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カロリーヌのつきりょこう(あたらしいおうちの カロリーヌ)

2014年12月24日 | 絵本

☆「あたらしいおうちの カロリーヌ」から数ページ抜粋して紹介いたします。


ロリーヌちゃんから、なかよしたちに、うれしい てがみが きました。
しろねこの プフも、こいぬの ボビーも、ちぢれげの ユピーも、おおよろこび。
くろねこの ノアローは、 もって いく ものを、 かみに かいて しらべました。
「これで、 みんな そろったぞ。 さあ、でかけよう。」
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おそうじを していると、 まっくらな あなぐらが、みつかりました。
「きみが わるい あなぐらだ。」
「がりがり おとが するのは、なんだろう。」
「きっと ねずみだよ。」
「いやだなあ。」
「でも、あなぐらには、たからものが かくされて いるかも しれない。」
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つんで あった すみだわらが、くずれおちました。 みんな まっくろけに なって でて きました。
だれが だれだか わかりません。


んどは、 おとなりの へやです。
「ここには、きれいな かべがみを はろう。」
はさみで ちょき ちょき。のりを べた べた、べたべた。
「わあ、のりが あたまに くっついたあ。」
「てあしの かみを、はがして くれえ。」
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る ひ、 にわかあめが、 ふって きました。「つまらないなあ。 そとで
あそべない。」
「たまつきでも して あそぼうよ。」
みんなで たのしく あそんで いると、ユピーが、
「やっ、たいへんだ。 せっかく なおした やねから、あめが もって きたよ。」
「キットに なおさせよう。」
「キットは かさを さして、きのこを とって いるよ。」
「しかたが ないから、あまもりの あなへ、 したから、たまつきの ぼうを つきさして おこうか。」


めが やんで、あおぞらに おおきく、にじが かかりました。
「にじだ、にじだ。」と、みんな おにわへ とびだして、とんだり はねたり、おおよろこびです。
へやの なかから テレビの おんがくが きこえて きて、 にじは ますます きれいです。
みんなの おうちは、 にじに かざられて、おうさまの ごてんのように うつくしく みえました。

おしまい

ぶん・土家 由岐雄

☆幼児の頃、近所にキリスト教会の牧師さん一家が引っ越して来ました。
空き地だった場所に、平屋家屋の洋風なお家が建ち、小さな庭には芝生が敷かれ、
見たことの無いパステルカラーの遊具(シーソーみたいな・・・)や木馬が置かれました。
素敵なお家と金髪の子ども達・・・外国人が珍しかった幼少時代、
牧師さん一家は近所の子ども達の注目の的で、羨ましい気持ちでそのお家を眺めていました。


思い出話が長くなりましたが、このお話とそのお家が妙にだぶって記憶されています。
自分の家が和風建築だったこともあり、どのページも興味深く、隅々まで見ていました

壁紙の糊が付いた、プフの何とも言えない顔、雨の中、傘をさしてきのこ(!)を取るキットの
様子も印象に残っている部分です。