ワードで秘真呟し(ひまつぶし)

ひまつぶし、日々の出来事や秘められた真実を一人呟いています。

懐古録に日精の親父が・・

2012-08-17 19:23:22 | 日記
気持ちの良い初夏の河原で昼寝をしていると地面すれすれに顔をかすめてツバメが飛んでゆく、近くの簗場からは子供の歓声が聞こえてきます、少し離れたつけ場では男たちが投網の腕を競っています、そうですここ千曲川の河原ではアユやウグイがたくさん取れるのです、今日は日曜日朝から近くの城跡に登ってきました、険しい山城で村上義清が裏切りのために敗れた焼け跡です、笄の渡しまで下りてきて潜り橋を渡り昭和大橋の近くで一休みをしているのです。
去年の春に集団就職で上京し長野の坂城工場へ回されて来ました、東京に行けると喜んで来たのにとても悲しかった、 でも暫らくすると同じ郷里の近い町から三人の仲間が遅れて入社してきた、今は二人辞めて残った仲間と夜学に通っています。 最近は日曜日に寮でぐずぐずしていると日精樹脂の親父が迎えに来て手伝わされます、それで今日は朝早くに山へ行ってきたのです(のちに会社も青木固さんも有名になりましたが当時は只の町工場の親父でした)。
長野の人達の郷土愛は相当なもので早く地域に慣れる為に出来るだけ沢山の人から色々な郷土自慢を聞きました、特にある程度の年配の人は喜んで話をしてくれます、驚いたのは信濃の国という歌です、殆どの人が歌えます、歌えない
人は長野県民ではないのです、おかげで音痴の私でも長野県民に少し近づけました。


簗場(やなば)=川の流れに柵で囲いを作り一か所流れが落ちる所にスノコを作って魚が落ちてくるのを拾い取る。

つけ場=浅瀬の川底に大きな石などを取り除き小石や砂などでウグイの産卵場所を作ります、そこへ投網を投げ込んで漁をします。

笄の渡し(こうがいのわたし)=村上義清の妻が落ち延びる時渡し守に助けられそのお礼に笄を渡したことから笄の渡しと言われている。

もぐり橋=水害で何度も流されるので流れの中に沈む欄干のない橋にした。
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