・グアバGuava ぐぁば
フトモモ科、熱帯アメリカ原産、熱帯、亜熱帯性で東南アジア産をグァバ、学名をシジュウムとし南米産をシジュウムともいう。常緑低木樹で沖縄で漢名「蕃石榴」よりバンジロウ、ザクロに似てガクが突き出てバンザクロとも呼ぶ。
葉が古くから台湾で茶葉としても用いてきたもので日本では、主に沖縄で飲用している。
5月ごろ芳香のある白い花を咲かせ9~10月にかけ3~10cmの球形または、洋なし型で、重さ50~150gの黄色の果実を実らせ収穫する。
果肉は、液汁が多く白桃色、濃紅色をして甘い。果実を生食(ビタミンA:100μg【赤肉種】・ビタミンC:220mg・食物繊維5.1g/100g中)、ジュース、ネクター、ジャム、ゼリーとしている。
タンニン(加水分解型:グァバポリフェノール)が多く、お茶が糖尿病予防、ダイエット茶として健康飲料に使われる。果実、皮、葉が生薬とし便秘、下痢、整腸、利尿の民間薬に利用してきた。
グァパ茶にαグルコシダーゼ(糖質→ブドウ糖まで分解する酵素)の働きを抑制し食後血糖値低下させることを確認して境界型糖尿病、食事療法と併せておこなう代替え療法としての効果が期待されている。
南米では、原住民の間で古くから皮膚病、皮膚の消毒、胃薬とし用いられている。
シジュウムに含むタンニンに関連した物質が入浴剤、お茶とし花粉症、喘息によいと利用している。ロイコトリエンLeukotriene[鼻詰まりの炎症、痒み増長物質]、ヒスタミンを抑制、味は、おいしいという。タンニンが多いことから鉄分の吸収を阻害するので濃いめに煮だしての飲用は特に妊婦は避けた方がよい。
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