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[◎マグネシウム] 食生活について語ろう

2021年01月09日 | 美容ダイエット

◎マグネシウム(Mg:Magnesium) まぐねしうむ

   近年の国民健康栄養調査で不足気味の栄養素として取り上げられているマグネシウム(Mg)についてです。最近多い体調 不良はMgの不足といわれ動脈硬化、いらいら、震え、不整脈、片頭痛、こむら返りが起こりやすいといわれます。血流がよくないことが関連づけられています。加工食品が多いとミネラル不足に陥りやすくなります。特に摂取量の多い炭水化物の代 謝に必要です。
平成30年国民健康栄養調査による1日当たり平均の栄養素等摂取量(総数)263mgで授乳婦の非授乳期との尿中Mg濃度が同じであることから付加しなくてよいとしています。

許容上限量は通常の食品からのMg過剰摂取によって健康上好ましくない状況の発生の報告がなく今回の許容上限量の設定はされていません。

 マグネシウムは、動植物に存在し植物の光合成をおこなう葉緑素の構成分子ともなっています。植物でMgが不足してくると葉が白くなります。人体にとって必要不可欠な成分で体内で骨格や体液中に存在し、さまざまの酵素の作用で重要な役割を果たしているのです。

  ギリシャ北部の地名Magnesiaマグネシアからマグネシウムの鉱石MgOである滑石(かっせき)が産出それていたことからその語源としています。1756年に発見、1808年に、英化学者デービーが金属の形で分離しています。
 無水塩化マグネシウムと塩化カリウムの混合溶解塩を電解して作ることができます。

アルカリ土類金属に属し銀白色の比重1.74でアルミニウム(比重2.58)より軽いリチウム(比重0.534)、ナトリウム(比重0.97)につぐ3番目に軽い金属です。湿った空気中では酸化物の薄い膜でおおわれ直ぐに光沢を失います。空気中で約800度に熱せられて燃えて強い発光を放ち軽い粉末の酸化物で酸化マグネシウム(MgO)となり一部は空気中の窒素とも反応し窒素マグネシウムMg3N2となります。酸には容易に溶け水素を発生しその塩となり、また熱水とは徐々に反応し、水素を発生しながら水酸化マグネシウムMg(OH)2となります。

 自然界からの主な原料となっているのは、酸化マグネシウムで苦土(くど)、ドロマイトともよばれ炭酸塩となって菱苦土石(りょうくどせき)MgCO3,白雲石CaCO3・MgCO3など、ケイ酸塩となって滑石、蛇紋石(じゃもんせき)、石綿などの鉱石、海水、鉱泉水から、ほぼ無限に産出しています。
 金属マグネシウムの地金は、おもに熱還元法と電解法によりつくられ、電解法では、おもに海水を材料に塩化マグネシウムをつくり、それを電気分解して精製します。熱還元法では高い純度がえられ、電解法は製造コストが安いといいます。
炭酸マグネシウムMgCO3は、工業的に広く利用されるマグネシウム化合物で、耐火材、絶縁材のほか、医薬品、ゴム補強材として使用しています。硫酸マグネシウムMgSO4は、苦味のある潮解性の結晶で水に溶けやすく肥料(じゃがいも、トマトなど)、セメントの原料、耐火煉瓦、触媒、制酸剤、緩下剤などの医薬品に使用します。

金属マグネシウムを主な成分としてアルミニウム、銅などを加えたマグネシウム合金は、重量あたりの強度や曲げ弾性率が高く航空機、自動車用部品、電子情報機器、義肢の部品などの軽量化が必要なものに利用します。

塩化マグネシウムMgCl2・6H2Oは、無色潮解性の結晶で吸湿性が強く豆腐の凝固剤である苦汁(にがり)の主成分ですが、綿、毛、絹、化学繊維の柔軟仕上げ剤、道路での融雪剤にも用いています。

 マグネシウムが1926年に人体に必須のミネラルであることを解明しています。人体に0.05%(体重50kgで25g)、50-70%が骨にリン酸塩、炭酸塩のかたちで、歯、筋肉、脳、神経そして血中にも2mg/100ml前後含みます。筋肉にはカルシウムより多く含まれ、刺激感受性を高める働きがあり、神経に対しては刺激感受性を抑制する働きをしています。カルシュウム(Ca)を定着させ、炭水化物の代謝に関係するヘキソキナーゼ、エノラーゼ酵素の作用に必要であり、蛋白質の合成、刺激の伝達、酵素活性をつかさどっているのです。

食品からの過剰摂取の報告はありませんが高マグネシウム血症により体内のタンパク質を凝固させ血栓を作りやすく、肝機能、腎機能障害、下痢、軟便の原因となることがあります。筋肉麻痺、低血圧などの症状が現れ腎臓障害のある人は、ミネラル類が過剰にならないよう注意する必要があります。カルシウム:マグネシウム=1:0.5~1にするのがよくMgの摂取量が多いとCaを駆逐(くち:追い払う)してしまいます。
  マグネシウムの豊富な食品の摂取によってメタボリックシンドロームのリスク低下に役立つことが確かめられています。米医学誌「Circulation」2006年3月28日号に掲載した報告によると、糖尿病や冠動脈疾患につながる罹患率低下に、マグネシウムの豊富な食品が役立つことが最新の研究により判明しています。
    Ca:Mg=2:1の比率がよく、古くの資料によるとMgの栄養所要量は、300mg、上限許容摂取量700mg/1日であり食品への使用基準が1%以下としています。

にがりは、塩化マグネシュウムを主成分としていますが炊飯に加えることによりご飯がふっくらとできあがる、保湿効果がありアトピー、アレルギーに、便秘を解消しダイエット、整腸に用いられ注目しています。医薬品で下剤としの利用があります。

過剰摂取は、エネルギー源の糖質、脂質のみならずビタミン、ミネラル等の吸収の阻害を受けるのです。ダイエットは、バランスのとれた食事より行なわれなければなりません。スパーでもにがり水とし市販があり100mlあたり1%~3%(1000mg~3000mg:1g~3g)程度のMgを含んでいます。使用量を守って2、3滴水に垂らしたぐらいでは過剰摂取になりませんがダイエットによいからといって一度に1本飲んでしまうようなことは絶対に止めましょう。小匙1杯(5cc)で100mg程度のMgになります。水に溶かし適量を守って利用されるのが好ましいのです。


禁煙や運動をして、野菜や果物を多く摂り、脂肪の多い食品を控えることも不可欠です。

  マグネシウムが多く含まれる食品には、100g中でオヒョウ28mg、炒りアーモンド270mg(可食量10g-27mg)、カシューナッツ240mg(可食量10g-24mg)、ほうれん草69mg、全粒シリアル、アボカド33mg、バナナ32mg、レーズン31mg、温州みかん11mg、生椎茸14mg、じゃがいも20mg、ごま37mg/10g、納豆50mg/50g、牛乳20mg/200g、鯵24mg/70g、豚肩ロース21mg、アマランサス540mg、玄米110mg、精白米23mg、干しヒジキ62mg/10g、ココア22mg/5gなどがあります。

食品の加工、精製によって減少してしまいます。栄養機能食品で示す上限量300mg、下限量75mg、食事摂取基準の成人の推奨量340~270mg、上限摂取量は特に設定がありませんが700mg(通常の食品以外から350mg)/1日程度と思われます。

 マグネシウムの平均摂取量が300-350mg/1日で吸収率は30-50%といわれていますが摂取量が少ないと腸管からの吸収率が高まり骨からのMgが遊離、腎臓からの吸収の促進が進み利用されることになります。

更なる欠乏で体調不良の9割はMgの不足といわれ動脈硬化、いらいら、震え、不整脈、片頭痛、痙攣(けいれん)、刺激過敏、こむら返り、低カルシウム血症が起こりやすいといわれています。長期に不足してくると骨粗しょう症、心疾患のリスクを高めるともいわれます。

自然食品からの摂取だけでは過剰になることは無いと思われますが、錠剤、カプセルとしたものには注意が必要です。

 

 

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