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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[肝機能] 食生活について語ろう

2022年04月29日 | 美容ダイエット

肝機能Liver function かんきのう 
 人の身体の中の臓器の中で重要な位置を占めている肝臓についてのお届けです。
    肝臓Liverは、人体の最大の臓器であり成人では1.5kgで体重の1/50、幼児では1/20を占めて大量の血液を保有していることから紅褐色をしています。腹腔(ふくくう)の右季肋部(みぎきろくぶ)を占め横隔膜のすぐ下にあります。
健康な大人では、肋骨(ろっこつ)に囲まれているので、腹部から手で触れることはできませんが、乳幼児期で大きく、成人では疾病により右季肋部に触れることがあります。

肝臓の生命維持に必要な4つの機能として、1)胆汁の生産 2)貯蔵 3)解毒 4)代謝に大別できます。


1)胆汁の生産
 胆汁は胆汁酸や胆汁色素を含んでいます。この胆汁は新陳代謝の終わった赤血球、特に血色素(ヘモグロビン)を材料として肝細胞で作られています。
すなわち赤血球が破壊される際に遊離した血色素が分解してグロビンGlobinならびにヘマチンHematin となり、このヘマチンが鉄を失ってヘマトイデンHematoidinとなり、これが胆汁色素のビリルビンと同じものです。このことから便の色はビリルビンBilirubinの色となります。
胆汁は空腹時においても生産されていますが、特に食事の際には増加の傾向にあります。
肝臓ではさらにヘパリンHeparin(酸性ムコ多糖類:抗凝固)を生成し血液凝固酵素のトロンビンThrombinに対し拮抗的に働いています。


2)貯蔵 
 血液の貯留ならびに造血と破壊
大量の血液で満たされている肝臓は肝動脈ならびに脾臓、小腸、大腸よりの静脈血が門脈を通って肝臓に達します。それゆえ食後などにおいてはこの血流が増大しています。また胎児の時には、骨髄と並んで造血の盛んな所であり、また新陳代謝の終わった赤血球は肝臓にある星細胞で破壊され胆汁の生産に役立っています。
ビタミンA、D、B12などのビタミン類、マンガン、、銅なども貯えられています。


3)解毒
殺菌
肝臓は、ろ過装置の役目を果たし、私たちが食物として栄養物または薬類などは、小腸で大部分消化しその粘膜から吸収を受けますが、知らずに摂取していた不良、不純物または細菌なども肝臓にある肝細胞、星細胞の働きで解毒、殺菌をしています。
肝細胞は、アルコールの解毒、星細胞では古くなった赤血球を処理、各種有害物質の貪食、除去、コラーゲン線維の産生などをしています。肝臓は人体における関所ともいえます。

 

 4)代謝
同化・異化作用、新陳代謝、物質代謝
 腸で吸収されたさまざまな栄養素の代謝をおこなっています。
炭水化物は、消化酵素の働きを受けて単糖類まで分解し小腸粘膜より吸収して門脈を通って肝臓に運ばれています。
ここでエネルギー源であるグリコーゲンとして肝細胞内に貯えられます。食後に一時的に少し血糖値が上がりますが肝臓を通って肝静脈からでる時には0.1%程度の正常の値となります。
また運動などをして筋肉中のブドウ糖が減少してくると肝臓中のグリコーゲンが分解を受けブドウ糖となり補給しています。このように血糖値を一定にしているのは自律神経、アドレナリン、インシュリンなどがありますが、アドレナリンは促進的に、インシュリンは抑制的に働いています。
果糖、ガラクトースなどもグリコーゲンに変える働きがあり、さらにたんぱく質、脂肪もグリコーゲンに変えています。

脂肪は絨毛(じゅうもう)より吸収を受けリンパ管に吸収され胸管を通って皮下、筋肉、腹腔内に貯蔵していますが、一部は肝臓で分解を受けてグリセリンGlycerineならびに脂肪酸となります。このグリセリンはグリコーゲンの原料となり、脂肪酸はアセトン体となり、さらに分解し水と炭酸ガスになります。

過度の飲酒などで肝機能が充分に働かないとアセトン体は酸化分解されずに尿に排出します。

たんぱく質は身体各部の組織を構成している細胞の大部分を占めています。細胞の増殖、成長には欠くことができません。食物として摂取したたんぱく質はアミノ酸まで分解してから吸収していますが、肝臓においては再びたんぱく質となって貯蔵し、各部へ供給しています。
しかしアミノ酸が肝臓で分解するときに有毒成分のアンモニアを生じますが、これを尿素という無毒な物質として尿中に排出しているのです。
さらにアミノ酸の分解によって窒素の入っていないものはエネルギー源として使われます。
身体の中で合成してエネルギー源として使用しているアミノ酸ですが、すべてを合成できるわけではなく、合成出来ない、または合成困難なアミノ酸があります。食事によって必ず摂取しなければならないアミノ酸を必須アミノ酸といっているのです。


その他に体温の発生にも関与しています。それぞれの細胞だけで、それらの機能を発揮しているのではなく、それぞれの細胞は互いにサイトカインCytokine(細胞間情報伝達物質)という信号を出し合って協調し、制御しながら働いています。各々が関係しあいながら各種細胞間に張りめぐらされているのです。

多くの機能のある肝蔵の機能が衰えると、目のかすみ、充血、視力の低下、筋肉、神経機能が低下し手足のしびれ、爪等にさまざまの症状があらわれます。体がだるく怒りっぽくなるのは、肝機能低下によるものです。
肝機能強化にレバー、肉類、しじみあさり胡麻、セロリ-、他五味子、なつめ、桑の実、当帰、白木耳、うこん等を使います。温涼性の食材に酸味を加えて、肝機能を強化します。

 

ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。

 

 


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