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カロローヌのつきりょこう(カロリーヌのサーカス)

2014年12月18日 | 絵本

☆「カロリーヌのサーカス」から数ページ抜粋して紹介いたします。


ろ とりどりの きれいな ばしゃの ぎょうれつが、 のを こえ、おかを こえて、 
サン・ポンポンの ちいさな むらに、やって きました。
カロリーヌたちの サーカスだんです。
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いを うったり テントを はったり、むらの ひろばには、カロリーヌの サーカスごやが、どんどん
できあがって いきます。
「つなは しっかり はるのよ、やねが くずれたら たいへんだから。 さあ、おさるの サビちゃんは おけしょうね。」
みんな おおいそがしの てんてこまい。

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アローは、あわてて とめました。
でも、まに あいません。
「ぼくたちの ばんなのに、ろばが とびだして くる なんて、そんなの いやだ。」
 こうまの アレックスは、すっかり すねて、すわりこんで しまいました。
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かい やねの てっぺんで、のんきな サビは、 あみを ふりまわして、 つばめを つかまえようと、
いっしょうけんめいです。
「カロリーヌ、あんな ところに サビが・・・・・・・。」
 プフが みつけて、カロリーヌに しらせました。
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「サビ、ぼくたちに しんぱいを かけた ばつと して、ひとりに ひとつづつ、みんなで ここのつ、
おしりを たたかせる こと。」
「そうね、サビは、きょう ほんとうに わるい こだったわ。」
 カロリーヌの うでの なかで、サビは しょんぼりして います。
でも、やっと これで、ひとあんしん。 また、 サーカスを つづける ことが できます。
 ばたぶん つあん つあん。
 サーカスごやからは、たのしい おんがくが、なりはじめました。
おしまい。

ぶん・福島 のり子

☆このお話を読んでもらった5歳の頃、サーカスというのは未知の世界でした。
それだけに、動物が芸当をするとか、カロリーヌちゃんが可愛い衣装を着ているとか・・・
どのページの絵にも興味深々だった覚えがあります。