(まだまだしぶとい) チラシの裏日記

鉄道写真中心に、撮影行記やその思い出話、音楽鑑賞記などを

真白き列車が下ってく

2010年07月27日 | 庄内・越後 \|EF81の記憶|/ 東北・常磐
そういえば、この列車
まだ、お盆明け恒例のアレはやってるんだろうか?


2070レ~3099レ
福岡タ発、吹田(信)・新潟(タ)経由、札幌タ行。
(上り相方は水原・吹田(信)経由、3098レ~2071レ)
当時の東京駅発のブルトレも目ん玉飛び出る
超絶的な営業キロを叩き出した、この列車が設定されたのは
バブル期真っ只中の1989年秋冬繁忙期。
国鉄時代末期に宮城野~福岡タ間の列車が設定されてから
およそ2年後に突発臨として運転されたのが始まり。
こんな長距離で荷主がつくのか?
線路っ端にいる俺らは、またヘンなことやってるな?
貨物、地雷踏まなきゃいいのにな、程度に心配していた。
が、好景気ってこともあってか人気上々で
90年3月改正で「既定臨」に格上げされた後
翌91年3月改正で定期格上げとなり今に至っている。

さてこの列車では毎年のように
(俺が知ってるのは'90年代末期のことだが)ある現象が見られた。
お盆明け間も無くの、8月16日か17日かその辺り。
まだ貨物の運行が元通りになり切れてない時期に
甲子園臨を待っていると、2本の貨物が㌧でくる。
1本は1050レ、毎度お馴染み30ft.コンテナばかりの列車。
これは荷主の都合で毎日運転指定がかかってるから
EF66牽引だし「あぁ、来た来た」と解る。
んで、岡山辺りの代表応援団を乗せた「甲子園臨」がいって
やれやれ、と機材片付けて帰ろうとした頃
突然踏切の警報が鳴って、EF65牽引の真っ白い列車が
轟音を立てながら通過していく。
「アレは何だ?!」とこちらはあたふたするが、もう遅い。
ただ呆然とUR18Aで一杯になった列車を見送るだけ。
後で時間とダイヤ照らし合わせて頭抱えるのだが
それが定期の2070レ~3099レの盆明け初日の運転と知るのは
いつもウチに帰ってからのことだった。

7月ぐらいから北海道発の列車は
農産物の輸送で、当然UR系の白いコンテナが活躍するのだが
8月の前半ともなると月曜~土曜引き受け分の列車は
ほぼコンテナ満載で上っていく。
だが行ったきり北海道に帰ってこないのも多いのだろう
お盆で12日あたりから15日あたりまで運転を休んだ後は
盆明けからの「長距離」ネギタマ輸送に回すため
各大消費地からは余ったURの空コン回送が行われる。
当然、九州地区に残っている空のURも札幌へ向かうのだが
その指定列車に2070レ~3099レが充てられている様子だった。

さて今年もいよいよそのシーズンが近づいているが
今年のネギタマの具合はどうだろう?
あまり天候がよろしくないらしいから
さっさと出尽くして終わりみたいなことになるかもしれないが
それでも、出だしは揃えてくるだろう。
盆明けの2070レ~3099レには期待したいところだ。

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