・プタキロサイドPtaquiloside ぶたきろさいど
ワラビに含まれているえぐみのある発癌物質で、1983年になって名古屋大学の山田静之らによってワラビから単離、分離している。ノルセスキテルペン Norsesquiterpene、配糖体の一種。鹿が嫌う成分だが牛や馬、羊などの家畜はワラビを摂取すると血液凝固不全の出血症状になり、骨髄がしだいに破壊し死に至る中毒症状を示し、また人間でも茹でる、水に浸す、などのアク抜きをせずに食べるとワラビ中毒を起こす。
約0.05~0.06%と微量に含む弱アルカリ(腸内は弱アルカリ)で不安定な構造の化合物で分解よって di(2つの)+ene(二重結合)+one(ケトン)でジエノンDienoneという発ガン物質とブドウ糖になる。調理したものであっても大量に食べると体じゅうが大量出血症状になり、骨髄がしだいに破壊を受け死に至る。
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