『カロリーヌのインドのたび』から
☆数ページ抜粋して紹介いたします。
カロリーヌと なかよしたちは、ピトーの
ふるさと、インドに あそびに きました。
「ああ、 あついなあ。」
あつがりやさんの ブムと ユピーは、ぎらぎら てりつける おひさまを みあげて、
うらめしそうです。
その とき、 ピトーが、あわてて こやに かけこんで きました。
「みんな、たいへんだよ。 この くにの おうじさまが、 ゆくえふめいに なったんだって。」
こころの やさしい カロリーヌと なかよしたちは、 ジャングルで まいごに なって いる
かわいそうな おうじさまを たすける ために、 ジャングル めざして しゅっぱつしました。
ざああっ・・・・・・。
ひろい くさはらを しばらく いくと、 おおきな かわに でました。
「みんな、いしを つたわって、むこうぎしへ わたりましょう。
すべらないように きを つけるのよ。」
「はあい。 でも、なんだか、 こわいなあ。」
カロリーヌたんけんたいは、 いしから いしへ、ぴょん ぴよん とびうつりながら、 かわを わたりはじめました。
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じゃんぐるに、 よるが やって きました。
カロリーヌたんけんたいは、こんやは ここで のじゅくです。
「もし、もうじゅうが でて きたら、 この プフさまが、いっぱつで しとめて やるぞ。」
ねずの ばんを ひきうけた プフは、じゅうを もって みがまえました。
たきびの ひが ちろちろ にえて、ジャングルの よるは、 しずかに、ふけて いきました。
カロリーヌたちは、しんせつそうな ぞうに おれいをいって わかれました。
カロリーヌたちの あとを、 しつこく おいかけて くる グアラーの めを ごまかす ために、
みんなは、 ぶつぞうの かわりに、 いしの だいに すわったり、とうの ちょうこくに ばけたり おおいそがしです。
「うおう、どこへ かくれたのかな、うおう。」
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おおうじさまの ぶじな すがたを みた、 おうさまや まちのひとたちは、おおよろこび。
カロリーヌたちは、きれいな かざりを つけた ぞうに のって、 まちを こうしんしました。
こう して、おうさまの ぞうに のって、まちを こうしんすることは、この くにで、いちばん めいよな ことなのです。
インドの たびは、カロリーヌたちに とって、 きっと いつまでも よい おもいでに なるでしょう。
おしまい。
☆川を渡る時のプフの表情、野宿の晩、プフの鼻に留まっていた虫は何なのか??
彫刻に成りすましたカロリーヌの髪はどうやって固めたのか??
幼児期の自分が気にしていた事がらを思い出しました。