ヨーガと古都マイソール
マイソールは南インドの古都です。
いまは静かな、こぢんまりとした町の一つかもしれませんが、
「Mysore Palace」 とか「マイソール宮殿」で検索すると、
壮麗豪華な宮殿の画像を見ることができます。
最盛期をむかえた1784年の版図では、
南インドの三分の二以上がマイソール王国といったふうで、
王国がどんなに豊かで繁栄してきたかを想像できます。
わたしも昔マイソールに立ち寄ったことがありますが、
標高700メートルで気候にも恵まれた、美しい場所でした。
さて、その壮大な宮殿群のひとつにジャガンモハン宮殿があり、
20世紀初めの頃、ここは王族の人びとが暮らす宮殿だったようです。
いまはどうやら美術館として利用されているみたいです。
この瀟洒な宮殿も「Jaganmohan Palace Mysore」 で
ネット検索すると見ることができます。
で、このジャガンモハン宮殿、こここそが近代ヨーガ生誕の地なのです。
マイソールのマハラジャ(藩王)がなぜヨーガに関心をもち、
ヨーガの教育に熱心になったのかは、先日ご紹介したシングルトン著
「ヨガ・ボディ」にも述べられていますが、このマハラジャは、
年若い王子たちのための身体鍛錬としてヨーガを取り入れ、
その指導のためにクリシュナマチャルヤ
Tirumalai Krishnamacharya (1888-1989) を呼びました。
そこからすべてが始まったというわけですね。