生命の授業in愛媛県立東温高校

１１月１９日（木）の７時間目になるんかな
体育館に全員で私の話を聞いてくださいました。
本当にありがとうございました。

亡き娘が松山商業の１年生の時の担任の先生が
東温高校から赴任されたばかりのN先生でした。
娘からは口うるさい…とは聞いていたものの
先生にも同じ年頃の子どもさんがいらっしゃったので
たぶん我が子と同じ感覚で接してくださったんでしょう。

そして２年３年の時の担任の先生が
今現在、東温高校にいらっしゃいます。
I先生、本当にご無沙汰しています。
先生が下さった、『だまらっしゃい』通信のプリントが
たくさん机の引き出しの中に整理されて残されていました。
そして、まだ「だまらっしゃい」通信は続いているそうで…
今回は私の方が原稿を依頼されたりしました（笑）
先生の頭もかなり白いものが目立ち…
８年の年月を感じました。

あの娘は賑やかでちょっと派手で（でも顔黒じゃなかった）
オーバーアクションで、声がでかくて・・・
とにかく自分から目立とうとしなくても
結構、目立つ娘でしたよね

娘を失ってから今に至るまで、私はいろんな努力をしました。
頑張るのではなく、何かをせざるを得ないというか。。。
とにかくじっとしていられなかったのです。
自分の気持ちをどこにやったらいいんだろう
このどろどろした気持ちをどこにぶつけたらいいんだろう
暗中模索の毎日でした。
全ての言葉を味方につけ（それでも傷つく言葉も多々あり）
HPを作ったり、本を出したり、交通ビデオに出たり…
そして今…何となく方向性が見え始めたような気がします。
ここには書けませんが。

高校生に生命の授業をという話を初めていただいた時、
どうせならば娘の母校でと私からお願いして、
無理を言ってさせていただきました。
まだまだパワーポイントもできない、内容もぎこちない
本当に未熟な文章でした。
でも私の気持ちが充分伝わったのが手に取るように
わかりました。
その時から３年。。。担任の先生を全て回りました。
きっと、娘も喜んでいてくれるでしょう。

娘を失った母の声が生の声が若い高校生の心の中に
少しでも浸透してくれたらうれしいです。

東温高校が今年最後の生命の授業でした。
今年度となると来年１月にもう１校残ってます。

今から社会に飛び出す高校生たち。
（社会人として、大学生として）
いつか私の言葉が少しでも頭の中に残って
思い出す日がくるかもしれません。

似たような内容の話をどこの高校でもしています。
でも、松山商業＆東温高校は別でした。
私の気持ちの中で力が入りました。
あえてトーンを落とし、ゆっくりと話しました。
そして感情を抑えて・・・原稿の一字一句を
落とさないように…どうしても抑揚のない話し方になります。
その意味を校長先生はしっかりと受け止めてくださり、
感謝です。
アドリブの文章もたまには入れるんですが
何かを考えるとどうしても過去が走馬灯のように
駆け巡るのです。
私は娘の生命（いのち）を高校生たちに伝えたいのです。
泣いたりしたら伝わらなくなるんです。
それでも声が震える時もあります。

自ら死にたいと思ったことはありませんが、娘に
先立たれるというとんでもないことが起きると
生きる意味について考えざるを得ませんでした。
その答えがやっと８年たった今、出ようとしている気がします。
当たり前のことだけど、これからも美香の母として
（もちろん他の子供たちのことも含めて）
力強く、美香とともに生きていこうと思います。

今日は、私にとって有意義な『生命の授業』となりました。
ありがとうございました。

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