
その投稿の内容というのは、敗戦直前、知覧にお住まいだった当時女学校の生徒だった方が、知覧特攻基地から出撃した特攻隊員の身辺のお手伝いをする学徒動員の一員として経験された記録を「特攻日記」と題して書きためて残し、その記録をドラマ化した話です。私の話し方の恩師である方の奥様だったことから、新聞記者さんは、特攻隊のことを調査しておりぜひその方を紹介してほしいという依頼でした。連絡先をお伝えするには、ご本人のご了解をいただかないといけませんので、すぐに手紙を書き投函しました。そのお返事が今日届きました。現在はご自宅ではないところにお住まいで、2週間以上も巡り巡って、、、お手元に届いたのが21日だったとのこと。すぐにお返事をいただきました。
残念なことに、奥様はお亡くなりになってしまったとのこと。手紙を読みながら、30年以上も前に初めてお会いした時の穏やかなお顔を思い出し、涙が止まりませんでした。その上、恩師である先生もご病気に罹り現在はリハビリのため、ご自宅を離れているということです。多くの書籍をお書きになった方です。ご病気のため手術を受け、全身に麻痺が出てしまったそうですが、今では写真のように達筆の当時に近い文字を綴ってくださり、3枚の便箋にびっしりとお返事をくださいました。このことにも、心から感謝しています。
記者の方からの問い合わせがなかったら、このような現在の様子を知ることもなかったでしょう。
今では、リハビリがてら？月刊誌への寄稿や小論文を執筆なさっておられるとのこと、お身体にもお気持ちの上でも、お好きな文章を書かれることは、いいですね。
冒頭の「特攻日記」の原稿は、知覧特攻平和記念館にコーナーが設けられているそうです。まだ、知覧に行ったことのない私は、平和記念館をお尋ねする楽しみが増えました。
今日は、この一通の封書が、人と人をつなぐ不思議を味わう大事な出来事となりました。
20代後半になっても尖っていた私、、、、、そんなことも懐かしく思い出されたのです。
