ベンガルのうた・内山眞理子 

内山眞理子の「ベンガルのうた」にようこそ。ここはエクタラ(歌びとバウルの一弦楽器)のひびく庭。どうぞ遊びにきてください。

タゴールの大学 1932年

2015-12-07 | Weblog

 

 

タゴールの大学

1932年のたたずまい

 

 

1932年、フランスのインド学者で音楽理論学者であるアラン・ダニエルーは、

写真家レイモンド・ブルニールとともにインドを旅行しました。

そのときに撮影された貴重な写真をこの動画で見ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=aPci5vypHGg

 

バナラシ、シャンティニケトン、カジュラホで撮影したものです。

なにしろ1932年なので、どの写真にも見入ってしまいます。

シャンティニケトンは森の学校、樹下での授業風景も。

白い鬚をたくわえたタゴールの写真も数枚。

写真はモノクロですが鮮明。

その一枚にタゴールがにっこり笑っている写真もあって・・・

なんとこれはサプライズ。

音楽舞踊学部の写真はなかなか興味深いです。

少年がヨーガをやっているような一枚もありましたが、

おそらくこれはインド舞踊でしょうね。

 

ところで、この動画のBGMは、ラヴィシャンカールのシタールで、

これまた絶妙の演奏。シタールの音が、まさに生きる喜びに

ふるえているかのよう。

でも最近では、ラヴィシャンカールというと、瞑想家として知られる

シュリ・シュリ・ラヴィシャンカールと混同してしまう人もいるかもしれません。

 

 

 

 

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初めての瞑想

2015-12-07 | Weblog

 

 

初めての瞑想

タゴールの大学で

 

インド・シャンティニケトンにある、タゴールの大学でまなんでいたころ、

ゴエンカという名前の学生寮に住んでいました。

ゴエンカという名前の由来について最近ようやく知ったのですが、

ゴエンカはインドの財閥で、大学はこの財閥より学生寮を寄贈されたのでした。

1960年代初め、ビルラ財閥からも同様に学生寮の寄贈を受けています。

 

学生寮ゴエンカでは、日が暮れはじめる夕方6時になると

一階の玄関ホールに集まることになっていて、

みなで祈りの時を持ちました。

合掌し瞑目してしばらく沈黙したのち、静寂をもとめる聖句

オーム・シャンティ・シャンティ・シャンティ・ヒ

をみなで唱和する、ただそれだけのことでしたが。

だれもがこの時間をとても大切にしているのを感じていました。

 

ところで「ゴエンカ」といいますと瞑想にご関心のある方は、

すぐに気づかれるはずですが、

インドでもっとも古い瞑想法のひとつといわれるヴィパッサナー瞑想を

世界にひろめた人が S.N. ゴエンカ(1924-2013)。

S.N.ゴエンカはビルマ(ミャンマー)で生まれ育った人で出自はインド。

シャンティニケトンの学生寮ゴエンカで行われていた夕方の瞑想は、

ゴエンカ独自の習慣でしたから、もしかすると S. N. ゴエンカによる瞑想と

何らかの関わりがあるかもしれません。

 

 

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