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[神経伝達物質] 食生活について語ろう

2021年02月08日 | 美容ダイエット

・神経伝達物質Neurotransmitter  しんけいでんたつぶっしつ

 脳内の神経回路で情報の伝達により、喜び、悲しみ、学習、運動、認知などの高度な情報処理が可能となります。その脳細胞は、電気信号を発してお互いに情報をやりとりしています。

  脳の中で情報を伝達するために働く、シナプススSynapse(接合部:神経細胞間)で情報伝達を介在する、千数百億個ともいわれる、さまざま物質の総称のことを神経伝達物質としています。
自律神経は自分で動かすことはできないので、カラダの状態から、交感神経sympathetic nervous system(SNS)と副交感神経Parasympathetic nervous system(PNS)が勝手に切り替わります。脳から身体へ反対に身体から脳へ信号の伝達を担っている細胞を二ューロンNeuron (神経細胞)といい、シナプスSynapse(接合部)で放出、標的細胞に興奮または抑制の応答反応を起させる低分子の化学物質です。 その切り替えのために必要なのが、神経伝達物質です。
脳(神経細胞)から構成され、その無数の脳細胞より、微弱な電気信号を発してお互いに情報をやりとりしているのです。
アセチルコリン、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンなどのアミン類が古くから知られています。グルタミン酸、グリシン、γ-アミノ酪酸などのアミノ酸類も主要な神経伝達物質として知られるようになりました。
心理状態は脳の働きによって生まれますので、伝達物質が心理を作用させているともいえます。
一説に、うつ病は、モノアミンが減ることで引き起こされるといいます。
うつ病の治療ではモノアミン類のセロトニン、ノルアドレナリン、ドパミン(ドーパミン)という3種類を重要視しています。セロトニンは抑制型の神経伝達物質で、ノルアドレナリン、ドパミンは興奮型の神経伝達物質です。
感情、意志を司(つかさど)る伝達物質には大きく分けて、神経を興奮させる交感神経(アドレナリンなど)と、逆に神経の興奮を抑える副交感神経(アセチルコリンなど)の2種類があります。このような感情の伝達物質の例としては次のようなものがあります。
◇セロトニンSerotonin:ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムとトリプトファン(必須アミノ酸、カツオ、蓄肉の赤みに多い)より合成します。濃度が高まると、代謝を促進し、満足感、充実感がえられ、ドーパミンDopamine(興奮状態で増加)、ノルアドレナリンNoradrenaline(不快感で増加:細動脈収縮)、アドレナリン(心収縮増大)の分泌を抑制しています。欠乏するといらいら、感情をおさえられず不安感がつのり鬱(うつ)の状態に陥(おちい)るといわれます。抑制型のセロトニンは脳の松果体によって、睡眠を促進するメラトニンに変換しています。
セロトニンは、交感神経と副交感神経の、この2種類の神経を調節する働きを活性化させることにより心のバランスを整えます。

◇ノルアドレナリンNoradrenaline:フェニルアラニンPhenylalanineが体内で誘導体ホルモンのサイロキシンにより酸化して合成されるチロシン(非必須アミノ酸)からの一連の酵素反応を経て合成しています。興奮型で不安などに深く関与しています。

◇ ドーパミン・ドパミンDopamine:生体内でチロシンから生成され、L-チロシン→L-ドーパ→ドーパミンDopamine→ノルエピネフリンNorepinephrine→エピネフリン(英名:アドレナリン・米名:エピネフリン)の生成過程を経ています。攻撃性や創造性に深く関与します。

◇メラトニンMelatonin:トマトバナナ春菊、アメリカンチェリー、ケールなどに含みます。脳内でトリプトファンより体内で抑制型のセロトニンを昼に生成します。夕方にメラトニンを投与すると不眠の人もよく眠れることがわかっています。加齢とともに減少します。ビタミンB6が安眠、鎮静を促すセロトニンSerotonin の原料となる必須アミノ酸トリプトファンの生成を助けます。ビタミンB12がメラトニンの分泌を調節し睡眠と目覚めのリズムを整えます。

◇ アセチルコリンAcetylcholine, (ACh) :卵黄、大豆レバー、麦芽などに多く含むレシチンLecithin(リン脂質、複合脂質)の成分であり、体内でメチオニンがあるとグリシン(セリンより合成)、セリン(スレオニンより合成)からも合成しています。レシチンは体内でコリンに変換、さらにアセチルコリンへと変換します。
ヒスタミンやアデニンAdenineとともに血管を弛緩(ちかん・ちかん:ゆるむこと)させ副交感神経として脳を活性化、リラックスに働きます。ビタミンB12と一緒に取ることによって働きがよくなり、体液を弱アルカリ性にすれば、コリンがアセチルコリンへと合成しやすい環境をつくります。

◇ ギャバγ-Amino butyric acid(GABA):動植物に含む遊離状態のアミノ酸で、グルタミン酸からグルタミン酸脱炭酸酵素によって作られ、玄米や雑穀の胚芽部分に微量含み発芽(発芽玄米:ギャバ10mg/100g)によってギャバが玄米(3mg/100g)の3倍、白米(1mg/100g)の10倍ともいわれます。炭素数4個からなる比較的単純なアミノ酸の一種として存在します。ギャバは、ドーパミンの抑制に働き身体の不調を整えます。

これらを大きく3項目に分類しています。
1)アミノ酸(フェニルアラニン、トリプトファン、メチオニン、チロシン、グルタミン酸、γ-アミノ酪酸[GABA]、アスパラギン酸、グリシンなど)
2)ペプチド類(バソプレシンVasopressin【9つのアミノ酸:血管の収縮・抗利尿ホルモン】、ソマトスタチンSomatostatin【抑制型】)、ニューロテンシンNeurotensin【血圧や体温、食欲や痛覚の制御、鎮痛作用】など)
3)モノアミン類(ノルアドレナリン[ノルエピネフリン]、ドパミン、セロトニン)とアセチルコリンなどでその他一酸化窒素、一酸化炭素、マグネシウムなども神経伝達物質様の作用を示します。
これら以外にも多くの伝達物質を発見しています。人体内では、これらの伝達物質が、私たちの感情の変化や体のリズムなどを調節しています。そのため、伝達物質のバランスが崩れると、心の病や体の不調などを、引き起こしやすくなります。
私たちの脳内では、アミノ酸、アミン、ペプチドの3種類の伝達物質がかけめぐっています。アミンとペプチドもアミノ酸からつくられるので、アミノ酸が重要な物質です。アミノ酸自身のフェニルアラニン(トリプトファン)、メチオニン(システイン)、スレオニン、チロシン、グリシンやグルタミン酸などが変換をして伝達物質となっています。
必須アミノ酸は必ず摂取することが大切です。動物性食品、大豆は、アミノ酸バランスが良好です。栄養バランスを考えた食事したうえで不足気味の栄養素を日常の食生活の中で摂ることが、大切なことと言えるでしょう。

 


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